80年代後半カセットテープを軸に音楽を楽しんだ僕ら

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 僕は1970年代前半生まれ。今はフリーランスで音質改善サービスを運営しています。長男だったこともあり、自らの感性でポップソングを聞くようになったのは中学生頃から。最近はネットによる聴き放題サービスも始まり音楽の楽しみ方も随分変わりました。 幅広い音楽に出会うのには便利すぎて、ロックレジェンドたちの旧譜を手軽に楽しめるのは本当に嬉しい。中校生時代に購入できなかったベストテンソングを聴いて、あの頃の環境を振り返ってみたくなった。

音楽はカセットテープに録音して楽しんだ世代

70年代生まれの音楽好きにとってカセットテープは再生メディアの中心でしたよね。日常的に使っている人は見なくなりましたが、メタリカのカセット音源リリースがあったり、ファッションや雑貨のデザインモチーフに使われることは増えました。 この原稿を執筆するにあたって、YouTube検索してみると、カセットテープのCM映像は多くアップされてます。なぜか印象に残っているのはAXIAブランドのCM。

商店街の小さなレコード店や友&愛

上に音楽好きの兄弟や親がいる友人は早くからレコードを所有していた。中学の時は街の商店街に必ずあった小型レコード店。並んでいる商品はその名の通りレコードが中心でした。 早熟な友人に友&愛というレコードレンタル店に連れて行ってもらい、初めて目にするロック的な雰囲気のスタッフにドキドキしたものだ。我家にも親戚から譲り受けた旧式の巨大なステレオがあったがレコードプレイヤー部分が壊れてしまっていて、利用することはなかった。 音楽を楽しむ機器は親に買ってもらったウォークマン。カセットテープを外出先でも楽しめるソニーの世界的ヒット商品。何世代か進んだ商品で、コンパクトな金属製のボディーにラジオチューナーも内蔵されていて、ラジオやテレビ音声、付属マイクによる録音機能もあった。

WM-F101 walkman

オフィシャルサイトから転載

 友人にコピーしてもらったカセットを聞いたり、音楽番組が放送されているテレビのスピーカーにマイクを付けて録音したり(笑)して好きな曲を繰り返し聞く。家にVHSビデオデッキが導入された時期も重なり、ザ・ベストテンや夜のヒットスタジオなどの音楽番組を録画したりもした。ビデオテープ節約のために、好きなアーティストの出演部分を狙って手動でRECボタンを押したものだ。  

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カセット録音した音楽ライブラリーが高校時代

自身がミニコンポ(CD、Wカセット、ラジオチューナー搭載)を手に入れた高校時代には一般的にもCDのシェアがぐっと伸びる。当時はTSUTAYAのようなチェーン店だけではなく、地元の単独店も多かった。そんなレンタル店でCDレンタルし、それをアナログのカセットテープにダビングして聞く。庶民的な中高生にとっては最もポピュラーな音楽の楽しみ方。ヒットシングルだけをレンタルしてコレクションする人も多かったけど、僕は気に入ったアーティストのアルバムを聴くのが好きだった。

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使っていたSharpのミニコンポ

カセットからカセットのダビングってしてましたか?

当時のミニコンポの多くに標準搭載されていたWカセット。カセットプレイヤーが2台搭載されており、カセットからカセットにダビングができた。これでダビングした場合は明らかに音質劣化が激しく、カセットToカセットでダビングしたテープは自然と聞く回数も少なくりました。愛用していたSHARPのミニコンポはカセットデッキが前後に2枚入る、個性的な仕様。

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CDリッピングなどとは無縁の地道なダビング作業

現在、CDレンタルを利用している人ならパソコンでMP3やAACにリッピングしてパソコンやiPodやスマートフォンで楽しむ人がほとんどだろう。アルバム1枚でも数分かからずにデータ化できる。  カセットテープに録音するには曲を再生するのと同じ時間が必要。大量にダビングするには時間がかかり、自分にとって優先順位の低い音楽はそこから淘汰される。いっぺんに大量コピーができないから、もっと音楽が大事に扱われていた感覚がある。 録音された音楽はCDやストリーミング再生される音楽と違い、次の曲へ一瞬で飛ばすことはできず、じっくり聞かざるをえない(笑)。音楽をきちんと堪能するという部分においても機能していた。

アマチュアバンドにありがちな風景

アマチュアバンドにありがちな風景

カセットテープにも存在したABサイドと収録時間の関係

レコードにA面、B面があったように、カセットテープにもAサイド・Bサイドがあった。CDからダビングする時はカセットテープのハーフタイムを計算しておき、曲が途中で切れないように工夫をしたりした。  テープの長さには標準的な企画があり、46分、50分、60分、64分、70分、80分など収録時間に応じたテープが発売されていた。中間に必ず小休止がある音楽の聞き方は今となっては新鮮。

デザインに個性があったカセット

カセットテープ 現在CD-ROMを発売するメーカー(ブランド)の多くはカセットテープを製造していた。SONY , TDK, maxell, That’s, AXIAなど。 90年代中盤以降は全体的にスケルトン仕様のデザインも増え、更に個性が増した。 ざっと数百本の蔵入りコレクションを見渡してみたところ、SonyとAXIAの比率が高い。恐らく販売価格が安かったのでしょう。That’sが好きなブランドだったけど、憧れていただけで、実際に所有している本数はかなり少なかった。 殆どはType2のハイポジショングレード、ここぞの録音はメタルテープを使っていて、ノーマルテープは殆どライブラリーにない。  高級ラインだったメタルテープの一部はコレクター価値が向上しているようで、オークションでは未使用のレアなテープが10万以上で落札されている事例もありました。    

常にノイズが乗ってしまう微妙に劣化するというカセットの特徴

少し前に仕事でカセットテープが元ネタになる音源の音質改善を行い、久々にその音質に向き合いました。「シュー」というヒスノイズの特徴はもちろん、カセットテープの中域の持ち上がり方はデジタル音声と比べてかなり特徴的な癖ですね。  レコードは音やそのフィジカルアイテムとしての価値が見直されていると思いますが、カセットにおいてはその音質を良しとしての復権はないでしょう。ちなみにVHSビデオのアナログ音声はかなり良いものだったと最近、見直しました。

(まとめ)音楽のシェア方法がスローでとても良かった時代

今はパソコンやスマートフォンだけで音楽を聴くティーンネイジャーも多い。音楽が大好きでもミニコンポがマストアイテムではないのでしょう。その代わり以前では考えられないバリエーションで高級ヘッドフォンが店頭に並んでいます。 ミュージックライフがカセット中心だった頃、CDを購入できたのは思い入れのある一番好きなアーティストに限られた。 友人同士でCDを貸し借り(シェア)し、借りたらカセットにダビングするというスタイル。疎遠になったりすることで「借りパク被害」なども発生したけれど(笑)、それぞれの思い入れのあるCDを貸し借りする音楽のコミュニケーションはとても良かった。今でも似たようなことはあるのでしょうが、録音やネット環境も含めその意味合いは薄れています。 YouTubeなどで日々、過剰供給とも言える刺激的なコンテンツが流れ続けるスピード感とは違い、音楽がもう少し大事に扱われていたように思います。 僕がBGM用に利用している定額サービスはGoogle Play Musicですが、聞ききれない膨大な音源をチョイスできる電子ジュークボックスは本当に喜ばしいこと。でも、プレイリスト追加してもほとんど聞かない曲も多い。 mixiデビューした頃、繋がっている友人のi-Tunes再生履歴が共有できた機能がありました。いつの間になくなってしまったけど、そんなインフラがあったら良いと思う今日この頃です。   最後までお読みいただきありがとうございました。 音楽Hi-TeQ HybridsoundJournal.net 〜こちらの記事も合わせてどうぞ〜 Free as a Birdが示した秘蔵音源再生術をDAWで再現 ハイレゾフェスティバルで松任谷正隆さんの話を聞いてきた ついに我家のCDプレイヤーが壊れた。もういらない?

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