カテゴリー: 音質改善

  • 【RX買ったのに結果が出ない…】宅録ナレーターが単価を上げられない本当の理由と、今日から変わる1つの視点

    【RX買ったのに結果が出ない…】宅録ナレーターが単価を上げられない本当の理由と、今日から変わる1つの視点

    ナレーション用マイク

     

    1. まずは、こんなナレーターさんだけ読んでください。

    こんにちは。SoundReformer/ハイブリッドサウンドリフォームの山川です。
    この先は、かなりターゲットを絞って書きます。

    • すでに宅録でナレーション案件を受けている、もしくは準備中

    • iZotope RX(Elements 含む)を「とりあえず買ってある」

    • ノイズ処理や整音は、自己流+YouTube頼みになっている

    • BGMを入れた途端に「声が奥に引っ込んだ」経験がある

    • 単価を上げたいけれど、「今の音で本当に大丈夫か」自信が持てない

    どれか一つでも当てはまる方には、
    この先の内容はかなり刺さると思います。

     

    逆に、

    • 趣味の録音メインで、仕事にする予定はあまりない

    • 機材を集めるのは好きだけど、編集は外注するつもり

    という方は、ここから先はあまり実用的ではないかもしれません。
    ブラウザをそっと閉じていただいて大丈夫です。


    2. 「RX買ったのに世界が変わらない」よくある3パターン

    プロ用ノイズ除去アプリRX

    ここ数年で、宅録ナレーションの需要は一気に増えました。
    それに合わせて、

    • セールのタイミングで RX Elements を購入

    • 「RX 使い方」で検索して、解説動画をいくつか見る

    • なんとなくノイズリダクションやEQをかけてみる

    という流れの方もすごく多いです。

     

    ただ、その結果としてよく耳にするのがこの3つです。

    1. ノイズは減ったけれど、声が細くなってしまう

    2. BGMを足した瞬間、声が後ろに下がってしまう

    3. 案件ごとに音のバラつきが大きく、リテイクやクレームが増える

    一生懸命やっているのに、

    「自分の宅録音声って、クライアントから見て“商品レベル”なんだろうか?」

    というモヤモヤを抱えたままになっている方は、本当に多い印象です。


    3. うまくいかない原因は「機能を知らないから」ではない

    多くのナレーターさんは、こう考えがちです。

    「自分はまだRXの機能をちゃんと理解していないから」
    「もっと高いプラグインを足したほうがいいのでは?」

    もちろん、機能を知ることも大事ですし、
    プラグイン選びもゼロではありません。

    ただ、ポスプロや広告案件の現場で実際のデータを扱っていると、
    本質的なつまずきポイントは別のところにあると感じます。

    一言でいうと、

    どの順番で、何のために、どこまで処理するのか?
    という “判断の軸” と “ワークフロー” がない

    ここです。

     

    同じRXを使っていても、

    • 下処理の順番

    • ノイズ処理とブレス処理のバランス

    • EQ/コンプに入るタイミング

    • BGMとの帯域のぶつかり方をどう整理するか

    このあたりの“筋道”が決まっていないと、
    毎回「勘」と「試行錯誤」に頼るしかなくなります。

    その結果として、

    • クライアントごとに好みがバラバラに感じてしまう

    • 正解が見えないので、1本仕上げるのにやたら時間がかかる

    • 単価を上げる勇気が出ない

    という、少ししんどいサイクルに入りやすいんですね。


    4. 宅録ナレーターに今いちばん必要なのは“判断の軸”と“流れ”

    モニターヘッドフォン

    宅録を仕事にしていく上で、

    • マイクやインターフェイスを揃える

    • 防音・吸音環境を整える

    といった“ハード面”はもちろん重要です。

    ただ、
    すでに案件を受けている方が、もう一段ステージを上げたいときに効いてくるのは、

    「プロ現場で実際に使われている整音の流れを知っているかどうか」

    ここがかなり大きいと感じています。

    • 毎回同じレベルで仕上げられる

    • BGMが乗っても、声が前にきちんと立つ

    • 「このクオリティなら、この単価を提示しても大丈夫だ」と自分で判断できる

    この状態までいくと、
    クライアント側から見た “安心感” がガラッと変わります。


    5. プロの整音フローを一度“丸ごと覗く”という近道

    とはいえ、

    「自力で何年もかけてワークフローを試行錯誤する」

    というのは、現実的にはかなり大変です。

    • 案件をこなしながら

    • 裏で検証用の音源を用意して

    • 処理前後を比較しながらベストを探していく

    …となると、時間もエネルギーもかなり必要です。

    個人的には、

    一度、プロの作業工程を“丸ごと覗いてしまう”ほうが圧倒的に早い

    と考えています。

    たとえば、

    • どういうモニター環境で聴いているのか

    • どのモジュール/プラグインを、どんな順番で触っているのか

    • どのタイミングで「ここまででOK」と判断しているのか

    • 実際のナレーション素材を、どうBefore→Afterさせているのか

    こういった部分を、
    実案件レベルの生々しさで見られるかどうかで、
    その後の伸び方はかなり変わってきます。


    6. まとめ

    もしあなたが今、

    • すでに宅録でナレーション案件を受けていて

    • RXを持っている、もしくは導入予定で

    • 「そろそろ単価を上げたい。でも今の音で本当にいいのか不安」

    という状態なのであれば、
    いま一番投資すべきなのは新しい機材ではなく、

    「プロの整音フロー」と「判断の軸」を一度インストールすること

    だと、私は思っています。

    私は日常から映画作品や企業のWEB広告、デジタルサイネージなどの整音・ミックスを仕事にしていますが、そこで実際に使っている “ナレーション特化のRXワークフロー” を

    • 画面キャプチャ+実音源(受講者が提供してくれた実際の宅録ナレーション素材)

    • 実際の処理の順番と考え方

    • 宅録ナレーターさんがつまずきやすいポイント

    といった形でまとめた講座を、noteでアーカイブ販売しています。

    このブログの最後に、
    講座の詳しい内容を紹介しているnote記事へのリンクを置いておきますので、

    • RXを買ったけれど思ったほど世界が変わっていない

    • 自分の宅録音声を「現場目線でチェック」してみたい

    • 音質を武器にして、そろそろ単価を上げていきたい

    という方は、一度目を通してみてください。

    遠回りせずに“次のステージ”へ進むための、
    かなり現実的なヒントになるはずです。

     

    note記事のリンクはこちら

    (無料部分でもワークフローの全容が理解できる動画を貼っています)

    ↓

    https://note.com/soundreformer/n/na7f42745f8d9?sub_rt=share_sb

     

  • 映画制作の音声編集:整音とMAの違いとは?

    映画制作の音声編集:整音とMAの違いとは?

    〜「音」で作品の完成度を決めるポスプロの裏側〜

    自主制作映画撮影

    映画制作を学んでいると、「整音」や「MA(エムエー)」という言葉を耳にすることがあると思います。
    どちらも“音の仕上げ”に関わる工程ですが、その違いを明確に説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。

    特に学生映画や自主制作作品では、映像編集までは自分たちで完結できても、音声の仕上げが中途半端になりがちです。
    しかし、観客が「映画として完成している」と感じるかどうかは、整音とMAの質にかかっていると言っても過言ではありません。

    この記事では、整音とMAの違いをわかりやすく整理しながら、実際の作業内容・予算感・外注のポイントまでを解説します。


    「整音」とは?──音を“整える”ための基礎作業

    整音(せいおん)とは、撮影現場で収録した音素材(セリフ・環境音・効果音など)を整理・調整し、聞きやすく整える作業のことです。
    英語では「Sound Editing」や「Dialogue Editing」と呼ばれることもあります。

     

    整音の主な工程

    • ノイズ除去(De-noise):風・空調・街の音など、不要な雑音を軽減

    • 音量・バランス調整:セリフや環境音の音量を均一に整える

    • カットごとの音質調整:シーンによって違う録音環境を補正してつなぎ目を自然に

    • 空間の再現:リバーブやアンビエンスで“その場にいる感覚”を演出

    整音は「撮影現場の音をどうすれば作品として聞きやすくなるか」を考える作業であり、音の“基礎化粧”といえる段階です。


    「MA」とは?──映像と音を最終的に“合わせる”作業

    MAとは「Multi Audio」の略称で、映像と音を最終的にミックスして完成形に仕上げる工程を指します。
    いわば映画の「音の総仕上げ」。

    MAの主な工程

    • セリフ・効果音・音楽のミックス:それぞれのバランスを取り、全体のトーンを統一

    • 音の定位・空間演出:ステレオ/5.1ch/ドルビーアトモスなど上映形式に合わせた定位設定

    • BGM・SEの挿入:映像に合わせてタイミングを細かく調整

    • 音圧・マスタリング:劇場上映や配信に適した音量・ラウドネスに整える

    整音が“素材を整える作業”なら、MAは“作品全体をまとめる作業”です。
    撮影現場の音声だけでなく、音楽・効果音・ナレーションなどを含めた全ての要素をひとつの映画としてまとめ上げます。


    整音とMAの違いを簡単にまとめると…

    項目 整音 MA
    目的 素材の音を整える 映像と音を完成形にまとめる
    主な作業 ノイズ除去・音量調整・補正 ミックス・BGM挿入・音圧調整
    作業時期 編集完了後〜MA前 整音後〜納品直前
    担当 整音エンジニア MAミキサー/サウンドデザイナー
    成果物 “聞ける音” “作品として成立した音”

    つまり整音は「素材修正」、MAは「作品仕上げ」と考えると分かりやすいでしょう。


    実際の作業フロー:整音とMAの関係

    映画制作における音声編集の一般的な流れは以下のようになります。

    • 撮影・収録
       ↓

    • オフライン編集(映像カット作成)
       ↓

    • 整音(セリフ・ノイズ修正など)
       ↓

    • MA(BGM・SEミックス、最終音圧調整)
       ↓

    • 納品(ステレオ/5.1ch/配信用)

    整音で“聞きやすく”した音を、MAで“作品の一部として聴かせる”段階へ仕上げる――という関係です。


    整音・MAにかかる費用の目安

    ポスプロ業界の音声編集費用は、作品規模と納品形式によって大きく変わります。以下はあくまで一般的な相場感です。

    規模 内容 費用目安(税別)
    学生・自主制作短編(10〜30分) 基本整音+ステレオMA 5〜15万円
    映画祭出品・中編(30〜60分) 整音+効果音+MA 15〜40万円
    劇場公開クラス(5.1ch対応) フル整音+サウンドデザイン+MA 50〜150万円以上
    放送・配信向け長編 ラウドネス規格・国際基準対応 100〜300万円前後

    都内のポスプロスタジオでは、MAルーム使用料が1時間1〜2万円程度。整音エンジニアの作業費も含め、1日数十万円規模になることもあります。

    一方、近年では個人エンジニアやフリーランスの整音サービスが増えており、スタジオ費用を抑えつつ高品質に仕上げるケースも増えています。


    低予算でも“聴かせる映画”にするための工夫

    学生や若手監督にとって、最初から数十万円を投資するのは難しいでしょう。
    しかし、低予算でも工夫次第で「整った音」を実現することは可能です。

    1. 録音を丁寧に行う

    整音で直せる範囲には限界があります。
    ピンマイクやガンマイクを正しく使い、現場での“音の確保”を最優先にしましょう。

    録音専門の担当がいなくても、その場で音声のモニターチェックは必ず行う。(後で直せないノイズが入っていることも多い)

    2. 無料・簡易ツールを使う

    iZotope RXのElements版やAudacityのノイズ除去でも、基本的な整音は十分可能です。
    ただし、音声の上質な編集は経験値を伴うので、初心者がマニュアルを見てもうまくいかない場合も少なくありません。最終MAは外部に依頼する方が上映品質に近づきます。

    3. 外注を「部分的に」使う

    全編の整音を依頼するのではなく、
    「セリフ部分だけ」「ノイズの多いシーンだけ」など部分的に依頼する方法もあります。


    映画祭上映を意識するなら

    映画祭上映を想定している場合、**音量規格(ラウドネス)やチャンネル形式(5.1ch/ステレオ)**を意識することが重要です。
    音量が小さい・定位がずれる・BGMが浮く――これらの要因で審査員の印象を下げてしまうこともあります。

    映画祭レベルでの整音+MA外注であれば、20万円前後から現実的なクオリティを狙えます。
    上映を“音で落とさない”ためにも、ここはしっかり投資すべきポイントです。

     

    「映画祭に向けた整音・MAのおすすめ手順はこちら」


    整音・MAを外注する際のポイント

    1.目的を明確に伝える

     「セリフを聞きやすくしたい」「映画祭上映に耐える音質にしたい」など、具体的に要望を伝える。

    2.リファレンス音源を共有する

    参考にしたい映画や映像作品を一緒に提示すると、方向性が伝わりやすい。

    3.修正回数・納期を確認する

    後半工程になるほどスケジュールがタイトになります。事前に修正対応の範囲を決めましょう。


    まとめ:音の仕上げが「映画の完成」を決める

    整音とMAは、どちらも“音を磨くための重要なステップ”ですが、
    整音は素材を整える下地づくり、MAは作品としてまとめ上げる最終仕上げ――という違いがあります。

    音は「観客の感情を導く見えない演出」。
    セリフが聞き取りやすいだけでなく、空間の響きや間の取り方まで音でコントロールできれば、映像の説得力は何倍にも増します。

    低予算でも構いません。まずは、整音とMAの違いを理解し、作品の目的に合わせて音の仕上げを計画してみてください。
    きっとあなたの映画は、“音が生きている作品”へと変わるはずです。

     

    私の運営する✅ Hybrid Sound Reform では、学生映画・自主制作映画向けの 整音/MA外注プラン を用意しています。撮影現場のノイズ除去から映画祭向けの音量調整まで柔軟対応。
    短編から長編まで無料トライアルも可能です。

  • 新人映画監督必見!整音を外注するときに知っておくべき5つのポイント

    新人映画監督必見!整音を外注するときに知っておくべき5つのポイント

    映画制作の現場では、どうしても「映像」に意識が集中しがちです。しかし、観客の体験を左右するのはむしろ「音」。特にセリフの聞き取りやすさや音のバランスは、作品全体の完成度を大きく変えます。

     

    とはいえ、学生映画や自主制作では音声面に十分な予算や知識を割けないのが実情です。そこで重要になるのが 整音(せいおん)やMA作業を外注する判断。本記事では、初めて整音を外注する新人監督に向けて、知っておくべき5つのポイントをわかりやすく解説します。

    「映画祭に向けた整音・MAのおすすめ手順はこちら」

     

    整音・MAとは?外注する前に知っておきたい基本

    整音は、撮影現場で収録された音声を整理・調整し、観客にとって聞きやすく心地よい音に仕上げる作業です。ノイズ除去、セリフの調整、効果音の追加、音楽とのバランスなどが含まれます。MA(Multi Audio)はその仕上げ工程で、映像と音を最終的に合わせ込む作業を指します。

    プロの整音エンジニアは、収録時の不具合を補正し、作品の世界観を高める音作りを行います。映像だけでは伝わらない臨場感やリアリティを付加するために欠かせない工程です。

    ポイント1:整音外注の目的を明確にする

    最初に大切なのは「どのレベルまで整音してほしいか」を明確にすることです。

    • 最低限の整音:セリフが聞き取れるようにノイズを除去し、音量を均一化する。
    • 映画祭上映対応:ステレオや5.1chなど上映環境に合わせて全体を整える。
    • 商業レベル:効果音・環境音を追加し、音楽を含めて劇場基準に仕上げる。

    依頼の目的を整理することで、無駄な作業を省き、コストも抑えやすくなります。

    ポイント2:予算感を把握しておく

    ポスプロ業界の費用感は幅広く、知らないと見積もりの数字に驚くことになります。

    • 大手スタジオでの整音・MA:数十万〜数百万円(1時間1〜2万円のスタジオ費用+人件費)
    • 中規模作品(映画祭上映レベル):20万〜50万円程度
    • 学生映画や短編作品:10万〜30万円程度で最低限の整音が可能
    • フリーランス依頼:短編で5万〜10万円程度から対応してくれる場合もある。ただし、依頼時期はかなり余裕を持って相談すること。(はっきり言って、とてつもない作業量)なのでこのような価格で受けているエンジニアさんはボランティア的な側面が強いです。

    つまり「劇場公開レベルにしたいのか」「映画祭で最低限通用すれば良いのか」によって必要予算は変わります。事前に相場を把握しておくことで、現実的な交渉がしやすくなります。

    ポイント3:セリフを最優先で整える

    観客にとって最も重要なのは「セリフがはっきり聞こえるかどうか」です。音楽や効果音は多少不足していても、セリフがクリアであれば作品は成立します。

    整音を外注する際も、まず「セリフを聞きやすくしてください」と要望を伝えましょう。その上で余裕があれば、効果音や空間演出の追加を検討するのが現実的です。

    ポイント4:上映環境を意識した依頼をする

    シアター

    整音の仕上げは、上映環境によって大きく変わります。

    • 国内の小規模映画祭:ステレオ2.0で十分

    • 海外映画祭や劇場上映:5.1chサラウンド対応が必要になる場合あり

    • 配信用:YouTubeやVimeoに最適化したラウドネス調整が求められる

    外注先には必ず「上映予定」を伝えましょう。上映形式に合わせて最適な仕上げをしてもらえるためです。

    ポイント5:見積もり依頼のコツ

    外注を検討するときは、いきなり「いくらかかりますか?」と聞くのではなく、以下の情報をセットで伝えるとスムーズです。

    • 作品の尺(例:40分の短編)

    • 同録のマイク数(ラベリア×3,ガンマイク(mono)×1,サブ カメラマイク)など。
    • チャンネル数(ステレオか5.1chか)

    • 仕上げたいレベル(最低限の整音か、映画祭対応か)

    • 納期(上映や締切までの日数)

    これらを明確に伝えることで、外注先は無駄のない見積もりを出しやすくなり、予算オーバーを防げます。可能な場合は、依頼時と同じくaafやomfファイルで収録状態を見てもらうことも処理想定がしやすいです。

    まとめ:整音外注で作品の完成度を引き上げよう

    整音やMAは「お金がある映画だけの贅沢」と思われがちですが、実際には低予算でも依頼可能です。新人監督が意識すべきは、

    • 外注の目的を明確にする

    • 予算感を把握する

    • セリフを最優先に整える

    • 上映環境を伝える

    • 見積もりを具体的に依頼する

    • 制作実績がある場合は漏れなくアピール(面白い作品を作っている人なら関わってみたいというマインドを刺激する)

    という5つのポイントです。

    音が整った映画は、それだけで作品の印象が格段にプロフェッショナルに近づきます。観客や映画祭の審査員に好印象を与えるためにも、整音の外注を積極的に検討してみましょう。

    ✅ 私が運営している音声編集サービス Hybrid Sound Reform では、学生映画や自主制作映画に特化した整音プランを用意しています。無料トライアルや簡易診断も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

     

     

     

     

     

  • iPhoneボイスメモ:聴き取りにくさを解消する効果的な改善策

    iPhoneボイスメモ:聴き取りにくさを解消する効果的な改善策

    iPhoneのボイスメモアプリは、日常のさまざまなシーンで非常に便利です。しかし、時には録音した内容が聴き取りにくいという問題に直面することがあります。ここでは、そのような状況を改善するための対策を紹介します。

    録音環境の改善

    静かな環境を選ぶ

    周囲のノイズが多い場所で録音すると、音声に雑音が入って聞き取りにくくなります。できるだけ静かな環境を選ぶことが重要です。日頃、友人と入るコーヒーショップやファミレスなどはその場では良く聴こえている会話でも、録音してみると周囲の会話やBGMなどびっくりするほどノイズが入っています。

    カフェでの会話

    録音時には、できるだけ静かな環境を選び、内蔵マイクや外部マイクを正しく向けることが重要です​​。裁判モノのドラマなどでバッグに入れた録音機シーンがあったりしますが、あのような使い方では綺麗に録音するのはほぼ無理。

    安価なICレコーダーやスマホで会話録音する場合は最大でもマイクから会話者まで100cm以内で録音するのが鉄則です。(政治家が囲み会見されているときの記者から伸ばされた手の位置)

     

    マイクの向きを意識する

    iPhoneマイク位置
    内蔵マイク位置

    iPhoneには複数のマイクが搭載されています。録音する内容に合わせて、適切なマイクを選ぶようにしましょう。

    • 内蔵マイク: 近くに音源がある場合は、マイク穴を音源に向けましょう。
    • 外部マイク: より高音質な録音には、外部マイクを使うのがおすすめです。
    • Lightning端子接続マイク: 高音質な録音だけでなく、長時間録音にも対応しています。

    録音ファイル形式の設定

    音質: 高音質で録音したい場合は、「ロスレス圧縮」を選択しましょう。ただし、ファイルサイズは大きくなります。

    サンプルレート: 人間の可聴帯域である44.1kHz~48kHzが一般的です。

    関連記事「重要な会話の録音は非圧縮かロスレス圧縮ファイルで」

     

    録音ファイルの名前変更と検索

    分かりやすい名前をつける

    録音した日時や内容が分かるように、ファイル名に適切な名前をつけましょう。例えば、「20240211_会議メモ」「20240212_講義_〇〇先生」のように命名すると、後から目的のファイルを見つけやすくなります。

    文字起こしの利用

    音声認識機能

    iPhoneには、音声をテキスト化する「音声認識」機能が搭載されています。聞き取りにくい部分や、後で内容を確認したい場合は、文字起こしを活用しましょう。

    文字起こしアプリ

    より精度の高い文字起こしを求める場合は、専用のアプリを利用するのもおすすめです。

    ノイズのカット

    iOS 14以降の機能

    iOS 14以降では、ボイスメモアプリにノイズカット機能が追加されました。不要な背景音を軽減し、音声の聞き取りやすさを向上させることができます。ただしあくまでも簡易自動処理されるため、酷いノイズには対応できません。

    ノイズカットアプリ

    より高度なノイズカット機能を求める場合は、専用のアプリを利用するのもおすすめです。

    専門的な音声編集

    プロ用ノイズ除去アプリRX

    音声編集アプリ

    上記の方法を試しても改善されない場合は、専門的な音声編集アプリを利用して、音質調整やノイズ処理を行うことができます。ただし、こちらは使いこなしに一定以上のスキルが必要です。

    音声編集サービス

    自分でノイズ除去編集するのが難しい場合は、音声編集サービスを利用することもできます。ただし、素人に毛が生えた程度の個人クリエイターや、適正価格以上に高額な業者も存在します。私が運営するHybrid Sound Refoem.comでは事前に無料で改善効果が試すことができ安心してご利用いただけます。

    まとめ

    iPhoneのボイスメモは、ちょっとしたメモから重要な会議の録音まで、幅広い用途で活用できます。今回ご紹介した方法を参考に、音質を向上させ、効率的に整理することで、ボイスメモをより便利に活用しましょう。

     

  • マドリード国際映画祭2023でベストサウンドデザイン賞を受賞

    マドリード国際映画祭2023でベストサウンドデザイン賞を受賞

    マドリード国際映画祭2023で受賞

     

     

    ハイブリッド・サウンドリフォームを運営している山川@HSR_YBです。

    2年ほど前にお仕事として参加させていただいた自主制作映画作品、

    岡崎育之介監督作による「安楽死のススメ(邦題)」

    が、マドリード国際映画祭2023にてベストサウンドデザイン賞を受賞しました。

     

    【主人公が”沖縄二泊三日安楽死ツアー!!”に参加するコメディ映画】

    日本人男性の平均寿命が81.4歳。 今の俺が27歳。てことは残り54年てこと。 ちょうど三分の一にきたってこと。 もう三分の一が終わったってこと。で、残り三分の二が、これまでの三分の一より楽しい確率なんてかなり低いと思うんだ。だって、最初の三分の一面白くない小説、その後最後まで読まないでしょ? 大体の人がもうそこでやめるよ。「あ、もうこれ読まなくていいや」って。 じゃあもう、そこでやめた方がいいな、って思って。 早いうちに閉じちゃった方がいいな、って思って。 ──だから僕は、死んでみることにした。

    ◆あらすじ◆ 主人公・正は死ぬことにした。 友人や相談窓口、自殺防止支援団体など様々なところに出向くが、皆一向に止めるばかり。そうじゃない。僕は自分で選んで、健全に死を選ぶんだ。集めたチラシをふと見ると、「沖縄二泊三日安楽死ツアー!!」という文字を見つける。正はツアーに参加するため、友人に “片道料金” の金を借りて沖縄へと旅立つ。そこで出会った安楽死推進団体「桔梗の会」代表・雨野川。そして、ツアーのもう一人の参加者・氷川。 彼らと時間を共にし、正は「死とはなにか」に向き合っていく。ツアー最終日、正はついに安楽死の飲み薬を前にする。正はそれを飲み、本当に自分の人生の終わりを選ぶのか。それとも、ツアーの参加をとりやめ、生を選ぶのか。 死ぬこととは。生きることとは。そして、命とはなにか。生きとし生けるすべての者に対峙する、美しき人間賛歌。

     出演: 石原滉也 田中陸 海老沢七海 岡﨑育之介 中山慎吾 齊藤隼平 宮本伊織 義山真司

    川島隆生  轟雅子

    音楽:永太一郎 撮影:佐藤里央 助監督:中村光寿 整音:山川貴基 協力:神原健太朗

    監督/脚本/編集:岡﨑育之介

    ※Official YouTube予告編より転載

    国際映画祭におけるサウンドデザイン賞とは?

    国際映画祭における最優秀サウンドデザイン賞は、映画の音響と音楽に関連する技術とクリエイティブな要素を評価し、優れたサウンドデザインに贈られる賞。この賞は、映画の音響効果、音楽、ダイアログ、環境音、録音技術、ミキシング、編集など、映画の音声に関するあらゆる側面を対象としています。

    以下は、最優秀サウンドデザイン賞に与えられる要因と評価基準の一般的な例:

    1. 音響効果と環境音の創造性: 映画の中で特別な効果音や環境音をどのように創り出し、物語やシーンにどのように組み込んだかが評価されます。例えば、戦闘シーン、サイファーアクション、SF映画などでの特殊効果が含まれます。
    2. 音楽の選曲とオリジナル楽曲: 映画の音楽は、映画の雰囲気や感情を伝えるために非常に重要です。賞は、音楽の選曲や映画に特別に作曲されたオリジナル楽曲にも注目します。
    3. ダイアログのクリアネスとリアリティ: 映画内のキャラクターのダイアログがクリアでリアルであることが評価されます。観客がキャラクターのセリフを明確に聞き取り、感情を共有できることが大切です。
    4. 音響ミキシングと編集: 音声要素のミキシングと編集技術も評価されます。音楽、ダイアログ、効果音などがバランスよく組み合わさり、映画全体のサウンドトラックが一体となることが求められます。
    5. 技術的な革新とクリエイティビティ: 最優秀サウンドデザイン賞は、技術的な革新やクリエイティブなアプローチを高く評価します。例えば、新しい録音技術、音響処理、3Dサラウンドサウンドなどが取り入れられた場合、その影響が評価の対象となります。

    これらの要素が組み合わさり、映画のサウンドデザインが優れていると認められた場合、最優秀サウンドデザイン賞が贈られます。映画制作においてサウンドデザインは重要な要素であり、賞はその重要性を認識し、優れたサウンドデザイナーとそのチームを称えるものとのことです。

     

     

    私が担当した整音・効果・ミックス作業

    作品のクレジットには「整音」担当となっています。上記で説明した評価基準で用いられた項目では

    3:ダイアログのクリアネスとリアリティ

    こちらが最も作業分量が高かった項目です。セリフを捉えていたピンマイクやガンマイクはほぼ全ての音声素材に手を入れました。またこの作品は監督処女作ということもあり、創作の勢いのまま音声スタッフなしで撮影をアクティブに進めたとのことで、ピンマイク数も限られ、シーンによってはガンマイク1本がメインになる部分もありました。

    野外ロケも多いため、多くのセリフには環境音も混じっており、信じられないくらい細かな処理を繰り返しています。

    また、1:音響効果と環境音の創造性

    についても、臨場感を決定づける環境音についても作品全体の品質をコントロールしました。ガンマイクから拾った環境音の適正な整音処理を施し複数素材のバランスを考慮したミキシングがなされています。

    街中や室内、海岸沿いのロケが中心であり、特殊な音響効果は必要ありませんが、演技の心情やリアリティーを高めるためのコントロールが必要であり、その場でセリフとともに収録されたガンマイクから入る環境音の整音バランスを取りながら、各所で新たな合成音を付け足したり響きを足したりという絶妙なバランスでのミキシングを行ないました。

    クライマックスシーンでの焚き火や激しい波の音、その中で印象的な台詞の説得力を高めるための工夫が随所に盛り込まれています。

    またコミカルな要素もある作品のため、あるシーンでは役者さんの声にコミカルなエフェクトも足して遊び心も演出させていただきました。

    これからどこかで作品を観劇される方もおられるかもしれませんので詳しくは記しませんが、ちょっと反則技的な台詞差し替えなども実は行なっています。

     

    「映画祭に向けた整音・MAのおすすめ手順はこちら」

     

    ワールドクラスの音声エディターが外注いただけます

    私は一度もポストプロダクションには所属したこともない、プロ側の人間から見れば怪しげに映る独立系サウンドエンジニアかもしれません。ふと脱サラして独自の音質改善サービスで生計を立てています。通常は素人が録音したボイスメモなど、プロが滅多に耳にしないような粗悪な音源を日々修復しています。

    元々、映画は趣味で観劇する程度でしたがiZotopeRXアプリを中心とした高度なノイズ除去や音声修復をこなすうちに、映画監督や関連プロデューサーから声をかけられ、ドキュメンタリーや自主制作映画作品に携わるケースが増え、今に至ります。

    世界中から数百のエントリーがあったであろう国際映画祭で音づくりでを最高評価いただいた作品に携われたことは、大きな自信になりました。最近は劇場公開用の5.1chサラウンド編集も対応開始しました。ぜひ映画制作をされている方からのお仕事のオファーをお待ちしています。

    ハイブリッド・サウンドリフォーム・ドットコムのオフィシャルサイトよりお気軽にお問合せください。

     

  • ヘビメタバンドのライブハウス配信動画アーカイブ|一発録りの音声をリバランス&マスタリング

    ヘビメタバンドのライブハウス配信動画アーカイブ|一発録りの音声をリバランス&マスタリング

    アマチュアバンドといえばライブハウス。生バンド録音はマルチトラックで優秀なミキシングエンジニアが録音・ミックスしない限り、メジャーアーティストの音源みたいにかっこよく仕上がるのは奇跡的。

    弾き語りシンガーならスマホ撮影したYouTube動画で集客できても、出音にこだわるロックバンドやヘビメタ系のバンドがネット上でその良さを伝える為には2022現在でも敷居が高いという現実があります。

    アマチュアバンドの動画は微妙な音質???

    ロックバンドの配信・音源化の壁は高い

    バンドスタイルで様々なカヴァー楽曲を配信し、人気を得ている「そこに鳴る軽音部」(リンク)。このバンドは動画こそリハスタのような場所で1カメ収録してますが、音は完全に事前録音してレコーディングと同レベルのミックスを行っていると思われます。(一発録り音源ではない)カッコイイですよね。出音が命のメタルバンドやロックバンドはそれくらいのコダワリがなければ頭一つ抜けるのはぶっちゃけ戦うのが難しい。

     

    アマチュアバンドがライブハウスで収録するビデオ&配信アーカイブの音質

    アマチュアバンド出演が中心のライブハウスで収録したDVDや配信アーカイブ動画は録音時に強いリミッターがかかり、音圧こそ高いもののドラムに迫力がなかったり、エレキギターが小さいなど、あくまでもライン録音の延長線。出音にこだわっているバンドにも関わらず、録音物としては残念ながらアマチュア的な音なってしいます。演奏形態にもよりますがライブハウスでビデオ収録してもらうと、音にこだわっているバンドになればなるほど「残念な音」に感じる微妙な音質になる現実をバンドマンなら多くの方が体感しているはず。

    生演奏と録音物との体感差は音周りのテクノロジーが進化した2020年代にあっても避けられません。一流のレコーディングエンジニアがトップアーティストから数年に渡ってもラブコールを受けるのはこのような現実を知っているからこそ。

    生ライブで体感したサウンドと大きく違い、実際は迫力ある音楽が微妙にチープになってしまい、プライドの高いバンドほど生演奏の記録をYouTubeに公開しません。コストをかけてマルチレコーディングした本気バンドと違い、コピーバンドはきちんとレコーディングする機会は皆無なので、演奏した後のビデオで自らの演奏を心地いい音楽として楽しむこと未だできません。

    楽器リバランスとライブマスタリング

    最近はありとあらゆるエフェクトプラグインの進化により、2MIXの一発録り音源だとしても相当なエディットが可能。僕は創業時からアマチュアバンドのライブ音源を「気持ちよく聴ける」音源に変換すべく試行錯誤を続けていますが、この数年でも飛躍的にそのクオリティ向上を体感しています。特筆する技術としては…。

    ・楽器のリバランス

    ロックバンド編成ならAI解析によりドラム・ベース・ボーカル・その他(ギターなど)の楽器の音量バランスを(ある程度なら)変更できる。

    ・M/S処理(ミッドサイド処理)

    ステレオ音像の真ん中とサイドを別々にエディットすることを丸めてM/S処理と呼びますが、センター音像にある(キック・スネア・ベース・ボーカル)、サイド定位に位置する(LRギター、シンセ)を個別エフェクト処理が通常となり、EQ カテゴリーに囚われず、コンプ等のダイナミクス系、エキサイターやエンハンサーなど、音像位置ごとにデフォルメさせたり抑えたりするなど、編集幅が広がっています。

    ・低音を付加できるベースレゾナンサー

    プラグインメーカーごとに呼び名や詳細技術は異なるものの、倍音を用いてなかったベース成分をプラスするベースレゾナンサー系のプラグインも近年の音楽制作には欠かせません。こちらは音痩せしたライブハウス収録音源では豊かな低域を付加できます。まるでマルチレコーディングしたかのようなふくよかなボトムを生み出すことが可能。

    代表的には上記の技術を用いることで、顕著な2MIX音源の再構築が実現しています。もちろん演奏パフォーマンス自体の説得力がなければ意味がありませんが、驚くほどパワフルで整ったサウンドに仕上がります。マキシマイザーだけで無駄に音圧を上げた音源とは一線を画します。


    本格的なレコーディングは無理だけど、自分たちのライブ音源を楽しみたいバンドさんがいらっしゃいましたら、ぜひ僕の運営する音質改善サービス「ハイブリッド・サウンドリフォーム」でライブ音源のハイブリッド化をオススメします。

    喜んでもらえるサービスで継続的なリピーターさんも多い、ライブハウスの音源をパワフルかつ心地よくハイブリッド化するサービス。
    ご自身の音源を無料サンプルで体感いただけます。お気軽にご相談ください。

  • ノイズ除去プラグイン Waves  Clarity Vx  PROの感想

    ノイズ除去プラグイン Waves Clarity Vx PROの感想

     Waves  CLARITY

    ミックスマスタリングや各種動画の整音サービスを運営している山川@HSR です。
    2022.3月にプロアマ問わずユーザーが多い人気プラグインメーカー Wavesよりノイズ除去に特化した Clarity Vx PROと廉価版のClarity Vx が発売となりました。メーカーのプロモーション動画を見試聴して興味を持ち、購入して試してみた感想です。

    (さらに…)

  • 海外ドキュメンタリー映画吹替版のアフレコ収録・整音・ミックスを担当

    海外ドキュメンタリー映画吹替版のアフレコ収録・整音・ミックスを担当

    映像コンテンツの整音や音声修復、音楽作品のミックスマスタリングを生業としているサウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。

    2021年はアメリカ版の整音をお手伝いしたご縁から、
    「マイクロ・プラスチックストーリー」という環境問題をテーマとした
    海外ドキュメンタリー作品の日本語吹替版制作のプロジェクトに参加。

    夏場は珍しく自宅作業場を離れ、吹替映画のアフレコ収録を各所で実施。通常は自宅兼作業場にこもりっぱなしの私もPCR検査を重ねながら奔走。

    秋以降はポストプロダクション作業。年末には無事、吉祥寺・京都アップリンクでのプレミア上映会が行われました。


    ▪️ドキュメンタリー映画の吹替作品は激ムズ&見本がほぼない

    実在するニューヨークの小学生の活動を追いかけたドキュメンタリー作品は監督自らハンディカメラを片手に収録した生々しい記録ショットが中心。もちろん脚本などは存在しないスーパーリアルな映像。

    日本各地での上映会でも当初は字幕版が使用されていたそうですが、作品の性質から小中学生が視聴する機会が多く、吹替版の要望が多くあったそうです。

    日本国内で公開される海外のドキュメンタリー映画はリアルさを優先するために多くが字幕版による上映。参考にする作品を探すのが難しく、唯一見つけられたのはNHKで放送される子供向けの海外番組。その他はいわゆるハリウッドのメジャーな作品しかなく、手探りでの作業となりました。


    □国内版の声優はオーディションで選ばれた全国各地の素人

    「マイクロプラスチック・ストーリー」は身近な環境汚染に気づいたアメリカNYの小学生が「自ら何ができるのか?」と行動を起こした記録。

    プロ声優・俳優は起用せず(大人役のキャストは一部起用)、問題意識を持つ子供たちのパッションを優先したいという監督の想いから、全国規模でオーディションを実施。現在、声優志望のジュニア・キッズ層は多く、600名近い応募があったそうです。

    録音作業の中心となった東京・京都では、吹替版プロジェクトを支援する教育機関により収録環境の整った専用スタジオが提供いただけたものの、そこでの収録は全体の7割。

    他の収録は全国各地の公民館の音楽練習スタジオ、学校の放送室や視聴覚室、企業の事務所や演者の自宅など、さまざま。予算の関係で東京と京都の収録を除いては私が立ち会わず監督自ら録音も行っています。ハンディレコーダーを現地に送り、ZOOM越しでの遠隔録音したテイクも多くありました。

    □リニアPCMレコーダーを軸とした収録品質の統一

    専用スタジオ以外での収録は私が所有するPCM-D100というSONYのポータブルレコーダー収録がメイン。収録時の雑音等は何とか後処理にするにしても、専用スタジオでアフレコ定番の高級マイクU87などを使用してしまうと、素材のクオリティ差により微妙にテクスチャが変わってしまう懸念がありました。

    そのため、Protools収録ができるスタジオでもあえてPCM-D100のマイクを経由して収録。特に語り部となる主役ナレーションはほぼ同じクオリティで収録ができました。

    □アフレコ収録の反省点

    マイクの距離感は編集限界がある

    それでも収録の反省点は幾つか残りました。整った環境のスタジオでは吹替元となる演者とカメラとの距離感を考慮して収録すべき素材がたくさんありました。ほぼ30cm以内のオンマイクでクリアな収録はできたものの、やはり後から付け足すアンビエンス再現はかなり困難。映像に移る人物とのカメラ(マイク)との距離感はリアルに近いほうが自然な距離感が生まれリアリティが増します。反響がほとんどない野外シーン(海辺など)だとポストプロダクションで再現できる選択肢が限られてしまいます。

    内蔵リミッターのピーク

    レコーダーPCM-D100は音割れ防止のため内蔵リミッターを常にオンにして収録。もちろん、ある程度のゲインバッファを残したレベル調整をしているものの、発声の大きな演者の収録では中高域に瞬間的ピークが思ったより細かく混入。明らかに音割れにはならないものの、中高域が言葉の端々でピーキーになり、声に雑味が加わる状態。

    なんとか整音処理して使用に耐えうる改善はできたものの、作業工数が大幅に増加。スタジオからモニターヘッドフォン(YAMAHA MT-8)を持ち出しましたが、収録環境の問題から収録により、微妙なピークを判断することができませんでした。

    また素人の小中学生によるアフレコ収録は集中力の問題もシビア。じっとしていられないのでいつの間にマイクポジションが微妙にズレてしまうことも要因の一つ。所作によるノイズにも悩まされました。

    □吹替で必要になる余白部分のアンビエンス素材

    ドキュメンタリー作品は言うまでもなく、その場の雰囲気を環境音ごととらえているため、メイン素材に臨場感の要素が集約されています。オリジナルで言葉(ここでは英語)を発した部分をアフレコで補なう場合、セリフが被ってしまうため元素材をそのまま使用できません。iZotope RXにて人間の声のみを軽減したりするも、違和感がでてしまったり、細々な物音や環境音を足す作業が多くのシーンで必要でした。監督から同一シーンのオフショット素材も提供いただきましたが、潤沢にあるわけではなく「効果」の仕事に近い、別素材の合成や効果音の作りこみも必要でした。

    学校内のシーンだけでも、教室、カフェテリア(食事場所)、校長室などその響きやエキストラの人数感が細々に違います。どこまでオリジナルの素材を活かすか、また別素材の合成が必要なのか、アフレコに付け足すアンビエンスエフェクトのチョイスまでクオリティの落としどころのジャッジ難易度は高かった。この部分は、オリジナルを手掛けた監督との共同作業となり、お互いに音処理でせめぎあいながら妥協点を決めました。

    大作映画とちがい、インディペンデントな作品は同じシーンでの同録素材も限られており、非常に難しい処理でした。

    (まとめ)

    通常は不特定多数のクライアントを相手に「後処理」をする仕事を中心としているため、収録に立ち会ったことで多くの知見を得ました。音楽コンテンツは自主製作で諸々の録音経験がありましたが、公民館の音楽室でナレーション収録するためには簡易ブースを作って壁の響きを抑えたり、デジタル以外の対策も必須。

    自分にとって初体験となる吹替え版のプロジェクトは未知の部分も多く、大変な仕事でしたが佐竹監督はじめスタッフのみなさんの協力により大変楽しくお仕事ができました。日常では関われない小中学生の無垢かつ前向きなパッションにエネルギーをもらいました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

     

  • ボイスメモのノイズ除去・明瞭化|本当はやりたくない10の理由

    ボイスメモのノイズ除去・明瞭化|本当はやりたくない10の理由

    ICレコーダー


    音質改善サービスを運営しているサウンドリフォームの山川HSR_YB@です。
    コロナ禍で定期的に受託していた動画編集の仕事が激減してますが、本業の音質改善サービスは
    比較的順調に成長。中でもボイスメモデータのノイズ除去・明瞭化依頼はニーズがなくなりません。

    自分は音楽のレコーディングエンジニアを目指して専門学校に入学するも、在学中に才能ある友人に触発されバンドで人生を狂わせた(笑)音楽畑の人間。仕事で伸ばしていきたいカテゴリーは映画の整音や音楽作品のミックスマスタリングです。

    ボイスメモデータの音質改善依頼はキラキラした映画・音楽のエンタメコンテンツとかけ離れ、裁判や揉め事などのダークサイド案件が中心。世のため人のために役立つとはいえ、ぶっちゃけサービスとしてあまり強化したくないカテゴリー(笑)。そんな理由についてまとめたいと思います。

    ・抜本改善できない確率が50%

    僕が運営する音質改善サービスでは年間100本以上のボイスメモを扱います。いずれも「録音した会話が聴き取れない」というお悩みをクライアントからお預かりする音源の大半は雑音がひどかったり、ボリュームが小さくて聴こえなかったりするもの。

    ハッキリ言って私のような専門プロでも改善できないケースが40%前後。そのため、音源をお預かりして無料でサンプルを作成し実際に改善できるかどうかを試してからお見積するシステムを採用しています。

    実作業よりも改善するためのレシピを策定のほうがずっと手間暇がかかる割に、約半分は無駄な仕事に終わってしまいます。ビジネスとしてはロスが大きいのが現実です。

    ・録音内容が重い

    揉め事で気が重い

    冒頭でも触れましたが、音質が悪いボイスメモデータをお金をかけても聴きやすくしたいというニーズは、離婚やいじめ、セクハラ、解雇に伴うトラブルなど、人間同士の揉め事(裁判)に絡むケースがほとんど。もちろん、揉め事以外でも新聞記者が反響の多い講演会場で取材用に録音したデータや重要会議の議事録など、別ケースもありますが比率は少なめ。

    サスペンスドラマのように切迫したシーンは滅多にありませんが、話半分で聞き流しつつも内容は確実に耳に入り、クライアントが当事者だと心が重くなりがちです。裁判を有利に進めるにあたり、決定的な重要ワードを取り出すミッションは切実です。

    ・スカスカの圧縮データばかり

    録音に詳しくない人が話し合いの会話を録音しようと思ったら、小さめのICレコーダーやスマートフォンのボイスメモアプリを使うことが大半。試し録りして再生されれば問題ないと思うもの。しかし、後で再生してみるとノイズだらけで全然内容が聴きとれません。人間の耳は話し相手に自動フォーカスして聴き取っているからです。

    首相の囲み会見で腕を突き出す新聞記者のようにレコーダーのマイクから口元まで50cm以内の至近距離で録音しないとクリアな音声を録音できないという、知識は一般人にはありません。

    その結果、会話内容が聴きとれないという相談をいただくのですが、音の悪いデータを編集しようとする時、問題になるのがデータの質です。

    圧縮音源と非圧縮音源

    音声データは大きく分けると圧縮音源と非圧縮音源が存在します。
    例えばmp3は圧縮音源、wavは非圧縮音源です。

    圧縮音源は記録容量を節約できるため、大量な音楽データを持ち歩きたいとかいうシーンに便利です。しかしミュージシャンが録音した時点では解像度の高い高音質データを仕上げたのち、データを間引いて利便性を高めているのです。

    以下パナソニックICレコーダーのスペック表↓↓

    音声ファイル方式による容量の違い

    例えばICレコーダーでは
    長時間モード=mp3  高音質モード=wav(上記表ではPCM-44.1kHz)
    と、設定によりメモリー内で録音できる限界値が変わってきます。

    綺麗に録音できていれば長時間モードのほうが便利なので素人がこちらのモードを使ってしまいがちです。

    音質が悪いデータを精度高く改善できるのはデータ密度が高い非圧縮音源です。

    上のスペック表でも分かる通りPCM-44.1kHz(wav)と比べ最も軽量のMP3-64kbpsでは
    データ量が22.4倍も差があります。非圧縮データと比べ、大量にデータが間引かれたスカスカという音源ということです。

    スマホ世代は目にする機会は少ないかもしれませんが、ガラケー時代によく見かけたデータ量が小さな写真画像を思い出してください。解像度の粗い画像を引き延ばしても、モザイク状になるだけで拡大できないという体験をした人は多いはず。

    音声ファイルも同じようにデータ量がスカスカだと、あとから編集しても綺麗にできないという原理は同じ。iPhoneのボイスメモアプリ設定でも、ロスレス設定モードがあるので、重要会話は必ず音質のいいロスレスモード録音することをお勧めします。


    ・クソ長いデータは怪しげ

    長時間録音データ

    4~8時間を越えのクソ長い録音データをご要望いただく機会もあります。サービスでは原則として3時間越え音源はお断りしています。中には裁判で争う経営陣と原告側の弁護士が会議室で長時間話し合いしているケースも場合もあり、そういった場合はお受けするときもありますが、クソ長い録音データの多くは隠し録り。

    ある意味、盗聴のような行為に当たるのでこのような音源はほとんどお受けしません。配偶者の浮気を疑うパートナーが、部屋に録音機を仕掛けていたりします。部屋に設置した場合は、前項「非圧縮データじゃない」で説明したように、会話者の口元から50cm以内で録音できるケースがほとんどありません。

    また、録音機の設定も長時間モードの圧縮音源のためデータがスカスカ。

    ・人間の口元からマイクまでが遠い
    ・データの解像度が低い

    と、いうことで改善できないケースが90%です。オマケに3時間越える音声データは編集ソフトでの扱いも簡単ではなく、
    編集状態にするだけでも面倒だったりします。

    職場でのパワハラやいじめ現場を盗聴して証拠に残そうという方も多いようです。こういった案件はなるべく弁護士を通じたものではないと怖いのでなるべくお断りしています。また、そんな録音を依頼する方に限って中身をよく聞かず丸投げしようとする方が多いのも特徴。音声調査でも解析業者ではありません(笑)。

    ・耳が痛い

    会話が聴き取れないというボイスメモは様々なパターンが存在しますが、多くの場合、全体的なボリューム感、音圧感を上げる必要があります。会話より周囲のノイズが強い場合、ボリュームを上げるとノイズが持ち上がり非常に耳障りです。

    ・「ガタン」とモノが当たる音
    ・ポケット内の布擦れ「ガサガサ」というノイズ。

    大きすぎる打撃音などは耳を傷めないため、作業の準備段階でピンポイントで消し込みをして対処。そういったノイズが無数に入っている音源では全部除去するのも困難、そんな状態での長時間作業はストレスが半端ありません。

    ・作業が楽しくない

    映画の整音作業や音楽作品のミックスマスタリングのお仕事をする機会も多いですが、それらのエンタメコンテンツは膨大な作業量だとしても、作品に磨きをかける工程の一端を担うことから、「心踊る」瞬間があります。しかし、ボイスメモ音源は人様のプライベートを覗きみることになり内容もヘビーだったりします。なるべく詳細内容には触みこまず、会話状態をクリアにするミッションだけを黙々と行うのですが、言うまでもなく楽しめる内容は滅多にありません。

    クライアントから裁判を有利に進めるにあたって、重要な特定ワードを指定され、なんとかクリアにするという作業を行うこともあります。そういう場合は内容に踏み込んでの作業になるので神経を使います。

    音楽や映画など、情熱が込められた作品を作るための作業とはメンタルに雲泥の差があります。

    ・ITリテラシー低い人の対応が面倒

    IT音痴な人

    僕が運営する音質改善サービスは集客の90%がホームページ経由。スマホでググれる方ならサイトを発見し、ご依頼いただけます。

    しかし、PCを所有していなかったり(ICレコーダーからデータを移動できない)Webデータストレージサービスの仕組みを理解されていない方や、スマートフォンのボイスメモを転送できない主婦やシニア層からの相談もあります。

    少人数で運営していることもあり、大手サービスのようにお問合せ段階から、そういった顧客を相手するコストを割くことができません。また、音声・動画データを扱うサービスの為最低限の知識がない場合はそのような問い合わせ者をフィルタリングしています。

    救済措置として割高な設定ですが「ボイスレコーダー全部お任せプラン」という、レコーダー本体をお預かりするプランも用意しています。

    ファイル共有をスムースにするため、詳しくない方にも丁寧に説明した記事もご案内しています。

    (PC)ギガファイル便でのアップロード方法
    https://www.hybridsoundreform.com/upload-eazy

    (スマホ)グーグルドライブでの共有方法
    https://www.hybridsoundreform.com/voisememo-kyoyu

    しかし、それでも電話応対を強要される方がいます。

    電話を強要される方の多くは話術に長け、なし崩しに自分のペースに持って行く方が多いと感じます。他人のプライバシーに関わりそうなデータを扱っているため、原則的にはログが残るメールにてやりとりさせていただいてます。


    ・メンタルが不安定

    営業サイトでは電話番号を公開していません。(よく探すと見つけられます(笑))公式のサービスポリシーにも電話対応の強要をお断りしています。IT音痴の方をフィルタリングする意図もありますが、以前は対応していました。

    しかし、裁判や浮気調査、セクハラ、パワハラなど怨恨に伴う案件に絡んでいる本人から電話をもらった場合、メンタルが不安定な方は通常対応が困難です。

    改善できないと当方がギブアップしているデータをしつこく修正要望したり、事実をねじまげる不当な編集を要望されるケースもありました。実際、第三者の僕が聴いてもげんなりしてしまう会話などもあるので、当事者の負荷は相当なものだと想像します。

    メールの雰囲気がおかしな方は、本契約前になるべくお断りするようにしています。

    また、幻聴が聞こえてしまうような、精神的障害を持つであろう方から「何も聞こえない数時間の環境音」を解析してほしいと頼まれる機会もあります。そういった場合は、やんわりとお断りしています。


    ・クチコミ展開しない

    貴重な証拠になりえるボイスメモの音質をクリアに改善できた場合、とても感謝されます。本当はやりたくないカテゴリーでも、世のため、人のために役立てていると感じられる瞬間です。

    いいサービスであれば口コミで広がっていくのが一般的ですが、ここまで説明してきたように、裁判や離婚、セクハラ、パワハラなどネガティブな案件の場合はそんなことをわざわざ他人に口外することはありません。

    サービスとして各種SNSも運用しており、多少の宣伝効果を期待しています。音楽や映画の場合は公開された作品リンクなどを参照し、僕が手掛けた作品としてシェアすることも可能です。しかし、ボイスメモ音源の場合、事例を公開できないのは言うまでもありません。

    良いサービスはかならず利用者から口コミが広がるものですが、このカテゴリーにおいては感謝されるサービスでありながら、横展開しづらいのはビジネスとして非効率的です。


    ・ボイスメモ データは犯罪利用される可能性がある

    素人が録音したボイスメモは恐喝などの犯罪に使われる可能性も含んでいます。お問い合わせいただいた時点で、こちらからサービスポリシーをお送りし同意いただいた後、音声サンプルを作成する流れをとっています。

    飲食店で偶然鉢合わせた芸能人の会話の隠し撮り、など盗撮行為に近い案件の相談をいただくこともあり、お引き受けできない音声データとして下記のような項目もサービスポリシーに入れています。


    ・依頼者に関連のない第三者による盗み撮りや恐喝等、犯罪転用が想定される内容

    こういった文言を送りつけ承認いただくことにより、フィルタリングがかかり、少しでもやましいと感じた方からの問い合わせはそこで断絶します。

    最近は多くのトラブルを扱う弁護士事務所からリピート依頼いただくケースも増加してます。社会的信用を持つ第三者が入っていただくと、安心してサービス提供できます。

    まとめ

    以上が「ボイスメモのノイズ除去・明瞭化|本当はやりたくない10の理由」でした。
    特定の人にとって役立つサービスである反面、効率はあまり良くありません。そのため大手が参入しにくいという側面もあるかもしれません。

    好きな音楽や映画の仕事が手一杯になったら、事業売却も検討したいと思いますが、コロナ禍でエンタメ業界もこの先どうなるか読みづらいのが現状。生き抜くためにもう暫くは頑張ってサービス提供するしかありません。

    雑音除去においてはいつもGoogle検索トップに広告表示されている競合他社も存在します。
    どうしても電話対応を強要する方はそちらを案内してしまうこともあります。
    料金はそれなりのようです。お見積されたクライアントから相談を受けることもあります。
    汚れ仕事の要素も含め、当方も以前よりはしっかりとした見積をお出ししています。しかし、原則は改善に伴う作業工数や納期などに連携した適正な見積価格を提案しています。

    ボイスメモのノイズ除去・明瞭化サービスを受けてみたい方がいらっしゃいましたら
    音質改善専門の営業サイトHybridsoundreform.comまでお気軽にお問合せください。

     

  • 2020年音質改善サービス総括

    2020年音質改善サービス総括

    問題のある音声・動画ファイルの音質改善サービスを運営している山川です。今年は五輪イヤーに浮き足立った年始を迎えたはずなのにまさかのコロナ禍。全世界のライフスタイルに影響があったくらいですから、当然弱小個人事業主への逆風を強く感じた一年。年の最後に今年を総括したいと思います。

    2020年音質改善サービス総括

    • ZOOMに絡む案件が増えた
    • リモート演奏のミックスはピッチ補正付き
    • 係争・離婚はいつでも安定
    • 映画系はほぼなし
    • ライブビデオのアーカイブが復活

    本業の音質改善サービスは結果、売上は大きく伸びました。4月の緊急事態宣言下、営業サイト(hybridsoundreform.com)のトラフィックはこれまでの最高値を記録。流石に4、5月の売上は少なかったですが、巣篭もりや生活様式の変容に伴い需要は上がっていると感じています。

    すっかり定着したZOOMからのおこぼれ

    ZOOM会議

    会社勤めビジネスマンにすっかり定着したウェブ会議システムのZOOM。流石にリアルタイムに絡むことはありませんでしたが、ZOOMにはそのやりとりをアーカイブ(動画として記録する)動画の音質を改善するニーズがありました。

    ZOOMはリアルタイムやりとりをスムースに行うため、音声データの通信容量をややケチっており、もともと音質があまりよくありません。それに加え、使用に不慣れな会話者のマイクセッティングトラブルなどが絡み、非常に聴きづらい音になってしまうケースがあるようです。

    ZOOM収録したウェビナーをYouTube配信する際には改善したいというニーズが多数ありました。難易度がもっとも高かったトラブルは音の遅延によるやまびこ現象でした。ZOOMは中途半端ではなく、すごく酷い状態が多いので見積が高騰してしまう場合が大半でした。企業からの依頼のため、高単価案件が納品できたことは助かりました。

    プロからアマまで流行った音楽のリモート演奏

    リモート演奏

    YouTube上ではコロナで一緒に演奏できないオーケストラや学生のブランバンドによるリモート演奏動画が話題になり、チャレンジした楽団も多いのではないでしょうか。

    1人だけ川原で演奏したから、風のノイズを除去してほしいという相談もありました。しかしアマチュアが個別演奏してリモート演奏するには技術が足りないという問題も出たりします。大所帯のバンドでも個別で録音しているためピッチ補正やタイミング修正ができることに気づいたクライアントから相談があり、この時期ならではの編集のお手伝いをさせていただきました。

    係争・離婚はいつでも安定

    会社絡みの裁判沙汰や離婚調停の問題は、コロナ禍においても関係なく進行しています。こちらは変わらず一定数の相談があります。最近はICレコーダーよりiPhoneなど、スマートフォンでのボイスメモアプリによる会話内容の明瞭化はニーズが高いです。これらはせめてファミレスのテーブルなど、対話者の声がマイクまでの会話が近いことが顕著な改善を期待できる目安。

    部屋の隅にセッティングして内容が聞き取れないという相談も多いですが、このような場合は改善ができないことが大半。(このような相談件数は多く、40〜50%くらいは課金採用いただいている)

    映画系の整音依頼はほぼゼロ

    この数年、自主制作映画やドキュメンタリーを中心に小規模映画作品の整音依頼を受ける機会が増加しておりましたが、2020年は4月以降はほぼゼロ。年末になってYouTube配信ドラマの依頼があるのみでした。

    予算が大きな大作ですら、公開延期などの対応を強いられている中、いつも限られた予算で制作されている小規模作品は無期限延期になるプロジェクトも多そうです。映画は細かな修復はもちろん、アンビエンス音の調整やナレーションの仕上げまで多岐にわたる編集。自身の技術を総動員できるのでギャラはさはど良くなくてもモチベーション高くお仕事ができます。

    2021年は少し活性化すると良いのですが。少しご予算がタイトになったプロジェクトからのご相談もお待ちしております。

    ライブビデオアーカイブのリマスター依頼が盛況

    ライブハウス

    リピーターを中心にバンドマンの過去映像の高音質化作業も多く受注いただきました。ハイブリッドサウンドリフォームサイトを立ち上げたきっかけは自らバンド出演したVHS。プロのライブ音源と雲泥の違いがあるアマチュアのライブ音源を何とかしたいという使命感から始めたサービスです。

    ライブハウスはクラスター発生が話題になり、コロナ禍に置いてもっとも逆風が吹いた業種と言えるでしょう。アマチュアバンドの出演もしにくい期間が続きました。特に緊急事態宣言下では、活動を閉ざされたバンドマン達もこれまでを振り返るキッカケになったようです。

    活動できない分、これまでの貴重なパフォーマンスを美しくリマスターしたいという欲求が向上したのかもしれません。過去のビデオ音源をまとめて依頼いただくリピーターさんもいらっしゃりました。

    ライブ音源は演奏に自信がある方ほど、チープになってしまいがちな録音に満足できません。依頼者の演奏レベルがおおよそ高いのも特徴です。

     

    さてこのブログを執筆していたら、年をまたいで新年を迎えてしまいました。生活様式が激変する中、オンラインサービスは活性化しています。これまでは対面や知り合いが優先されたサービスにも大きな転換点かもしれません。

    僕は上記サービスを展開しながら、音楽や舞台系の動画編集なども行なっております。提携の受託先があるのですが、そちらは残念ながら激減しています。学校関係が多かったというのもありますが、売上の保険として捉えていた仕事がなくなるとは何が起こるか分からないものですね。

    最後までお読みいただきありがとうございました。