Ozone内蔵プラグインで自宅マスタリングを極める

Vectorscope-ozone7
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前回の記事でOzoneの基本エンジンとなるイコライザとダイナミクス系の基本機能について紹介させていただいた。(プリ )マスタリングは音質と音圧の最終出口を仕上げる作業。Mix音源の根幹的な問題はMixのやり直しがベターだが、Ozoneには薄化粧のように繊細にディティールを仕上げる便利なプラグインがそろっている。今回はエキサイターとステレオ・イメージャーについて紹介したい。最新のOzone7ではこれらのツールはアップデートされていない。と、いうことはその完成度・満足度が高いという裏返しともいえる。

Ozone7内蔵のExciterの多彩なサチュレーション

そもそもエキサイターとはなんなのか?エフェクターの知識があるひとなら、「ああ、音を前に出すやつね」という何となくの感覚はあるかもしれませんが念のため補足しておきます。

エフェクターの一種。 1970年代Aphex(アフェックス)社から発売された「オーラル・エキサイター」がその元祖である。 奥に引っ込んだ音が前に出る、目立つようになるという効果があり、ボーカルやギターなどに使用される事が多い。 発売当時、下手な歌がうまく聞こえる魔法のエフェクター的な扱いをされていた。 

「元の音を維持したまま倍音を加えて音をきらびやかにする」というのが一般的な説明である。 原理的には高域成分だけにディストーションを加える方法をベースとしてその他の倍音生成を使ったバリエーションもある。                                                 ※偏ったDTM用語辞典さんより引用

 

ozone7_exciter

最終段階のマスタリングや2ミックスの補正時にヴォーカルや特定の楽器などを前に出したいという要望は入ります。EQやマルチバンドコンプでそれらの一部をコントロールすることもできるけど、サチュレーションにより特定の(楽器が存在する)領域に色づけをすることにより、音像の輪郭をUPすることができる。

上から「2つめの音声波形と山なりのカーブが表示されているハコ」が周波数帯域をセパレーツする画面になっています。帯域を分ける白い縦線を左右することで簡単に編集帯域を移動することができます。ハコごとにはソロボタンがあり、ソロを押すことでその帯域でなっている音成分を確認。エディットする帯域を設定します。右下の[Learn]ボタンを押すとオーディオの帯域を自動解析し、ベターな分割場所を設定してくれます。

基本的なエディットの段取り

4色で分けられた周波数帯域を中央の大きな2本ずつのスライダーで音作りをします。

①オーディオを再生。

②各帯域のソロボタンを押す。

③左のAmountスライダーを上下させて目立たせたい音像を確認。

④サチュレーションモデル(スライダーの上のロゴ6種より)の選定。

⑤ソロボタンを解除して全体バランスを確認⑤Mixスライダーで微調整

OzoneのExciterはマルチバンドコンプのように、帯域ごとはもちろん、センター定位の音像と両サイドに近い音像を別々にエディットできるからとても使いやすいです。メインで使用するスライダーの一番左にある[Stereo][M・S]を押すことによりそれらを切り換えができます。

性格の違うサチュレーションモデルを6種から選べ、また[M・S]モードの際は、中央とサイドのそれぞれ別のモデルが選択可能です。

サチュレーションモデル特性

Warm→その名の通り柔らかめの滑らかな音色
Retro→AMラジオのようなシャリっとした音色で繊細なエッジ付けにも。
Tape→中高域の滑らかさが特徴的。
Tube→膨らみがあり元音とのなじみがとても良い。
Triode→現代的でクリアかつシャープな音色。
Double Triode→Triodeより更にシャープな印象だが少しクセが強い。

 

あくまでも筆者の感じる音色イメージですが個人的に多用するのはTubeとTriodeとRetro。楽器音色との相性にもよりますが、TubeとTriodeは馴染みやすくてマルチに使えます。OzoneのデフォルトはTriodeになっています。

特定の楽器などを微調整してコントラストを高めるのがしやすく、トータル的に完成度の高いプラグインです。

Stereo Imagerはそのステレオ音像もクリアにコントロール

ozone7_stereoimeger

基本的なパラメーターはエキサイターと似通っているがこちらはステレオの音像をコントールするプラグイン。中央の帯域ごとのスライダーを上にするとワイドになり、下にすると音像がタイトになる。透明な音色で音像の色はほとんど変わらずに響きのイメージを変更することができる。調整方法にもよるがリヴァーブなどの空間系のイメージを微調整できるので、イメージに近い音像空間を作ることができる。

空間の音成分を表示するグリーンのミスト状モニターは非常に直感的。モノ音源だと左右に広がらない。4本のメインスライダー下に位置する左右のバーは、ステレオ音像をさらに広げるパラメーター。モノ音源をここで疑似ステレオに広げることも可能。

音像を締めたり開いたりする、感覚で2Mix内の繊細な定位感をコントロールすることができる。ミックスで今イチなじみが悪い空間系のエフェクトもこちらのコントロールで大きく改善できるケースもある。暴れたベース成分をセンターにタイトにまとめたり、トータルリヴァーブの微調整もしやすく、必要ないケースでもついつい使ってしまいまう優れもの。

アナログ的なまろやかさを付加するVintage Tape

Ozone7のAdvanced版にはVintageTapeが内蔵されている。Ozone6を紹介するDTM動画などでUADの「Studer® A800 Multichannel Tape Recorder 」などを刺している場面を見かけたがニーズが多かったのか今回搭載された。テープサチュレーションに特化したプラグインは膨よかな倍音を付加する。早速使用してみたがDTMだけで打ち込まれたベースやドラム、ピアノもいい感じに角が取れてアナログ風の音作りが簡単にでき、コンプやEQだけでは感じの出せない独特のエッセンスがあります。

<エフェクトモジュール内のプチ知識>

ozone7adovanced-vintagetape

プラグイン選択モジュール(拡大画像)

Ozone6から気にせず使い続けていたが、プラグイン選択モジュール内の左側は上から

「×」→プラグイン外す(消去)。

「□」→プラグインのプリセット呼び出し。

「S」→ソロボボタン

「○」→プラグイン電源(On/Off)ボタン

と、なっている。筆者は各プラグインのプリセットの呼び出し方を、最近知った(笑)ので念のために紹介しておきます。今回新しいプラグインが複数追加されているので、これらのプリセットは試聴するためにも大変ありがたい。

アナログを感じさせる顔も良いです

Vintagetape-ozone7adovanced

アナログテープをシミュレートしているだけあって、左側スライダーの[inputDrive]でもわずかにしか歪まなく独特の倍音が付加されます。これらの実機を使用した世代ではありませんが、使い込んで現代的サチュレーションの極意を極めたい。

まとめ

今回は色付け系のエフェクトを中心に紹介させて頂きました。Ozoneはクセがないくらい自然が故に今回はいい感じにクセを付けるプラグインが多数追加されました。今回紹介はしませんでしたが、Vintage Limitterもヴィンテージといいながら、マキシイマイザーと引けをとらない音圧を付加できたりとその音質とともに秀逸でした。とにかくどんな音源がきても守備範囲が広く、様々な選択肢の中からベストな音作りがチョイスできそうです。それだけに楽曲制作者のイメージなどをいかに引き出すかがエディットのポイントになることは間違いありません。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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