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  • 映画制作の音声編集:整音とMAの違いとは?

    映画制作の音声編集:整音とMAの違いとは?

    〜「音」で作品の完成度を決めるポスプロの裏側〜

    自主制作映画撮影

    映画制作を学んでいると、「整音」や「MA(エムエー)」という言葉を耳にすることがあると思います。
    どちらも“音の仕上げ”に関わる工程ですが、その違いを明確に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

    特に学生映画や自主制作作品では、映像編集までは自分たちで完結できても、音声の仕上げが中途半端になりがちです。
    しかし、観客が「映画として完成している」と感じるかどうかは、整音とMAの質にかかっていると言っても過言ではありません。

    この記事では、整音とMAの違いをわかりやすく整理しながら、実際の作業内容・予算感・外注のポイントまでを解説します。


    「整音」とは?──音を“整える”ための基礎作業

    整音(せいおん)とは、撮影現場で収録した音素材(セリフ・環境音・効果音など)を整理・調整し、聞きやすく整える作業のことです。
    英語では「Sound Editing」や「Dialogue Editing」と呼ばれることもあります。

     

    整音の主な工程

    • ノイズ除去(De-noise):風・空調・街の音など、不要な雑音を軽減

    • 音量・バランス調整:セリフや環境音の音量を均一に整える

    • カットごとの音質調整:シーンによって違う録音環境を補正してつなぎ目を自然に

    • 空間の再現:リバーブやアンビエンスで“その場にいる感覚”を演出

    整音は「撮影現場の音をどうすれば作品として聞きやすくなるか」を考える作業であり、音の“基礎化粧”といえる段階です。


    「MA」とは?──映像と音を最終的に“合わせる”作業

    MAとは「Multi Audio」の略称で、映像と音を最終的にミックスして完成形に仕上げる工程を指します。
    いわば映画の「音の総仕上げ」。

    MAの主な工程

    • セリフ・効果音・音楽のミックス:それぞれのバランスを取り、全体のトーンを統一

    • 音の定位・空間演出:ステレオ/5.1ch/ドルビーアトモスなど上映形式に合わせた定位設定

    • BGM・SEの挿入:映像に合わせてタイミングを細かく調整

    • 音圧・マスタリング:劇場上映や配信に適した音量・ラウドネスに整える

    整音が“素材を整える作業”なら、MAは“作品全体をまとめる作業”です。
    撮影現場の音声だけでなく、音楽・効果音・ナレーションなどを含めた全ての要素をひとつの映画としてまとめ上げます。


    整音とMAの違いを簡単にまとめると…

    項目 整音 MA
    目的 素材の音を整える 映像と音を完成形にまとめる
    主な作業 ノイズ除去・音量調整・補正 ミックス・BGM挿入・音圧調整
    作業時期 編集完了後〜MA前 整音後〜納品直前
    担当 整音エンジニア MAミキサー/サウンドデザイナー
    成果物 “聞ける音” “作品として成立した音”

    つまり整音は「素材修正」、MAは「作品仕上げ」と考えると分かりやすいでしょう。


    実際の作業フロー:整音とMAの関係

    映画制作における音声編集の一般的な流れは以下のようになります。

    • 撮影・収録
       ↓

    • オフライン編集(映像カット作成)
       ↓

    • 整音(セリフ・ノイズ修正など)
       ↓

    • MA(BGM・SEミックス、最終音圧調整)
       ↓

    • 納品(ステレオ/5.1ch/配信用)

    整音で“聞きやすく”した音を、MAで“作品の一部として聴かせる”段階へ仕上げる――という関係です。


    整音・MAにかかる費用の目安

    ポスプロ業界の音声編集費用は、作品規模と納品形式によって大きく変わります。以下はあくまで一般的な相場感です。

    規模 内容 費用目安(税別)
    学生・自主制作短編(10〜30分) 基本整音+ステレオMA 5〜15万円
    映画祭出品・中編(30〜60分) 整音+効果音+MA 15〜40万円
    劇場公開クラス(5.1ch対応) フル整音+サウンドデザイン+MA 50〜150万円以上
    放送・配信向け長編 ラウドネス規格・国際基準対応 100〜300万円前後

    都内のポスプロスタジオでは、MAルーム使用料が1時間1〜2万円程度。整音エンジニアの作業費も含め、1日数十万円規模になることもあります。

    一方、近年では個人エンジニアやフリーランスの整音サービスが増えており、スタジオ費用を抑えつつ高品質に仕上げるケースも増えています。


    低予算でも“聴かせる映画”にするための工夫

    学生や若手監督にとって、最初から数十万円を投資するのは難しいでしょう。
    しかし、低予算でも工夫次第で「整った音」を実現することは可能です。

    1. 録音を丁寧に行う

    整音で直せる範囲には限界があります。
    ピンマイクやガンマイクを正しく使い、現場での“音の確保”を最優先にしましょう。

    録音専門の担当がいなくても、その場で音声のモニターチェックは必ず行う。(後で直せないノイズが入っていることも多い)

    2. 無料・簡易ツールを使う

    iZotope RXのElements版やAudacityのノイズ除去でも、基本的な整音は十分可能です。
    ただし、音声の上質な編集は経験値を伴うので、初心者がマニュアルを見てもうまくいかない場合も少なくありません。最終MAは外部に依頼する方が上映品質に近づきます。

    3. 外注を「部分的に」使う

    全編の整音を依頼するのではなく、
    「セリフ部分だけ」「ノイズの多いシーンだけ」など部分的に依頼する方法もあります。


    映画祭上映を意識するなら

    映画祭上映を想定している場合、**音量規格(ラウドネス)やチャンネル形式(5.1ch/ステレオ)**を意識することが重要です。
    音量が小さい・定位がずれる・BGMが浮く――これらの要因で審査員の印象を下げてしまうこともあります。

    映画祭レベルでの整音+MA外注であれば、20万円前後から現実的なクオリティを狙えます。
    上映を“音で落とさない”ためにも、ここはしっかり投資すべきポイントです。

     

    「映画祭に向けた整音・MAのおすすめ手順はこちら」


    整音・MAを外注する際のポイント

    1.目的を明確に伝える

     「セリフを聞きやすくしたい」「映画祭上映に耐える音質にしたい」など、具体的に要望を伝える。

    2.リファレンス音源を共有する

    参考にしたい映画や映像作品を一緒に提示すると、方向性が伝わりやすい。

    3.修正回数・納期を確認する

    後半工程になるほどスケジュールがタイトになります。事前に修正対応の範囲を決めましょう。


    まとめ:音の仕上げが「映画の完成」を決める

    整音とMAは、どちらも“音を磨くための重要なステップ”ですが、
    整音は素材を整える下地づくり、MAは作品としてまとめ上げる最終仕上げ――という違いがあります。

    音は「観客の感情を導く見えない演出」。
    セリフが聞き取りやすいだけでなく、空間の響きや間の取り方まで音でコントロールできれば、映像の説得力は何倍にも増します。

    低予算でも構いません。まずは、整音とMAの違いを理解し、作品の目的に合わせて音の仕上げを計画してみてください。
    きっとあなたの映画は、“音が生きている作品”へと変わるはずです。

     

    私の運営する✅ Hybrid Sound Reform では、学生映画・自主制作映画向けの 整音/MA外注プラン を用意しています。撮影現場のノイズ除去から映画祭向けの音量調整まで柔軟対応。
    短編から長編まで無料トライアルも可能です。

  • 新人映画監督必見!整音を外注するときに知っておくべき5つのポイント

    新人映画監督必見!整音を外注するときに知っておくべき5つのポイント

    映画制作の現場では、どうしても「映像」に意識が集中しがちです。しかし、観客の体験を左右するのはむしろ「音」。特にセリフの聞き取りやすさや音のバランスは、作品全体の完成度を大きく変えます。

     

    とはいえ、学生映画や自主制作では音声面に十分な予算や知識を割けないのが実情です。そこで重要になるのが 整音(せいおん)やMA作業を外注する判断。本記事では、初めて整音を外注する新人監督に向けて、知っておくべき5つのポイントをわかりやすく解説します。

    「映画祭に向けた整音・MAのおすすめ手順はこちら」

     

    整音・MAとは?外注する前に知っておきたい基本

    整音は、撮影現場で収録された音声を整理・調整し、観客にとって聞きやすく心地よい音に仕上げる作業です。ノイズ除去、セリフの調整、効果音の追加、音楽とのバランスなどが含まれます。MA(Multi Audio)はその仕上げ工程で、映像と音を最終的に合わせ込む作業を指します。

    プロの整音エンジニアは、収録時の不具合を補正し、作品の世界観を高める音作りを行います。映像だけでは伝わらない臨場感やリアリティを付加するために欠かせない工程です。

    ポイント1:整音外注の目的を明確にする

    最初に大切なのは「どのレベルまで整音してほしいか」を明確にすることです。

    • 最低限の整音:セリフが聞き取れるようにノイズを除去し、音量を均一化する。
    • 映画祭上映対応:ステレオや5.1chなど上映環境に合わせて全体を整える。
    • 商業レベル:効果音・環境音を追加し、音楽を含めて劇場基準に仕上げる。

    依頼の目的を整理することで、無駄な作業を省き、コストも抑えやすくなります。

    ポイント2:予算感を把握しておく

    ポスプロ業界の費用感は幅広く、知らないと見積もりの数字に驚くことになります。

    • 大手スタジオでの整音・MA:数十万〜数百万円(1時間1〜2万円のスタジオ費用+人件費)
    • 中規模作品(映画祭上映レベル):20万〜50万円程度
    • 学生映画や短編作品:10万〜30万円程度で最低限の整音が可能
    • フリーランス依頼:短編で5万〜10万円程度から対応してくれる場合もある。ただし、依頼時期はかなり余裕を持って相談すること。(はっきり言って、とてつもない作業量)なのでこのような価格で受けているエンジニアさんはボランティア的な側面が強いです。

    つまり「劇場公開レベルにしたいのか」「映画祭で最低限通用すれば良いのか」によって必要予算は変わります。事前に相場を把握しておくことで、現実的な交渉がしやすくなります。

    ポイント3:セリフを最優先で整える

    観客にとって最も重要なのは「セリフがはっきり聞こえるかどうか」です。音楽や効果音は多少不足していても、セリフがクリアであれば作品は成立します。

    整音を外注する際も、まず「セリフを聞きやすくしてください」と要望を伝えましょう。その上で余裕があれば、効果音や空間演出の追加を検討するのが現実的です。

    ポイント4:上映環境を意識した依頼をする

    シアター

    整音の仕上げは、上映環境によって大きく変わります。

    • 国内の小規模映画祭:ステレオ2.0で十分

    • 海外映画祭や劇場上映:5.1chサラウンド対応が必要になる場合あり

    • 配信用:YouTubeやVimeoに最適化したラウドネス調整が求められる

    外注先には必ず「上映予定」を伝えましょう。上映形式に合わせて最適な仕上げをしてもらえるためです。

    ポイント5:見積もり依頼のコツ

    外注を検討するときは、いきなり「いくらかかりますか?」と聞くのではなく、以下の情報をセットで伝えるとスムーズです。

    • 作品の尺(例:40分の短編)

    • 同録のマイク数(ラベリア×3,ガンマイク(mono)×1,サブ カメラマイク)など。
    • チャンネル数(ステレオか5.1chか)

    • 仕上げたいレベル(最低限の整音か、映画祭対応か)

    • 納期(上映や締切までの日数)

    これらを明確に伝えることで、外注先は無駄のない見積もりを出しやすくなり、予算オーバーを防げます。可能な場合は、依頼時と同じくaafやomfファイルで収録状態を見てもらうことも処理想定がしやすいです。

    まとめ:整音外注で作品の完成度を引き上げよう

    整音やMAは「お金がある映画だけの贅沢」と思われがちですが、実際には低予算でも依頼可能です。新人監督が意識すべきは、

    • 外注の目的を明確にする

    • 予算感を把握する

    • セリフを最優先に整える

    • 上映環境を伝える

    • 見積もりを具体的に依頼する

    • 制作実績がある場合は漏れなくアピール(面白い作品を作っている人なら関わってみたいというマインドを刺激する)

    という5つのポイントです。

    音が整った映画は、それだけで作品の印象が格段にプロフェッショナルに近づきます。観客や映画祭の審査員に好印象を与えるためにも、整音の外注を積極的に検討してみましょう。

    ✅ 私が運営している音声編集サービス Hybrid Sound Reform では、学生映画や自主制作映画に特化した整音プランを用意しています。無料トライアルや簡易診断も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

     

     

     

     

     

  • マドリード国際映画祭2023でベストサウンドデザイン賞を受賞

    マドリード国際映画祭2023でベストサウンドデザイン賞を受賞

    マドリード国際映画祭2023で受賞

     

     

    ハイブリッド・サウンドリフォームを運営している山川@HSR_YBです。

    2年ほど前にお仕事として参加させていただいた自主制作映画作品、

    岡崎育之介監督作による「安楽死のススメ(邦題)」

    が、マドリード国際映画祭2023にてベストサウンドデザイン賞を受賞しました。

     

    【主人公が”沖縄二泊三日安楽死ツアー!!”に参加するコメディ映画】

    日本人男性の平均寿命が81.4歳。 今の俺が27歳。てことは残り54年てこと。 ちょうど三分の一にきたってこと。 もう三分の一が終わったってこと。で、残り三分の二が、これまでの三分の一より楽しい確率なんてかなり低いと思うんだ。だって、最初の三分の一面白くない小説、その後最後まで読まないでしょ? 大体の人がもうそこでやめるよ。「あ、もうこれ読まなくていいや」って。 じゃあもう、そこでやめた方がいいな、って思って。 早いうちに閉じちゃった方がいいな、って思って。 ──だから僕は、死んでみることにした。

    ◆あらすじ◆ 主人公・正は死ぬことにした。 友人や相談窓口、自殺防止支援団体など様々なところに出向くが、皆一向に止めるばかり。そうじゃない。僕は自分で選んで、健全に死を選ぶんだ。集めたチラシをふと見ると、「沖縄二泊三日安楽死ツアー!!」という文字を見つける。正はツアーに参加するため、友人に “片道料金” の金を借りて沖縄へと旅立つ。そこで出会った安楽死推進団体「桔梗の会」代表・雨野川。そして、ツアーのもう一人の参加者・氷川。 彼らと時間を共にし、正は「死とはなにか」に向き合っていく。ツアー最終日、正はついに安楽死の飲み薬を前にする。正はそれを飲み、本当に自分の人生の終わりを選ぶのか。それとも、ツアーの参加をとりやめ、生を選ぶのか。 死ぬこととは。生きることとは。そして、命とはなにか。生きとし生けるすべての者に対峙する、美しき人間賛歌。

     出演: 石原滉也 田中陸 海老沢七海 岡﨑育之介 中山慎吾 齊藤隼平 宮本伊織 義山真司

    川島隆生  轟雅子

    音楽:永太一郎 撮影:佐藤里央 助監督:中村光寿 整音:山川貴基 協力:神原健太朗

    監督/脚本/編集:岡﨑育之介

    ※Official YouTube予告編より転載

    国際映画祭におけるサウンドデザイン賞とは?

    国際映画祭における最優秀サウンドデザイン賞は、映画の音響と音楽に関連する技術とクリエイティブな要素を評価し、優れたサウンドデザインに贈られる賞。この賞は、映画の音響効果、音楽、ダイアログ、環境音、録音技術、ミキシング、編集など、映画の音声に関するあらゆる側面を対象としています。

    以下は、最優秀サウンドデザイン賞に与えられる要因と評価基準の一般的な例:

    1. 音響効果と環境音の創造性: 映画の中で特別な効果音や環境音をどのように創り出し、物語やシーンにどのように組み込んだかが評価されます。例えば、戦闘シーン、サイファーアクション、SF映画などでの特殊効果が含まれます。
    2. 音楽の選曲とオリジナル楽曲: 映画の音楽は、映画の雰囲気や感情を伝えるために非常に重要です。賞は、音楽の選曲や映画に特別に作曲されたオリジナル楽曲にも注目します。
    3. ダイアログのクリアネスとリアリティ: 映画内のキャラクターのダイアログがクリアでリアルであることが評価されます。観客がキャラクターのセリフを明確に聞き取り、感情を共有できることが大切です。
    4. 音響ミキシングと編集: 音声要素のミキシングと編集技術も評価されます。音楽、ダイアログ、効果音などがバランスよく組み合わさり、映画全体のサウンドトラックが一体となることが求められます。
    5. 技術的な革新とクリエイティビティ: 最優秀サウンドデザイン賞は、技術的な革新やクリエイティブなアプローチを高く評価します。例えば、新しい録音技術、音響処理、3Dサラウンドサウンドなどが取り入れられた場合、その影響が評価の対象となります。

    これらの要素が組み合わさり、映画のサウンドデザインが優れていると認められた場合、最優秀サウンドデザイン賞が贈られます。映画制作においてサウンドデザインは重要な要素であり、賞はその重要性を認識し、優れたサウンドデザイナーとそのチームを称えるものとのことです。

     

     

    私が担当した整音・効果・ミックス作業

    作品のクレジットには「整音」担当となっています。上記で説明した評価基準で用いられた項目では

    3:ダイアログのクリアネスとリアリティ

    こちらが最も作業分量が高かった項目です。セリフを捉えていたピンマイクやガンマイクはほぼ全ての音声素材に手を入れました。またこの作品は監督処女作ということもあり、創作の勢いのまま音声スタッフなしで撮影をアクティブに進めたとのことで、ピンマイク数も限られ、シーンによってはガンマイク1本がメインになる部分もありました。

    野外ロケも多いため、多くのセリフには環境音も混じっており、信じられないくらい細かな処理を繰り返しています。

    また、1:音響効果と環境音の創造性

    についても、臨場感を決定づける環境音についても作品全体の品質をコントロールしました。ガンマイクから拾った環境音の適正な整音処理を施し複数素材のバランスを考慮したミキシングがなされています。

    街中や室内、海岸沿いのロケが中心であり、特殊な音響効果は必要ありませんが、演技の心情やリアリティーを高めるためのコントロールが必要であり、その場でセリフとともに収録されたガンマイクから入る環境音の整音バランスを取りながら、各所で新たな合成音を付け足したり響きを足したりという絶妙なバランスでのミキシングを行ないました。

    クライマックスシーンでの焚き火や激しい波の音、その中で印象的な台詞の説得力を高めるための工夫が随所に盛り込まれています。

    またコミカルな要素もある作品のため、あるシーンでは役者さんの声にコミカルなエフェクトも足して遊び心も演出させていただきました。

    これからどこかで作品を観劇される方もおられるかもしれませんので詳しくは記しませんが、ちょっと反則技的な台詞差し替えなども実は行なっています。

     

    「映画祭に向けた整音・MAのおすすめ手順はこちら」

     

    ワールドクラスの音声エディターが外注いただけます

    私は一度もポストプロダクションには所属したこともない、プロ側の人間から見れば怪しげに映る独立系サウンドエンジニアかもしれません。ふと脱サラして独自の音質改善サービスで生計を立てています。通常は素人が録音したボイスメモなど、プロが滅多に耳にしないような粗悪な音源を日々修復しています。

    元々、映画は趣味で観劇する程度でしたがiZotopeRXアプリを中心とした高度なノイズ除去や音声修復をこなすうちに、映画監督や関連プロデューサーから声をかけられ、ドキュメンタリーや自主制作映画作品に携わるケースが増え、今に至ります。

    世界中から数百のエントリーがあったであろう国際映画祭で音づくりでを最高評価いただいた作品に携われたことは、大きな自信になりました。最近は劇場公開用の5.1chサラウンド編集も対応開始しました。ぜひ映画制作をされている方からのお仕事のオファーをお待ちしています。

    ハイブリッド・サウンドリフォーム・ドットコムのオフィシャルサイトよりお気軽にお問合せください。

     

  • ヘビメタバンドのライブハウス配信動画アーカイブ|一発録りの音声をリバランス&マスタリング

    ヘビメタバンドのライブハウス配信動画アーカイブ|一発録りの音声をリバランス&マスタリング

    アマチュアバンドといえばライブハウス。生バンド録音はマルチトラックで優秀なミキシングエンジニアが録音・ミックスしない限り、メジャーアーティストの音源みたいにかっこよく仕上がるのは奇跡的。

    弾き語りシンガーならスマホ撮影したYouTube動画で集客できても、出音にこだわるロックバンドやヘビメタ系のバンドがネット上でその良さを伝える為には2022現在でも敷居が高いという現実があります。

    アマチュアバンドの動画は微妙な音質???

    ロックバンドの配信・音源化の壁は高い

    バンドスタイルで様々なカヴァー楽曲を配信し、人気を得ている「そこに鳴る軽音部」(リンク)。このバンドは動画こそリハスタのような場所で1カメ収録してますが、音は完全に事前録音してレコーディングと同レベルのミックスを行っていると思われます。(一発録り音源ではない)カッコイイですよね。出音が命のメタルバンドやロックバンドはそれくらいのコダワリがなければ頭一つ抜けるのはぶっちゃけ戦うのが難しい。

     

    アマチュアバンドがライブハウスで収録するビデオ&配信アーカイブの音質

    アマチュアバンド出演が中心のライブハウスで収録したDVDや配信アーカイブ動画は録音時に強いリミッターがかかり、音圧こそ高いもののドラムに迫力がなかったり、エレキギターが小さいなど、あくまでもライン録音の延長線。出音にこだわっているバンドにも関わらず、録音物としては残念ながらアマチュア的な音なってしいます。演奏形態にもよりますがライブハウスでビデオ収録してもらうと、音にこだわっているバンドになればなるほど「残念な音」に感じる微妙な音質になる現実をバンドマンなら多くの方が体感しているはず。

    生演奏と録音物との体感差は音周りのテクノロジーが進化した2020年代にあっても避けられません。一流のレコーディングエンジニアがトップアーティストから数年に渡ってもラブコールを受けるのはこのような現実を知っているからこそ。

    生ライブで体感したサウンドと大きく違い、実際は迫力ある音楽が微妙にチープになってしまい、プライドの高いバンドほど生演奏の記録をYouTubeに公開しません。コストをかけてマルチレコーディングした本気バンドと違い、コピーバンドはきちんとレコーディングする機会は皆無なので、演奏した後のビデオで自らの演奏を心地いい音楽として楽しむこと未だできません。

    楽器リバランスとライブマスタリング

    最近はありとあらゆるエフェクトプラグインの進化により、2MIXの一発録り音源だとしても相当なエディットが可能。僕は創業時からアマチュアバンドのライブ音源を「気持ちよく聴ける」音源に変換すべく試行錯誤を続けていますが、この数年でも飛躍的にそのクオリティ向上を体感しています。特筆する技術としては…。

    ・楽器のリバランス

    ロックバンド編成ならAI解析によりドラム・ベース・ボーカル・その他(ギターなど)の楽器の音量バランスを(ある程度なら)変更できる。

    ・M/S処理(ミッドサイド処理)

    ステレオ音像の真ん中とサイドを別々にエディットすることを丸めてM/S処理と呼びますが、センター音像にある(キック・スネア・ベース・ボーカル)、サイド定位に位置する(LRギター、シンセ)を個別エフェクト処理が通常となり、EQ カテゴリーに囚われず、コンプ等のダイナミクス系、エキサイターやエンハンサーなど、音像位置ごとにデフォルメさせたり抑えたりするなど、編集幅が広がっています。

    ・低音を付加できるベースレゾナンサー

    プラグインメーカーごとに呼び名や詳細技術は異なるものの、倍音を用いてなかったベース成分をプラスするベースレゾナンサー系のプラグインも近年の音楽制作には欠かせません。こちらは音痩せしたライブハウス収録音源では豊かな低域を付加できます。まるでマルチレコーディングしたかのようなふくよかなボトムを生み出すことが可能。

    代表的には上記の技術を用いることで、顕著な2MIX音源の再構築が実現しています。もちろん演奏パフォーマンス自体の説得力がなければ意味がありませんが、驚くほどパワフルで整ったサウンドに仕上がります。マキシマイザーだけで無駄に音圧を上げた音源とは一線を画します。


    本格的なレコーディングは無理だけど、自分たちのライブ音源を楽しみたいバンドさんがいらっしゃいましたら、ぜひ僕の運営する音質改善サービス「ハイブリッド・サウンドリフォーム」でライブ音源のハイブリッド化をオススメします。

    喜んでもらえるサービスで継続的なリピーターさんも多い、ライブハウスの音源をパワフルかつ心地よくハイブリッド化するサービス。
    ご自身の音源を無料サンプルで体感いただけます。お気軽にご相談ください。

  • ノイズ除去プラグイン Waves  Clarity Vx  PROの感想

    ノイズ除去プラグイン Waves Clarity Vx PROの感想

     Waves  CLARITY

    ミックスマスタリングや各種動画の整音サービスを運営している山川@HSR です。
    2022.3月にプロアマ問わずユーザーが多い人気プラグインメーカー Wavesよりノイズ除去に特化した Clarity Vx PROと廉価版のClarity Vx が発売となりました。メーカーのプロモーション動画を見試聴して興味を持ち、購入して試してみた感想です。

    (さらに…)

  • 海外ドキュメンタリー映画吹替版のアフレコ収録・整音・ミックスを担当

    海外ドキュメンタリー映画吹替版のアフレコ収録・整音・ミックスを担当

    映像コンテンツの整音や音声修復、音楽作品のミックスマスタリングを生業としているサウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。

    2021年はアメリカ版の整音をお手伝いしたご縁から、
    「マイクロ・プラスチックストーリー」という環境問題をテーマとした
    海外ドキュメンタリー作品の日本語吹替版制作のプロジェクトに参加。

    夏場は珍しく自宅作業場を離れ、吹替映画のアフレコ収録を各所で実施。通常は自宅兼作業場にこもりっぱなしの私もPCR検査を重ねながら奔走。

    秋以降はポストプロダクション作業。年末には無事、吉祥寺・京都アップリンクでのプレミア上映会が行われました。


    ▪️ドキュメンタリー映画の吹替作品は激ムズ&見本がほぼない

    実在するニューヨークの小学生の活動を追いかけたドキュメンタリー作品は監督自らハンディカメラを片手に収録した生々しい記録ショットが中心。もちろん脚本などは存在しないスーパーリアルな映像。

    日本各地での上映会でも当初は字幕版が使用されていたそうですが、作品の性質から小中学生が視聴する機会が多く、吹替版の要望が多くあったそうです。

    日本国内で公開される海外のドキュメンタリー映画はリアルさを優先するために多くが字幕版による上映。参考にする作品を探すのが難しく、唯一見つけられたのはNHKで放送される子供向けの海外番組。その他はいわゆるハリウッドのメジャーな作品しかなく、手探りでの作業となりました。


    □国内版の声優はオーディションで選ばれた全国各地の素人

    「マイクロプラスチック・ストーリー」は身近な環境汚染に気づいたアメリカNYの小学生が「自ら何ができるのか?」と行動を起こした記録。

    プロ声優・俳優は起用せず(大人役のキャストは一部起用)、問題意識を持つ子供たちのパッションを優先したいという監督の想いから、全国規模でオーディションを実施。現在、声優志望のジュニア・キッズ層は多く、600名近い応募があったそうです。

    録音作業の中心となった東京・京都では、吹替版プロジェクトを支援する教育機関により収録環境の整った専用スタジオが提供いただけたものの、そこでの収録は全体の7割。

    他の収録は全国各地の公民館の音楽練習スタジオ、学校の放送室や視聴覚室、企業の事務所や演者の自宅など、さまざま。予算の関係で東京と京都の収録を除いては私が立ち会わず監督自ら録音も行っています。ハンディレコーダーを現地に送り、ZOOM越しでの遠隔録音したテイクも多くありました。

    □リニアPCMレコーダーを軸とした収録品質の統一

    専用スタジオ以外での収録は私が所有するPCM-D100というSONYのポータブルレコーダー収録がメイン。収録時の雑音等は何とか後処理にするにしても、専用スタジオでアフレコ定番の高級マイクU87などを使用してしまうと、素材のクオリティ差により微妙にテクスチャが変わってしまう懸念がありました。

    そのため、Protools収録ができるスタジオでもあえてPCM-D100のマイクを経由して収録。特に語り部となる主役ナレーションはほぼ同じクオリティで収録ができました。

    □アフレコ収録の反省点

    マイクの距離感は編集限界がある

    それでも収録の反省点は幾つか残りました。整った環境のスタジオでは吹替元となる演者とカメラとの距離感を考慮して収録すべき素材がたくさんありました。ほぼ30cm以内のオンマイクでクリアな収録はできたものの、やはり後から付け足すアンビエンス再現はかなり困難。映像に移る人物とのカメラ(マイク)との距離感はリアルに近いほうが自然な距離感が生まれリアリティが増します。反響がほとんどない野外シーン(海辺など)だとポストプロダクションで再現できる選択肢が限られてしまいます。

    内蔵リミッターのピーク

    レコーダーPCM-D100は音割れ防止のため内蔵リミッターを常にオンにして収録。もちろん、ある程度のゲインバッファを残したレベル調整をしているものの、発声の大きな演者の収録では中高域に瞬間的ピークが思ったより細かく混入。明らかに音割れにはならないものの、中高域が言葉の端々でピーキーになり、声に雑味が加わる状態。

    なんとか整音処理して使用に耐えうる改善はできたものの、作業工数が大幅に増加。スタジオからモニターヘッドフォン(YAMAHA MT-8)を持ち出しましたが、収録環境の問題から収録により、微妙なピークを判断することができませんでした。

    また素人の小中学生によるアフレコ収録は集中力の問題もシビア。じっとしていられないのでいつの間にマイクポジションが微妙にズレてしまうことも要因の一つ。所作によるノイズにも悩まされました。

    □吹替で必要になる余白部分のアンビエンス素材

    ドキュメンタリー作品は言うまでもなく、その場の雰囲気を環境音ごととらえているため、メイン素材に臨場感の要素が集約されています。オリジナルで言葉(ここでは英語)を発した部分をアフレコで補なう場合、セリフが被ってしまうため元素材をそのまま使用できません。iZotope RXにて人間の声のみを軽減したりするも、違和感がでてしまったり、細々な物音や環境音を足す作業が多くのシーンで必要でした。監督から同一シーンのオフショット素材も提供いただきましたが、潤沢にあるわけではなく「効果」の仕事に近い、別素材の合成や効果音の作りこみも必要でした。

    学校内のシーンだけでも、教室、カフェテリア(食事場所)、校長室などその響きやエキストラの人数感が細々に違います。どこまでオリジナルの素材を活かすか、また別素材の合成が必要なのか、アフレコに付け足すアンビエンスエフェクトのチョイスまでクオリティの落としどころのジャッジ難易度は高かった。この部分は、オリジナルを手掛けた監督との共同作業となり、お互いに音処理でせめぎあいながら妥協点を決めました。

    大作映画とちがい、インディペンデントな作品は同じシーンでの同録素材も限られており、非常に難しい処理でした。

    (まとめ)

    通常は不特定多数のクライアントを相手に「後処理」をする仕事を中心としているため、収録に立ち会ったことで多くの知見を得ました。音楽コンテンツは自主製作で諸々の録音経験がありましたが、公民館の音楽室でナレーション収録するためには簡易ブースを作って壁の響きを抑えたり、デジタル以外の対策も必須。

    自分にとって初体験となる吹替え版のプロジェクトは未知の部分も多く、大変な仕事でしたが佐竹監督はじめスタッフのみなさんの協力により大変楽しくお仕事ができました。日常では関われない小中学生の無垢かつ前向きなパッションにエネルギーをもらいました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

     

  • 比翼鳥さんのライブマスタリング(DVD)を担当しました

    比翼鳥さんのライブマスタリング(DVD)を担当しました

    昨年、比翼鳥(ひよくどり)という素敵な音楽グループのDVDライブマスタリングを担当させていただきました。演奏活動をするミュージシャンにとって2020年はあらゆる意味で激動の年だったと思います。

    2020年2月2日。数字を並べると20200202とかがみ合わせになることから題された「MIRROR MUSIC」という
    ワンマンライブイベント。中国で始まった新型コロナウイルスの感染拡大、日本国内もジワジワと不安が高まり始めていた時期。僕も前週に出向いたさいたまスーパーアリーナで行われたクイーンの日本公演が2020年の最初で最後のライブ観覧となりました。少し後だったら中止になる可能性もあったかもしれませんね。

    DVD「MIRROR MUSIC 2020-0202」

    比翼鳥さんにとって結成数年の活動、集大成となる晴れ舞台。そのライブはファンとの幸せに満ちた雰囲気が詰まっています。

    アコースティックポップスデュオ「比翼鳥」とは

    PROFILE
    愛知県在住アコースティックポップスデュオ
    お互いソロ活動を経て2015年12月13日結成

    Tsuyoshiの優しくも強さのある歌声とギター。そしてその上で煌めくKanaの透明感のある歌声。まるでミュージカルのような2人の独特なハーモニーは明るく、時には切なく老若男女から幅広く愛されている。

    そして2019年4月から愛知県一宮市『FMいちのみや i-wave 76.5 FM』にてラジオパーソナリティーも務めている。※名古屋市公認ポップアップアーティストH.Pより転載

    Official Site
    https://www.hiyokudori.com/

    Twitter
    https://twitter.com/hiyokudori__

    YouTube
    https://www.youtube.com/channel/UCS8KPuLLg5vWObbYrHXLUmw

     

    名古屋市公認のポップアップアーティストで、地元イベントにも多く出演されているようです。僕はサラリーマン時代に愛知・岐阜地域の営業担当だったこともあり、MCで出てくる地名にも細かく反応してしまいました。グループ以外でもそれぞれのソロ活動も活発で、充分ソロとしても魅力あるシンガーの2人。オリジナル以外のカヴァー楽曲も多く発表しています。

    忖度なしにいい曲だらけでした

    僕は音声修復やノイズ除去などの汚れ仕事も多く扱い、様々なネガティブな音源に日々向き合っています。もちろん内容によって手を抜くことはありませんが、良いパフォーマンスかつ、素敵な楽曲を手掛けるときは自然とテンションも上がります。

    2時間近いライブ音源も集中力が切れることなく作業でき、比翼鳥の魅力に引き込まれました。楽曲の良さに加え、kanaさんの美しく伸びやかな声とTsuyoshiさんの優しく躍動感ある声やギターのバランスが本当にいい相乗効果でとにかく心地いい。Tsuyoshiさんの声は「ブルースシンガーのようにハスキーでカッコいい」と、書こうとしたら、DVDのドキュメンタリー部分を拝見したところ、どうやら声の不調で、いつもと少しコンディションが違ったようです(笑)。しかし、パフォーマンスは問題なく最高でした。

    このイベントでは曲によりパーカッション(ミキヒト)とベース(橋本ゴウ)のサポートメンバーが入りましたが、そのバランス構成も緩急があり退屈させません。

    2MIX音源のライブマスタリング

    予算が潤沢なメジャーアーティストはライブ音源をレコーディング同様のマルチトラック録音(楽器ごとのばらばらに録音をして細かく調整する)をしてDVD作品を手掛けるのが定番ですが、コストの問題からインディーズのミュージシャンはその演奏をまとめて2MIX音源として一発録音ケースも多々あります。

    複数ミュージシャンが出演するブッキングのライブハウスではそのバランスがイマイチなことも多々あります。
    しかしワンマン公演、プロが録音されたこともあり、音圧さえ確保すればそのままでも問題ないバランスの綺麗な音源でした。(これはミュージシャンスキルがないと簡単ではありません)

    男女ツインボーカルという性質から、楽曲によりKanaさんの声が聞こえづらかったり、アンコール後の楽器セッティングバランスに誤差が生じたりする部分を、できれば改善したというリクエストがありました。

    こちらはマスタリングというよりオーディオレストレーション(音声修復)領域での作業となり、iZotope RX 8のMusic Rebalanceというモジュールで曲により下処理段階で少し調整しました。

    その他、大きな問題はなかったものの、ちょっとしたノイズ処理をしてのマスタリング作業。窓口のTsuyoshiさんから1発OKをいただきました。「すごくいい仕上がりですね、音程も良くなった気がするのですが」と、コメントを頂きました。もちろん2MIX音源のため、ピッチ調整はできません。

    音楽の輪郭が立つ良いマスタリングができると、倍音が豊かになりそう感じることもあるかもしれません。音源状態は下手なレコーディング音源より良い状態だったので下処理も最低限で音質を追い込めた結果でした。

    なんにせよ満足いただけて良かった。

    完成版DVDをお送りいただきました

    しばらく経過し、完成版のDVDが送られてきました。マスタリングはクレジットをいただけないケースも多々ありますが、パッケージにクレジット表記いただけました。僕のような零細サービスにはありがたい限りです。

    多忙な時期と重なり、しばらく放置のままでしたが正月明けにやっとチェックができました。お仕事頂いた時点では動画作成中だったので、もちろん映像を観るのは初めてです。

    絵が加わると、またいい感じです。DVDコーデックされた音質もばっちりでした。250名動員があったというライブですがまだまだ人気がでそうな雰囲気満載です。

    コロナ影響で急遽スポンサーがいなくなったり、映像編集も自らのチームで行ったそうです。100分越えのDVD編集をしたことで、YouTube等の配信方法もレベルアップできたのではないかと想像しています。お陰様で僕にもお仕事の依頼が舞い込みました。このご縁に感謝です。

    2MIXライブ音源のマスタリング依頼はハイブリッド・サウンドリフォームまでご相談ください。

     

     

  • 2020年音質改善サービス総括

    2020年音質改善サービス総括

    問題のある音声・動画ファイルの音質改善サービスを運営している山川です。今年は五輪イヤーに浮き足立った年始を迎えたはずなのにまさかのコロナ禍。全世界のライフスタイルに影響があったくらいですから、当然弱小個人事業主への逆風を強く感じた一年。年の最後に今年を総括したいと思います。

    2020年音質改善サービス総括

    • ZOOMに絡む案件が増えた
    • リモート演奏のミックスはピッチ補正付き
    • 係争・離婚はいつでも安定
    • 映画系はほぼなし
    • ライブビデオのアーカイブが復活

    本業の音質改善サービスは結果、売上は大きく伸びました。4月の緊急事態宣言下、営業サイト(hybridsoundreform.com)のトラフィックはこれまでの最高値を記録。流石に4、5月の売上は少なかったですが、巣篭もりや生活様式の変容に伴い需要は上がっていると感じています。

    すっかり定着したZOOMからのおこぼれ

    ZOOM会議

    会社勤めビジネスマンにすっかり定着したウェブ会議システムのZOOM。流石にリアルタイムに絡むことはありませんでしたが、ZOOMにはそのやりとりをアーカイブ(動画として記録する)動画の音質を改善するニーズがありました。

    ZOOMはリアルタイムやりとりをスムースに行うため、音声データの通信容量をややケチっており、もともと音質があまりよくありません。それに加え、使用に不慣れな会話者のマイクセッティングトラブルなどが絡み、非常に聴きづらい音になってしまうケースがあるようです。

    ZOOM収録したウェビナーをYouTube配信する際には改善したいというニーズが多数ありました。難易度がもっとも高かったトラブルは音の遅延によるやまびこ現象でした。ZOOMは中途半端ではなく、すごく酷い状態が多いので見積が高騰してしまう場合が大半でした。企業からの依頼のため、高単価案件が納品できたことは助かりました。

    プロからアマまで流行った音楽のリモート演奏

    リモート演奏

    YouTube上ではコロナで一緒に演奏できないオーケストラや学生のブランバンドによるリモート演奏動画が話題になり、チャレンジした楽団も多いのではないでしょうか。

    1人だけ川原で演奏したから、風のノイズを除去してほしいという相談もありました。しかしアマチュアが個別演奏してリモート演奏するには技術が足りないという問題も出たりします。大所帯のバンドでも個別で録音しているためピッチ補正やタイミング修正ができることに気づいたクライアントから相談があり、この時期ならではの編集のお手伝いをさせていただきました。

    係争・離婚はいつでも安定

    会社絡みの裁判沙汰や離婚調停の問題は、コロナ禍においても関係なく進行しています。こちらは変わらず一定数の相談があります。最近はICレコーダーよりiPhoneなど、スマートフォンでのボイスメモアプリによる会話内容の明瞭化はニーズが高いです。これらはせめてファミレスのテーブルなど、対話者の声がマイクまでの会話が近いことが顕著な改善を期待できる目安。

    部屋の隅にセッティングして内容が聞き取れないという相談も多いですが、このような場合は改善ができないことが大半。(このような相談件数は多く、40〜50%くらいは課金採用いただいている)

    映画系の整音依頼はほぼゼロ

    この数年、自主制作映画やドキュメンタリーを中心に小規模映画作品の整音依頼を受ける機会が増加しておりましたが、2020年は4月以降はほぼゼロ。年末になってYouTube配信ドラマの依頼があるのみでした。

    予算が大きな大作ですら、公開延期などの対応を強いられている中、いつも限られた予算で制作されている小規模作品は無期限延期になるプロジェクトも多そうです。映画は細かな修復はもちろん、アンビエンス音の調整やナレーションの仕上げまで多岐にわたる編集。自身の技術を総動員できるのでギャラはさはど良くなくてもモチベーション高くお仕事ができます。

    2021年は少し活性化すると良いのですが。少しご予算がタイトになったプロジェクトからのご相談もお待ちしております。

    ライブビデオアーカイブのリマスター依頼が盛況

    ライブハウス

    リピーターを中心にバンドマンの過去映像の高音質化作業も多く受注いただきました。ハイブリッドサウンドリフォームサイトを立ち上げたきっかけは自らバンド出演したVHS。プロのライブ音源と雲泥の違いがあるアマチュアのライブ音源を何とかしたいという使命感から始めたサービスです。

    ライブハウスはクラスター発生が話題になり、コロナ禍に置いてもっとも逆風が吹いた業種と言えるでしょう。アマチュアバンドの出演もしにくい期間が続きました。特に緊急事態宣言下では、活動を閉ざされたバンドマン達もこれまでを振り返るキッカケになったようです。

    活動できない分、これまでの貴重なパフォーマンスを美しくリマスターしたいという欲求が向上したのかもしれません。過去のビデオ音源をまとめて依頼いただくリピーターさんもいらっしゃりました。

    ライブ音源は演奏に自信がある方ほど、チープになってしまいがちな録音に満足できません。依頼者の演奏レベルがおおよそ高いのも特徴です。

     

    さてこのブログを執筆していたら、年をまたいで新年を迎えてしまいました。生活様式が激変する中、オンラインサービスは活性化しています。これまでは対面や知り合いが優先されたサービスにも大きな転換点かもしれません。

    僕は上記サービスを展開しながら、音楽や舞台系の動画編集なども行なっております。提携の受託先があるのですが、そちらは残念ながら激減しています。学校関係が多かったというのもありますが、売上の保険として捉えていた仕事がなくなるとは何が起こるか分からないものですね。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

     

  • 自撮り動画(iPhoneSE)の雑音はどこまでクリアにできるのか?

    自撮り動画(iPhoneSE)の雑音はどこまでクリアにできるのか?

    自撮り動画(iPhoneSE)の雑音はどこまでクリアにできるのか?

    音声データのリフォームサービスを運営している山川です。最近になってよくご相談いただくのがロードサイドでの動画や録音物。

    煽り運転が社会問題になり、ドライブレコーダーが多く普及しました。

    車同士が人的トラブルに発展した場合、証拠物として事件解決につながることから、ボイスメモやスマホ動画でそのやりとりを記録する方が増加しています。

    車同士のトラブルは道路上がほとんど

    車同士のトラブルは当たり前ですがほとんどの場合、路上で起こります。(駐車場というパターンもある)そのため、道端に両者の車を止めてのやりとりになります。

    通行量の多い幹線道路だと、車がビュンビュン行き交い、動画や音声データは多くのノイズが混入。証拠になる会話自体が聴こえづらいという問題が起こります。

    止めた車に装着されたドライブレコーダーが拾った会話を
    クリアにしてくれ
    というご相談も頂くことがあります。(マイクから遠い会話は改善できないケースがほとんど)

    自撮り動画の背景ノイズはここまできれいになる

    さすがにトラブルの案件を拝借してサンプル使用許可はいただけません。私自ら通行量の多いロードサイドで自撮り動画をiPhone SEで撮影し、ビフォーアフターの動画を作成してみました。

    ボリュームを上げてご覧ください。

    iZotope RX8 Advancedによる最新のノイズ除去

    上記の動画はiMovieなどに付属しているノイズ除去アプリを簡単に使用しているわけではありません。

    iZotopeRXの最新モジュールを複合的に処理設定。大きなエンジン音や風切り音を場所ごとにピンポイント処理しています。

    サンプルということで、やや極端に背景ノイズを処理したのもあり、少し声のエッセンスに変化があります。

    裁判や係争に活用ではなく、自主製作映画やYouTubeコンテンツを作成の場合はもう少しノイズカットを緩やかに設定し演者の声をより自然に仕上げることも可能です。

    撮り直しが効かない雑音軽減させたい動画・音声データがございましたら、下記リンクよりお気軽にご相談ください。

    音声・動画の整音やノイズ除去「ハイブリッド・サウンドリフォーム」

  • 動画に混入したシャッター音ノイズはプロに頼めばかなり除去できる

    動画に混入したシャッター音ノイズはプロに頼めばかなり除去できる

    スマートフォンで手軽にできることから、一般の方でも動画撮影の機会は増えています。単に撮りためておくのなら気にもなりませんが、人に見せたりYouTubeに投稿したりするなら音質にも気を払いたいもの。

    有益な講演会や子供のピアノ発表会の動画撮影時、近くで写真撮影しているケースが多く、後で見返したとき、カメラのシャッター音が思ったよりうるさく、折角の動画を残念に感じたことはありませんか?    
        
    15年前なら不可能とされていた「シャッター音の除去」は現在の音声編集技術ではかなりキレイに除去できるんです。そんなプロの音声編集技術を紹介します。

    (さらに…)