イコライザーを効果的に調整するための必須知識とプロテクニック

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イコライザーって音楽制作をしない一般の音楽ファンにも身近な機能。各種オーディオはもちろんiPhoneなどの音楽プレイヤーや再生アプリにも幅広く搭載されています。

カーステレオのカラフルなパネルなども印象的。iPhoneなどには音楽ジャンルに応じたプリセットが入っているが、あなたはそれらを使いこなせているだろうか?

 

イコライザーは音の成分である周波数を調整ができるエフェクター。良質な楽曲を仕上げたいミュージシャンはもちろん、一般の音楽リスナーも手軽に調整することができ、きちんと使いこなせればより良い「音」が楽しめます。

イコライザーと周波数帯域
イコライザーの種類
楽器ごとの帯域特徴を知るメリット
音楽作品の仕上げ(マスタリング)に欠かせないEQテクニック
マキシマイザーのポテンシャルを引き出すためにも

 

イコライザーと周波数帯域

音の成分である周波数帯域の特定部分を強弱することにより音質を調整するエフェクトです。身近な機器やアプリケーションなどに数多く搭載されている。個人差もあるが人が聞こえる音は20Hz(超低音)〜20,000Hz(超高音)。この帯域を可聴域という。人間が聞こえる範囲でないと調整ができないため、イコライザーはこの範囲の特定箇所を強弱して音質を変化させる。

イコライザーの種類

代表的なタイプとして2種類ある

グラフィックイコライザー
各種オーディオ機器に搭載されていることが多く、i-Tunesのイコライザーもこのタイプ。32Hz/64Hzなど調整できる周波数帯域が指定され、その帯域を強弱させて音質調整する。PCやスマホのアプリ、カーステレオなどでもおなじみ。音楽もアウトボードから楽器用のペダルタイプ、PA用など様々なタイプが存在。

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パラメトリックイコライザー

位置が固定されたグラフィックイコライザーと違い、加工する周波数帯域を流動的に移動できる。細かな場所を狙ってのエディットが可能。単純に上下させるだけでなく、その山(Qと呼ばれる)のカーブ具合を変えることによりより緻密な音作りができる。ほとんどのミキサーやDAWチャンネルに標準搭載されている。ハード機器では真空管を使用したものなどデザインや設計スタイルも様々な種類が存在する。グラフィックイコライザーに比べ、音作りの自由度が高いためハードに使用して積極的な音作りにも向いている。音楽制作をするミュージシャンは音作りにおいて直感的に使用している人が多い。

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楽器ごとの帯域特徴を知るメリット

バンドサウンドで主に使用されるパートごとの特徴を知ると、課題に応じたエディットがしやすく使いこなすまでの時間を短縮できます。ミックスされた音源(リスニング用)を前提に書く帯域の特徴を表にまとめました。スネアの抜けが悪い、ベースがモコモコしている、など音質についての課題を見つけたら、積極的にその帯域を調整しましょう。

楽器ごとの周波数特性一覧表

周波数帯域別|主要楽器別の音成分特徴のイメージ図


マスタリングのEQテクニック

①ハイパスフィルター(ローカット)を使いこなそう

超低域はノイズ成分も多く、あまり聞こえないにもかかわらず強いパワーを持っているため、カットすることで音源全体の抜けを一気に改善できます。柔らかくタイトな低音作りはプロの必須テクニック。 ハイパスフィルターを一番低い位置から1Hzづつ移動しながら音色が変わるポイントを聞き分けましょう。 アマチュアにありがちな失敗マスタリングは低域がマキシマイザーに強調されすぎて、全体の音像を低音でフタをしてしまうようなケースが多いように思えます。

②センター音像のポイントを押さえる(センターポジションの歌とキックのイコライジング)

ビートミュージックの核とも言えるキックドラムはおおよその場合はセンターに位置し、パワーレベルが高い。歌ものであれば歌が中心になるため、やはり音像の中央部を支配していると言えるでしょう。1kHz〜4kHz付近にあるボーカルの芯をフォーカスし、100Hz〜130Hzあたりにあるキックの芯とのバランスをとリマす。2mix音源の場合はその音像の位置や音色によって微妙にポイントが違いますが、的を絞ってエディットができます。ボーカル、キックともに抜けが良くなる有効なテクニックです。

③プロはさらりとマイナスEQ

1、ベースの抜けが悪い時は50Hz前後をピークEQでカットする。多くの場合はキックとの帯域被りによる原因が多いのでこのあたりの調整でグッと良くなる。

2、サウンド全体をタイトに抜けを良くしたい時は250Hz前後をピークEQでカットする周波数が集まりやすいポイントを抑えることで交通整理するような効果が見込める。高域では4Kや8Kのポイントも有効な場合がある。

3、軽く抜けをしたい時は500Hz前後をピークEQでカットする。

4、アタック感を丸くしたい時は、2kHz〜4kHzをピークEQでカットする。

5、ボーカルの子音を抑えたい時は、6kHz〜12kHzのQを狭くしてピークEQでカットする。

6、ギラついた感じを抑えたい時は、10kHz〜18kHzをQを広くしてピークEQでカットする。

これらのEQテクニックはサイデラマスタリングのチーフエンジニア森崎氏より伝授されたノウハウ。私なりの解釈を交えて加筆しています。

いづれもレコーディングされた音源により状態は様々なので、結局はそれらを判断できる良い耳が必要ということ。数多くのトライアンドエラーによるトレーニングが必須です。

マキシマイザーのポテンシャルを最大限に引き出すためにも

最新のマスタリングではマキシマイザーは必須。最終段階において良い意味でも悪い意味でも大きく音色が変化するのでボリューム感を上げるのは簡単だが、美しく仕上げるにはノウハウが必要なツール。それらをコントロールするにはマスター音源のどの帯域を効果的に「ぶつけられるか」がポイントです。最低限のトータルEQテクニックなしでは安定的に完成度の高いマスタリングを行うことは難しいと言えます。

いますぐトライアル&エラーを始めましょう

手近なイコライザーで特定帯域を積極的に触ってみることで体感し、耳の感度を上げていくのが近道。オーディオ機器も特定の周波数を調整することにより大きく音質改善するケースも。日頃から気になっている音質をこれを機に改善してみては。より快適な音楽環境を手に入れましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

音楽Hi-TeQ
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