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  • ヘビメタバンドのライブハウス配信動画アーカイブ|一発録りの音声をリバランス&マスタリング

    ヘビメタバンドのライブハウス配信動画アーカイブ|一発録りの音声をリバランス&マスタリング

    アマチュアバンドといえばライブハウス。生バンド録音はマルチトラックで優秀なミキシングエンジニアが録音・ミックスしない限り、メジャーアーティストの音源みたいにかっこよく仕上がるのは奇跡的。

    弾き語りシンガーならスマホ撮影したYouTube動画で集客できても、出音にこだわるロックバンドやヘビメタ系のバンドがネット上でその良さを伝える為には2022現在でも敷居が高いという現実があります。

    アマチュアバンドの動画は微妙な音質???

    ロックバンドの配信・音源化の壁は高い

    バンドスタイルで様々なカヴァー楽曲を配信し、人気を得ている「そこに鳴る軽音部」(リンク)。このバンドは動画こそリハスタのような場所で1カメ収録してますが、音は完全に事前録音してレコーディングと同レベルのミックスを行っていると思われます。(一発録り音源ではない)カッコイイですよね。出音が命のメタルバンドやロックバンドはそれくらいのコダワリがなければ頭一つ抜けるのはぶっちゃけ戦うのが難しい。

     

    アマチュアバンドがライブハウスで収録するビデオ&配信アーカイブの音質

    アマチュアバンド出演が中心のライブハウスで収録したDVDや配信アーカイブ動画は録音時に強いリミッターがかかり、音圧こそ高いもののドラムに迫力がなかったり、エレキギターが小さいなど、あくまでもライン録音の延長線。出音にこだわっているバンドにも関わらず、録音物としては残念ながらアマチュア的な音なってしいます。演奏形態にもよりますがライブハウスでビデオ収録してもらうと、音にこだわっているバンドになればなるほど「残念な音」に感じる微妙な音質になる現実をバンドマンなら多くの方が体感しているはず。

    生演奏と録音物との体感差は音周りのテクノロジーが進化した2020年代にあっても避けられません。一流のレコーディングエンジニアがトップアーティストから数年に渡ってもラブコールを受けるのはこのような現実を知っているからこそ。

    生ライブで体感したサウンドと大きく違い、実際は迫力ある音楽が微妙にチープになってしまい、プライドの高いバンドほど生演奏の記録をYouTubeに公開しません。コストをかけてマルチレコーディングした本気バンドと違い、コピーバンドはきちんとレコーディングする機会は皆無なので、演奏した後のビデオで自らの演奏を心地いい音楽として楽しむこと未だできません。

    楽器リバランスとライブマスタリング

    最近はありとあらゆるエフェクトプラグインの進化により、2MIXの一発録り音源だとしても相当なエディットが可能。僕は創業時からアマチュアバンドのライブ音源を「気持ちよく聴ける」音源に変換すべく試行錯誤を続けていますが、この数年でも飛躍的にそのクオリティ向上を体感しています。特筆する技術としては…。

    ・楽器のリバランス

    ロックバンド編成ならAI解析によりドラム・ベース・ボーカル・その他(ギターなど)の楽器の音量バランスを(ある程度なら)変更できる。

    ・M/S処理(ミッドサイド処理)

    ステレオ音像の真ん中とサイドを別々にエディットすることを丸めてM/S処理と呼びますが、センター音像にある(キック・スネア・ベース・ボーカル)、サイド定位に位置する(LRギター、シンセ)を個別エフェクト処理が通常となり、EQ カテゴリーに囚われず、コンプ等のダイナミクス系、エキサイターやエンハンサーなど、音像位置ごとにデフォルメさせたり抑えたりするなど、編集幅が広がっています。

    ・低音を付加できるベースレゾナンサー

    プラグインメーカーごとに呼び名や詳細技術は異なるものの、倍音を用いてなかったベース成分をプラスするベースレゾナンサー系のプラグインも近年の音楽制作には欠かせません。こちらは音痩せしたライブハウス収録音源では豊かな低域を付加できます。まるでマルチレコーディングしたかのようなふくよかなボトムを生み出すことが可能。

    代表的には上記の技術を用いることで、顕著な2MIX音源の再構築が実現しています。もちろん演奏パフォーマンス自体の説得力がなければ意味がありませんが、驚くほどパワフルで整ったサウンドに仕上がります。マキシマイザーだけで無駄に音圧を上げた音源とは一線を画します。


    本格的なレコーディングは無理だけど、自分たちのライブ音源を楽しみたいバンドさんがいらっしゃいましたら、ぜひ僕の運営する音質改善サービス「ハイブリッド・サウンドリフォーム」でライブ音源のハイブリッド化をオススメします。

    喜んでもらえるサービスで継続的なリピーターさんも多い、ライブハウスの音源をパワフルかつ心地よくハイブリッド化するサービス。
    ご自身の音源を無料サンプルで体感いただけます。お気軽にご相談ください。

  • ノイズ除去プラグイン Waves  Clarity Vx  PROの感想

    ノイズ除去プラグイン Waves Clarity Vx PROの感想

     Waves  CLARITY

    ミックスマスタリングや各種動画の整音サービスを運営している山川@HSR です。
    2022.3月にプロアマ問わずユーザーが多い人気プラグインメーカー Wavesよりノイズ除去に特化した Clarity Vx PROと廉価版のClarity Vx が発売となりました。メーカーのプロモーション動画を見試聴して興味を持ち、購入して試してみた感想です。

    (さらに…)

  • 海外ドキュメンタリー映画吹替版のアフレコ収録・整音・ミックスを担当

    海外ドキュメンタリー映画吹替版のアフレコ収録・整音・ミックスを担当

    映像コンテンツの整音や音声修復、音楽作品のミックスマスタリングを生業としているサウンドリフォーマーの山川@HSR_YBです。

    2021年はアメリカ版の整音をお手伝いしたご縁から、
    「マイクロ・プラスチックストーリー」という環境問題をテーマとした
    海外ドキュメンタリー作品の日本語吹替版制作のプロジェクトに参加。

    夏場は珍しく自宅作業場を離れ、吹替映画のアフレコ収録を各所で実施。通常は自宅兼作業場にこもりっぱなしの私もPCR検査を重ねながら奔走。

    秋以降はポストプロダクション作業。年末には無事、吉祥寺・京都アップリンクでのプレミア上映会が行われました。


    ▪️ドキュメンタリー映画の吹替作品は激ムズ&見本がほぼない

    実在するニューヨークの小学生の活動を追いかけたドキュメンタリー作品は監督自らハンディカメラを片手に収録した生々しい記録ショットが中心。もちろん脚本などは存在しないスーパーリアルな映像。

    日本各地での上映会でも当初は字幕版が使用されていたそうですが、作品の性質から小中学生が視聴する機会が多く、吹替版の要望が多くあったそうです。

    日本国内で公開される海外のドキュメンタリー映画はリアルさを優先するために多くが字幕版による上映。参考にする作品を探すのが難しく、唯一見つけられたのはNHKで放送される子供向けの海外番組。その他はいわゆるハリウッドのメジャーな作品しかなく、手探りでの作業となりました。


    □国内版の声優はオーディションで選ばれた全国各地の素人

    「マイクロプラスチック・ストーリー」は身近な環境汚染に気づいたアメリカNYの小学生が「自ら何ができるのか?」と行動を起こした記録。

    プロ声優・俳優は起用せず(大人役のキャストは一部起用)、問題意識を持つ子供たちのパッションを優先したいという監督の想いから、全国規模でオーディションを実施。現在、声優志望のジュニア・キッズ層は多く、600名近い応募があったそうです。

    録音作業の中心となった東京・京都では、吹替版プロジェクトを支援する教育機関により収録環境の整った専用スタジオが提供いただけたものの、そこでの収録は全体の7割。

    他の収録は全国各地の公民館の音楽練習スタジオ、学校の放送室や視聴覚室、企業の事務所や演者の自宅など、さまざま。予算の関係で東京と京都の収録を除いては私が立ち会わず監督自ら録音も行っています。ハンディレコーダーを現地に送り、ZOOM越しでの遠隔録音したテイクも多くありました。

    □リニアPCMレコーダーを軸とした収録品質の統一

    専用スタジオ以外での収録は私が所有するPCM-D100というSONYのポータブルレコーダー収録がメイン。収録時の雑音等は何とか後処理にするにしても、専用スタジオでアフレコ定番の高級マイクU87などを使用してしまうと、素材のクオリティ差により微妙にテクスチャが変わってしまう懸念がありました。

    そのため、Protools収録ができるスタジオでもあえてPCM-D100のマイクを経由して収録。特に語り部となる主役ナレーションはほぼ同じクオリティで収録ができました。

    □アフレコ収録の反省点

    マイクの距離感は編集限界がある

    それでも収録の反省点は幾つか残りました。整った環境のスタジオでは吹替元となる演者とカメラとの距離感を考慮して収録すべき素材がたくさんありました。ほぼ30cm以内のオンマイクでクリアな収録はできたものの、やはり後から付け足すアンビエンス再現はかなり困難。映像に移る人物とのカメラ(マイク)との距離感はリアルに近いほうが自然な距離感が生まれリアリティが増します。反響がほとんどない野外シーン(海辺など)だとポストプロダクションで再現できる選択肢が限られてしまいます。

    内蔵リミッターのピーク

    レコーダーPCM-D100は音割れ防止のため内蔵リミッターを常にオンにして収録。もちろん、ある程度のゲインバッファを残したレベル調整をしているものの、発声の大きな演者の収録では中高域に瞬間的ピークが思ったより細かく混入。明らかに音割れにはならないものの、中高域が言葉の端々でピーキーになり、声に雑味が加わる状態。

    なんとか整音処理して使用に耐えうる改善はできたものの、作業工数が大幅に増加。スタジオからモニターヘッドフォン(YAMAHA MT-8)を持ち出しましたが、収録環境の問題から収録により、微妙なピークを判断することができませんでした。

    また素人の小中学生によるアフレコ収録は集中力の問題もシビア。じっとしていられないのでいつの間にマイクポジションが微妙にズレてしまうことも要因の一つ。所作によるノイズにも悩まされました。

    □吹替で必要になる余白部分のアンビエンス素材

    ドキュメンタリー作品は言うまでもなく、その場の雰囲気を環境音ごととらえているため、メイン素材に臨場感の要素が集約されています。オリジナルで言葉(ここでは英語)を発した部分をアフレコで補なう場合、セリフが被ってしまうため元素材をそのまま使用できません。iZotope RXにて人間の声のみを軽減したりするも、違和感がでてしまったり、細々な物音や環境音を足す作業が多くのシーンで必要でした。監督から同一シーンのオフショット素材も提供いただきましたが、潤沢にあるわけではなく「効果」の仕事に近い、別素材の合成や効果音の作りこみも必要でした。

    学校内のシーンだけでも、教室、カフェテリア(食事場所)、校長室などその響きやエキストラの人数感が細々に違います。どこまでオリジナルの素材を活かすか、また別素材の合成が必要なのか、アフレコに付け足すアンビエンスエフェクトのチョイスまでクオリティの落としどころのジャッジ難易度は高かった。この部分は、オリジナルを手掛けた監督との共同作業となり、お互いに音処理でせめぎあいながら妥協点を決めました。

    大作映画とちがい、インディペンデントな作品は同じシーンでの同録素材も限られており、非常に難しい処理でした。

    (まとめ)

    通常は不特定多数のクライアントを相手に「後処理」をする仕事を中心としているため、収録に立ち会ったことで多くの知見を得ました。音楽コンテンツは自主製作で諸々の録音経験がありましたが、公民館の音楽室でナレーション収録するためには簡易ブースを作って壁の響きを抑えたり、デジタル以外の対策も必須。

    自分にとって初体験となる吹替え版のプロジェクトは未知の部分も多く、大変な仕事でしたが佐竹監督はじめスタッフのみなさんの協力により大変楽しくお仕事ができました。日常では関われない小中学生の無垢かつ前向きなパッションにエネルギーをもらいました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

     

  • ボイスメモのノイズ除去・明瞭化|本当はやりたくない10の理由

    ボイスメモのノイズ除去・明瞭化|本当はやりたくない10の理由

    ICレコーダー


    音質改善サービスを運営しているサウンドリフォームの山川HSR_YB@です。
    コロナ禍で定期的に受託していた動画編集の仕事が激減してますが、本業の音質改善サービスは
    比較的順調に成長。中でもボイスメモデータのノイズ除去・明瞭化依頼はニーズがなくなりません。

    自分は音楽のレコーディングエンジニアを目指して専門学校に入学するも、在学中に才能ある友人に触発されバンドで人生を狂わせた(笑)音楽畑の人間。仕事で伸ばしていきたいカテゴリーは映画の整音や音楽作品のミックスマスタリングです。

    ボイスメモデータの音質改善依頼はキラキラした映画・音楽のエンタメコンテンツとかけ離れ、裁判や揉め事などのダークサイド案件が中心。世のため人のために役立つとはいえ、ぶっちゃけサービスとしてあまり強化したくないカテゴリー(笑)。そんな理由についてまとめたいと思います。

    ・抜本改善できない確率が50%

    僕が運営する音質改善サービスでは年間100本以上のボイスメモを扱います。いずれも「録音した会話が聴き取れない」というお悩みをクライアントからお預かりする音源の大半は雑音がひどかったり、ボリュームが小さくて聴こえなかったりするもの。

    ハッキリ言って私のような専門プロでも改善できないケースが40%前後。そのため、音源をお預かりして無料でサンプルを作成し実際に改善できるかどうかを試してからお見積するシステムを採用しています。

    実作業よりも改善するためのレシピを策定のほうがずっと手間暇がかかる割に、約半分は無駄な仕事に終わってしまいます。ビジネスとしてはロスが大きいのが現実です。

    ・録音内容が重い

    揉め事で気が重い

    冒頭でも触れましたが、音質が悪いボイスメモデータをお金をかけても聴きやすくしたいというニーズは、離婚やいじめ、セクハラ、解雇に伴うトラブルなど、人間同士の揉め事(裁判)に絡むケースがほとんど。もちろん、揉め事以外でも新聞記者が反響の多い講演会場で取材用に録音したデータや重要会議の議事録など、別ケースもありますが比率は少なめ。

    サスペンスドラマのように切迫したシーンは滅多にありませんが、話半分で聞き流しつつも内容は確実に耳に入り、クライアントが当事者だと心が重くなりがちです。裁判を有利に進めるにあたり、決定的な重要ワードを取り出すミッションは切実です。

    ・スカスカの圧縮データばかり

    録音に詳しくない人が話し合いの会話を録音しようと思ったら、小さめのICレコーダーやスマートフォンのボイスメモアプリを使うことが大半。試し録りして再生されれば問題ないと思うもの。しかし、後で再生してみるとノイズだらけで全然内容が聴きとれません。人間の耳は話し相手に自動フォーカスして聴き取っているからです。

    首相の囲み会見で腕を突き出す新聞記者のようにレコーダーのマイクから口元まで50cm以内の至近距離で録音しないとクリアな音声を録音できないという、知識は一般人にはありません。

    その結果、会話内容が聴きとれないという相談をいただくのですが、音の悪いデータを編集しようとする時、問題になるのがデータの質です。

    圧縮音源と非圧縮音源

    音声データは大きく分けると圧縮音源と非圧縮音源が存在します。
    例えばmp3は圧縮音源、wavは非圧縮音源です。

    圧縮音源は記録容量を節約できるため、大量な音楽データを持ち歩きたいとかいうシーンに便利です。しかしミュージシャンが録音した時点では解像度の高い高音質データを仕上げたのち、データを間引いて利便性を高めているのです。

    以下パナソニックICレコーダーのスペック表↓↓

    音声ファイル方式による容量の違い

    例えばICレコーダーでは
    長時間モード=mp3  高音質モード=wav(上記表ではPCM-44.1kHz)
    と、設定によりメモリー内で録音できる限界値が変わってきます。

    綺麗に録音できていれば長時間モードのほうが便利なので素人がこちらのモードを使ってしまいがちです。

    音質が悪いデータを精度高く改善できるのはデータ密度が高い非圧縮音源です。

    上のスペック表でも分かる通りPCM-44.1kHz(wav)と比べ最も軽量のMP3-64kbpsでは
    データ量が22.4倍も差があります。非圧縮データと比べ、大量にデータが間引かれたスカスカという音源ということです。

    スマホ世代は目にする機会は少ないかもしれませんが、ガラケー時代によく見かけたデータ量が小さな写真画像を思い出してください。解像度の粗い画像を引き延ばしても、モザイク状になるだけで拡大できないという体験をした人は多いはず。

    音声ファイルも同じようにデータ量がスカスカだと、あとから編集しても綺麗にできないという原理は同じ。iPhoneのボイスメモアプリ設定でも、ロスレス設定モードがあるので、重要会話は必ず音質のいいロスレスモード録音することをお勧めします。


    ・クソ長いデータは怪しげ

    長時間録音データ

    4~8時間を越えのクソ長い録音データをご要望いただく機会もあります。サービスでは原則として3時間越え音源はお断りしています。中には裁判で争う経営陣と原告側の弁護士が会議室で長時間話し合いしているケースも場合もあり、そういった場合はお受けするときもありますが、クソ長い録音データの多くは隠し録り。

    ある意味、盗聴のような行為に当たるのでこのような音源はほとんどお受けしません。配偶者の浮気を疑うパートナーが、部屋に録音機を仕掛けていたりします。部屋に設置した場合は、前項「非圧縮データじゃない」で説明したように、会話者の口元から50cm以内で録音できるケースがほとんどありません。

    また、録音機の設定も長時間モードの圧縮音源のためデータがスカスカ。

    ・人間の口元からマイクまでが遠い
    ・データの解像度が低い

    と、いうことで改善できないケースが90%です。オマケに3時間越える音声データは編集ソフトでの扱いも簡単ではなく、
    編集状態にするだけでも面倒だったりします。

    職場でのパワハラやいじめ現場を盗聴して証拠に残そうという方も多いようです。こういった案件はなるべく弁護士を通じたものではないと怖いのでなるべくお断りしています。また、そんな録音を依頼する方に限って中身をよく聞かず丸投げしようとする方が多いのも特徴。音声調査でも解析業者ではありません(笑)。

    ・耳が痛い

    会話が聴き取れないというボイスメモは様々なパターンが存在しますが、多くの場合、全体的なボリューム感、音圧感を上げる必要があります。会話より周囲のノイズが強い場合、ボリュームを上げるとノイズが持ち上がり非常に耳障りです。

    ・「ガタン」とモノが当たる音
    ・ポケット内の布擦れ「ガサガサ」というノイズ。

    大きすぎる打撃音などは耳を傷めないため、作業の準備段階でピンポイントで消し込みをして対処。そういったノイズが無数に入っている音源では全部除去するのも困難、そんな状態での長時間作業はストレスが半端ありません。

    ・作業が楽しくない

    映画の整音作業や音楽作品のミックスマスタリングのお仕事をする機会も多いですが、それらのエンタメコンテンツは膨大な作業量だとしても、作品に磨きをかける工程の一端を担うことから、「心踊る」瞬間があります。しかし、ボイスメモ音源は人様のプライベートを覗きみることになり内容もヘビーだったりします。なるべく詳細内容には触みこまず、会話状態をクリアにするミッションだけを黙々と行うのですが、言うまでもなく楽しめる内容は滅多にありません。

    クライアントから裁判を有利に進めるにあたって、重要な特定ワードを指定され、なんとかクリアにするという作業を行うこともあります。そういう場合は内容に踏み込んでの作業になるので神経を使います。

    音楽や映画など、情熱が込められた作品を作るための作業とはメンタルに雲泥の差があります。

    ・ITリテラシー低い人の対応が面倒

    IT音痴な人

    僕が運営する音質改善サービスは集客の90%がホームページ経由。スマホでググれる方ならサイトを発見し、ご依頼いただけます。

    しかし、PCを所有していなかったり(ICレコーダーからデータを移動できない)Webデータストレージサービスの仕組みを理解されていない方や、スマートフォンのボイスメモを転送できない主婦やシニア層からの相談もあります。

    少人数で運営していることもあり、大手サービスのようにお問合せ段階から、そういった顧客を相手するコストを割くことができません。また、音声・動画データを扱うサービスの為最低限の知識がない場合はそのような問い合わせ者をフィルタリングしています。

    救済措置として割高な設定ですが「ボイスレコーダー全部お任せプラン」という、レコーダー本体をお預かりするプランも用意しています。

    ファイル共有をスムースにするため、詳しくない方にも丁寧に説明した記事もご案内しています。

    (PC)ギガファイル便でのアップロード方法
    https://www.hybridsoundreform.com/upload-eazy

    (スマホ)グーグルドライブでの共有方法
    https://www.hybridsoundreform.com/voisememo-kyoyu

    しかし、それでも電話応対を強要される方がいます。

    電話を強要される方の多くは話術に長け、なし崩しに自分のペースに持って行く方が多いと感じます。他人のプライバシーに関わりそうなデータを扱っているため、原則的にはログが残るメールにてやりとりさせていただいてます。


    ・メンタルが不安定

    営業サイトでは電話番号を公開していません。(よく探すと見つけられます(笑))公式のサービスポリシーにも電話対応の強要をお断りしています。IT音痴の方をフィルタリングする意図もありますが、以前は対応していました。

    しかし、裁判や浮気調査、セクハラ、パワハラなど怨恨に伴う案件に絡んでいる本人から電話をもらった場合、メンタルが不安定な方は通常対応が困難です。

    改善できないと当方がギブアップしているデータをしつこく修正要望したり、事実をねじまげる不当な編集を要望されるケースもありました。実際、第三者の僕が聴いてもげんなりしてしまう会話などもあるので、当事者の負荷は相当なものだと想像します。

    メールの雰囲気がおかしな方は、本契約前になるべくお断りするようにしています。

    また、幻聴が聞こえてしまうような、精神的障害を持つであろう方から「何も聞こえない数時間の環境音」を解析してほしいと頼まれる機会もあります。そういった場合は、やんわりとお断りしています。


    ・クチコミ展開しない

    貴重な証拠になりえるボイスメモの音質をクリアに改善できた場合、とても感謝されます。本当はやりたくないカテゴリーでも、世のため、人のために役立てていると感じられる瞬間です。

    いいサービスであれば口コミで広がっていくのが一般的ですが、ここまで説明してきたように、裁判や離婚、セクハラ、パワハラなどネガティブな案件の場合はそんなことをわざわざ他人に口外することはありません。

    サービスとして各種SNSも運用しており、多少の宣伝効果を期待しています。音楽や映画の場合は公開された作品リンクなどを参照し、僕が手掛けた作品としてシェアすることも可能です。しかし、ボイスメモ音源の場合、事例を公開できないのは言うまでもありません。

    良いサービスはかならず利用者から口コミが広がるものですが、このカテゴリーにおいては感謝されるサービスでありながら、横展開しづらいのはビジネスとして非効率的です。


    ・ボイスメモ データは犯罪利用される可能性がある

    素人が録音したボイスメモは恐喝などの犯罪に使われる可能性も含んでいます。お問い合わせいただいた時点で、こちらからサービスポリシーをお送りし同意いただいた後、音声サンプルを作成する流れをとっています。

    飲食店で偶然鉢合わせた芸能人の会話の隠し撮り、など盗撮行為に近い案件の相談をいただくこともあり、お引き受けできない音声データとして下記のような項目もサービスポリシーに入れています。


    ・依頼者に関連のない第三者による盗み撮りや恐喝等、犯罪転用が想定される内容

    こういった文言を送りつけ承認いただくことにより、フィルタリングがかかり、少しでもやましいと感じた方からの問い合わせはそこで断絶します。

    最近は多くのトラブルを扱う弁護士事務所からリピート依頼いただくケースも増加してます。社会的信用を持つ第三者が入っていただくと、安心してサービス提供できます。

    まとめ

    以上が「ボイスメモのノイズ除去・明瞭化|本当はやりたくない10の理由」でした。
    特定の人にとって役立つサービスである反面、効率はあまり良くありません。そのため大手が参入しにくいという側面もあるかもしれません。

    好きな音楽や映画の仕事が手一杯になったら、事業売却も検討したいと思いますが、コロナ禍でエンタメ業界もこの先どうなるか読みづらいのが現状。生き抜くためにもう暫くは頑張ってサービス提供するしかありません。

    雑音除去においてはいつもGoogle検索トップに広告表示されている競合他社も存在します。
    どうしても電話対応を強要する方はそちらを案内してしまうこともあります。
    料金はそれなりのようです。お見積されたクライアントから相談を受けることもあります。
    汚れ仕事の要素も含め、当方も以前よりはしっかりとした見積をお出ししています。しかし、原則は改善に伴う作業工数や納期などに連携した適正な見積価格を提案しています。

    ボイスメモのノイズ除去・明瞭化サービスを受けてみたい方がいらっしゃいましたら
    音質改善専門の営業サイトHybridsoundreform.comまでお気軽にお問合せください。

     

  • 比翼鳥さんのライブマスタリング(DVD)を担当しました

    比翼鳥さんのライブマスタリング(DVD)を担当しました

    昨年、比翼鳥(ひよくどり)という素敵な音楽グループのDVDライブマスタリングを担当させていただきました。演奏活動をするミュージシャンにとって2020年はあらゆる意味で激動の年だったと思います。

    2020年2月2日。数字を並べると20200202とかがみ合わせになることから題された「MIRROR MUSIC」という
    ワンマンライブイベント。中国で始まった新型コロナウイルスの感染拡大、日本国内もジワジワと不安が高まり始めていた時期。僕も前週に出向いたさいたまスーパーアリーナで行われたクイーンの日本公演が2020年の最初で最後のライブ観覧となりました。少し後だったら中止になる可能性もあったかもしれませんね。

    DVD「MIRROR MUSIC 2020-0202」

    比翼鳥さんにとって結成数年の活動、集大成となる晴れ舞台。そのライブはファンとの幸せに満ちた雰囲気が詰まっています。

    アコースティックポップスデュオ「比翼鳥」とは

    PROFILE
    愛知県在住アコースティックポップスデュオ
    お互いソロ活動を経て2015年12月13日結成

    Tsuyoshiの優しくも強さのある歌声とギター。そしてその上で煌めくKanaの透明感のある歌声。まるでミュージカルのような2人の独特なハーモニーは明るく、時には切なく老若男女から幅広く愛されている。

    そして2019年4月から愛知県一宮市『FMいちのみや i-wave 76.5 FM』にてラジオパーソナリティーも務めている。※名古屋市公認ポップアップアーティストH.Pより転載

    Official Site
    https://www.hiyokudori.com/

    Twitter
    https://twitter.com/hiyokudori__

    YouTube
    https://www.youtube.com/channel/UCS8KPuLLg5vWObbYrHXLUmw

     

    名古屋市公認のポップアップアーティストで、地元イベントにも多く出演されているようです。僕はサラリーマン時代に愛知・岐阜地域の営業担当だったこともあり、MCで出てくる地名にも細かく反応してしまいました。グループ以外でもそれぞれのソロ活動も活発で、充分ソロとしても魅力あるシンガーの2人。オリジナル以外のカヴァー楽曲も多く発表しています。

    忖度なしにいい曲だらけでした

    僕は音声修復やノイズ除去などの汚れ仕事も多く扱い、様々なネガティブな音源に日々向き合っています。もちろん内容によって手を抜くことはありませんが、良いパフォーマンスかつ、素敵な楽曲を手掛けるときは自然とテンションも上がります。

    2時間近いライブ音源も集中力が切れることなく作業でき、比翼鳥の魅力に引き込まれました。楽曲の良さに加え、kanaさんの美しく伸びやかな声とTsuyoshiさんの優しく躍動感ある声やギターのバランスが本当にいい相乗効果でとにかく心地いい。Tsuyoshiさんの声は「ブルースシンガーのようにハスキーでカッコいい」と、書こうとしたら、DVDのドキュメンタリー部分を拝見したところ、どうやら声の不調で、いつもと少しコンディションが違ったようです(笑)。しかし、パフォーマンスは問題なく最高でした。

    このイベントでは曲によりパーカッション(ミキヒト)とベース(橋本ゴウ)のサポートメンバーが入りましたが、そのバランス構成も緩急があり退屈させません。

    2MIX音源のライブマスタリング

    予算が潤沢なメジャーアーティストはライブ音源をレコーディング同様のマルチトラック録音(楽器ごとのばらばらに録音をして細かく調整する)をしてDVD作品を手掛けるのが定番ですが、コストの問題からインディーズのミュージシャンはその演奏をまとめて2MIX音源として一発録音ケースも多々あります。

    複数ミュージシャンが出演するブッキングのライブハウスではそのバランスがイマイチなことも多々あります。
    しかしワンマン公演、プロが録音されたこともあり、音圧さえ確保すればそのままでも問題ないバランスの綺麗な音源でした。(これはミュージシャンスキルがないと簡単ではありません)

    男女ツインボーカルという性質から、楽曲によりKanaさんの声が聞こえづらかったり、アンコール後の楽器セッティングバランスに誤差が生じたりする部分を、できれば改善したというリクエストがありました。

    こちらはマスタリングというよりオーディオレストレーション(音声修復)領域での作業となり、iZotope RX 8のMusic Rebalanceというモジュールで曲により下処理段階で少し調整しました。

    その他、大きな問題はなかったものの、ちょっとしたノイズ処理をしてのマスタリング作業。窓口のTsuyoshiさんから1発OKをいただきました。「すごくいい仕上がりですね、音程も良くなった気がするのですが」と、コメントを頂きました。もちろん2MIX音源のため、ピッチ調整はできません。

    音楽の輪郭が立つ良いマスタリングができると、倍音が豊かになりそう感じることもあるかもしれません。音源状態は下手なレコーディング音源より良い状態だったので下処理も最低限で音質を追い込めた結果でした。

    なんにせよ満足いただけて良かった。

    完成版DVDをお送りいただきました

    しばらく経過し、完成版のDVDが送られてきました。マスタリングはクレジットをいただけないケースも多々ありますが、パッケージにクレジット表記いただけました。僕のような零細サービスにはありがたい限りです。

    多忙な時期と重なり、しばらく放置のままでしたが正月明けにやっとチェックができました。お仕事頂いた時点では動画作成中だったので、もちろん映像を観るのは初めてです。

    絵が加わると、またいい感じです。DVDコーデックされた音質もばっちりでした。250名動員があったというライブですがまだまだ人気がでそうな雰囲気満載です。

    コロナ影響で急遽スポンサーがいなくなったり、映像編集も自らのチームで行ったそうです。100分越えのDVD編集をしたことで、YouTube等の配信方法もレベルアップできたのではないかと想像しています。お陰様で僕にもお仕事の依頼が舞い込みました。このご縁に感謝です。

    2MIXライブ音源のマスタリング依頼はハイブリッド・サウンドリフォームまでご相談ください。

     

     

  • 2020年音質改善サービス総括

    2020年音質改善サービス総括

    問題のある音声・動画ファイルの音質改善サービスを運営している山川です。今年は五輪イヤーに浮き足立った年始を迎えたはずなのにまさかのコロナ禍。全世界のライフスタイルに影響があったくらいですから、当然弱小個人事業主への逆風を強く感じた一年。年の最後に今年を総括したいと思います。

    2020年音質改善サービス総括

    • ZOOMに絡む案件が増えた
    • リモート演奏のミックスはピッチ補正付き
    • 係争・離婚はいつでも安定
    • 映画系はほぼなし
    • ライブビデオのアーカイブが復活

    本業の音質改善サービスは結果、売上は大きく伸びました。4月の緊急事態宣言下、営業サイト(hybridsoundreform.com)のトラフィックはこれまでの最高値を記録。流石に4、5月の売上は少なかったですが、巣篭もりや生活様式の変容に伴い需要は上がっていると感じています。

    すっかり定着したZOOMからのおこぼれ

    ZOOM会議

    会社勤めビジネスマンにすっかり定着したウェブ会議システムのZOOM。流石にリアルタイムに絡むことはありませんでしたが、ZOOMにはそのやりとりをアーカイブ(動画として記録する)動画の音質を改善するニーズがありました。

    ZOOMはリアルタイムやりとりをスムースに行うため、音声データの通信容量をややケチっており、もともと音質があまりよくありません。それに加え、使用に不慣れな会話者のマイクセッティングトラブルなどが絡み、非常に聴きづらい音になってしまうケースがあるようです。

    ZOOM収録したウェビナーをYouTube配信する際には改善したいというニーズが多数ありました。難易度がもっとも高かったトラブルは音の遅延によるやまびこ現象でした。ZOOMは中途半端ではなく、すごく酷い状態が多いので見積が高騰してしまう場合が大半でした。企業からの依頼のため、高単価案件が納品できたことは助かりました。

    プロからアマまで流行った音楽のリモート演奏

    リモート演奏

    YouTube上ではコロナで一緒に演奏できないオーケストラや学生のブランバンドによるリモート演奏動画が話題になり、チャレンジした楽団も多いのではないでしょうか。

    1人だけ川原で演奏したから、風のノイズを除去してほしいという相談もありました。しかしアマチュアが個別演奏してリモート演奏するには技術が足りないという問題も出たりします。大所帯のバンドでも個別で録音しているためピッチ補正やタイミング修正ができることに気づいたクライアントから相談があり、この時期ならではの編集のお手伝いをさせていただきました。

    係争・離婚はいつでも安定

    会社絡みの裁判沙汰や離婚調停の問題は、コロナ禍においても関係なく進行しています。こちらは変わらず一定数の相談があります。最近はICレコーダーよりiPhoneなど、スマートフォンでのボイスメモアプリによる会話内容の明瞭化はニーズが高いです。これらはせめてファミレスのテーブルなど、対話者の声がマイクまでの会話が近いことが顕著な改善を期待できる目安。

    部屋の隅にセッティングして内容が聞き取れないという相談も多いですが、このような場合は改善ができないことが大半。(このような相談件数は多く、40〜50%くらいは課金採用いただいている)

    映画系の整音依頼はほぼゼロ

    この数年、自主制作映画やドキュメンタリーを中心に小規模映画作品の整音依頼を受ける機会が増加しておりましたが、2020年は4月以降はほぼゼロ。年末になってYouTube配信ドラマの依頼があるのみでした。

    予算が大きな大作ですら、公開延期などの対応を強いられている中、いつも限られた予算で制作されている小規模作品は無期限延期になるプロジェクトも多そうです。映画は細かな修復はもちろん、アンビエンス音の調整やナレーションの仕上げまで多岐にわたる編集。自身の技術を総動員できるのでギャラはさはど良くなくてもモチベーション高くお仕事ができます。

    2021年は少し活性化すると良いのですが。少しご予算がタイトになったプロジェクトからのご相談もお待ちしております。

    ライブビデオアーカイブのリマスター依頼が盛況

    ライブハウス

    リピーターを中心にバンドマンの過去映像の高音質化作業も多く受注いただきました。ハイブリッドサウンドリフォームサイトを立ち上げたきっかけは自らバンド出演したVHS。プロのライブ音源と雲泥の違いがあるアマチュアのライブ音源を何とかしたいという使命感から始めたサービスです。

    ライブハウスはクラスター発生が話題になり、コロナ禍に置いてもっとも逆風が吹いた業種と言えるでしょう。アマチュアバンドの出演もしにくい期間が続きました。特に緊急事態宣言下では、活動を閉ざされたバンドマン達もこれまでを振り返るキッカケになったようです。

    活動できない分、これまでの貴重なパフォーマンスを美しくリマスターしたいという欲求が向上したのかもしれません。過去のビデオ音源をまとめて依頼いただくリピーターさんもいらっしゃりました。

    ライブ音源は演奏に自信がある方ほど、チープになってしまいがちな録音に満足できません。依頼者の演奏レベルがおおよそ高いのも特徴です。

     

    さてこのブログを執筆していたら、年をまたいで新年を迎えてしまいました。生活様式が激変する中、オンラインサービスは活性化しています。これまでは対面や知り合いが優先されたサービスにも大きな転換点かもしれません。

    僕は上記サービスを展開しながら、音楽や舞台系の動画編集なども行なっております。提携の受託先があるのですが、そちらは残念ながら激減しています。学校関係が多かったというのもありますが、売上の保険として捉えていた仕事がなくなるとは何が起こるか分からないものですね。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

     

  • 自撮り動画(iPhoneSE)の雑音はどこまでクリアにできるのか?

    自撮り動画(iPhoneSE)の雑音はどこまでクリアにできるのか?

    自撮り動画(iPhoneSE)の雑音はどこまでクリアにできるのか?

    音声データのリフォームサービスを運営している山川です。最近になってよくご相談いただくのがロードサイドでの動画や録音物。

    煽り運転が社会問題になり、ドライブレコーダーが多く普及しました。

    車同士が人的トラブルに発展した場合、証拠物として事件解決につながることから、ボイスメモやスマホ動画でそのやりとりを記録する方が増加しています。

    車同士のトラブルは道路上がほとんど

    車同士のトラブルは当たり前ですがほとんどの場合、路上で起こります。(駐車場というパターンもある)そのため、道端に両者の車を止めてのやりとりになります。

    通行量の多い幹線道路だと、車がビュンビュン行き交い、動画や音声データは多くのノイズが混入。証拠になる会話自体が聴こえづらいという問題が起こります。

    止めた車に装着されたドライブレコーダーが拾った会話を
    クリアにしてくれ
    というご相談も頂くことがあります。(マイクから遠い会話は改善できないケースがほとんど)

    自撮り動画の背景ノイズはここまできれいになる

    さすがにトラブルの案件を拝借してサンプル使用許可はいただけません。私自ら通行量の多いロードサイドで自撮り動画をiPhone SEで撮影し、ビフォーアフターの動画を作成してみました。

    ボリュームを上げてご覧ください。

    iZotope RX8 Advancedによる最新のノイズ除去

    上記の動画はiMovieなどに付属しているノイズ除去アプリを簡単に使用しているわけではありません。

    iZotopeRXの最新モジュールを複合的に処理設定。大きなエンジン音や風切り音を場所ごとにピンポイント処理しています。

    サンプルということで、やや極端に背景ノイズを処理したのもあり、少し声のエッセンスに変化があります。

    裁判や係争に活用ではなく、自主製作映画やYouTubeコンテンツを作成の場合はもう少しノイズカットを緩やかに設定し演者の声をより自然に仕上げることも可能です。

    撮り直しが効かない雑音軽減させたい動画・音声データがございましたら、下記リンクよりお気軽にご相談ください。

    音声・動画の整音やノイズ除去「ハイブリッド・サウンドリフォーム」

  • 咳やくしゃみを除去したい音鉄さんのお手伝い

    咳やくしゃみを除去したい音鉄さんのお手伝い

    音声修復やノイズ除去等、音質改善サービスを運営している山川です。最近お手伝いする機会が増加中なのが音鉄さんの音源や動画です。

    電車内

     

    当方は映画作品の整音作業を手がける機会もありますが、使用される音声の下処理で多く用いられるのがiZotope社のRXというアプリケーション。ハリウッド映画を手がける超一流のポストプロダクションやプロミュージシャンのレコーディングでは定番であるPROTOOLSに連携し、オーディオ修復の分野では圧倒的シェアで活用されています。

    世界最先端ツールでも万能ではありません

    すでに録音済みの音声データから特定音を軽減したり除去するにはある程度の制約があります。ここではディティールにこだわる音鉄さんからのリクエストに「バッチリ対応できた処理」と「改善が難しかった処理」事例を紹介します。RX購入検討している音鉄さんにも参考になればと思います。

    一口に音鉄といっても鉄道関連の録音物は多種多様。ただし、電車や駅が録音(録画)対象になるので大きく分けると電車の外(駅)か電車内。いづれのケースも広義ではフィールドレコーディングに属するため、目的の鉄道車両やモーター音以外の様々な音が混入します。

    除去希望があった音の事例とその改善難易度について

    ここから先はクライアントから除去希望があった音の事例とその改善難易度について紹介します。

    くしゃみ・咳の除去(難易度B+)

    電車内での録音では居合わせた乗客の発する音が情緒を崩してしまうため、クライアントからよくある依頼は「くしゃみ」「咳」の除去。

    RXではSpectral Repairというモジュールでこれらの音を除去します。このモジュールは除去したい音の前後の音声成分を解析し、リシンセサイズ(再合成)します。そのため、前後部分の素材状態や除去したい音の長さによって改善精度が違ってきます。前後素材を判断するため収録時の非圧縮データ利用が鉄則です。既にMP4やMp3に変換されたものでは大きく精度が落ちます。

    残響が多い場所だと消し込むのが難しくなる

    くしゃみの場合は平均して0.8秒前後なので綺麗に処理するにはギリギリの長さ(これ以上長いと違和感が残りやすい)、残響のある場所(例えば地下ホームなど)だとワーンと長くなった分、消し込むのが困難になります。

    その場合はSpectral Repairだけではなく、ノイズが混在していない似たようなロケーションの素材をコピペしたり削れて欠落した部分の穴埋めにAmbience Match(バックグラウンドノイズを合成できるモジュール)を組み合わせての複雑な処理が必要となり、消し込み難易度が高くなります。

    「咳」が連続するとさらに困難に

    咳はくしゃみよりもリリースは短く、単発の場合はくしゃみより消しこみ処理が楽です。しかし、「コンコン」と連続する場合は前後素材の解析が不完全になり、別の時間帯から似た素材を切り貼りしないと不自然さを回避できません。

    人間の話し声(難易度A〜C)

    混ざり具合によって最も難しいのが人間の話し声

    駅のプラットフォームや電車内での収録に付き物なのは人間。公共交通機関の電車は過疎地にでも行かない限り、無人状態で録音するチャンスは少ないはず。音鉄マニアさんにとって必ず大敵になるのは他の乗客の話し声です。

    JK(女子高生)の集団などに出くわした音鉄さんは一目散に収録場所を変更すると想像します(笑)。鉄道音コンテンツにおける人間の声は限定された周波数域に混入するので軽減は比較的容易です。

    しかし、駅のアナウンスに消しこみたい乗客の声が被った場合や、会話のセンテンスが長かったりすると難易度が飛躍的に上がります。絡み具合によって軽減できない場合も多数。そういう状況下での会話除去はプロの私でも明確なメソッドがなく、常に試行錯誤の上で行なっています。

    RXのスペクトラムグラフを何倍にも拡大しながら除去すべく帯域を判断します。まるで内視鏡施術をするような繊細な編集が必要です。全体データのどこに「消しこみたい会話」が混入しているかで難度が大きく変化します。反対に「あっ」とか「いたっ」とか短いものは驚くほど簡単に除去できます。

     

    まとめ(RX導入判断について)

    上記はほんの一例ですが、iZotopeのRXは多種多様な音質補正が行えます。ただ、これまでDAWなどの音声編集経験のない方には敷居が高いアプリケーションであることは確か。

    最近では日本語によるチュートリアル動画もYouTubeに多く掲載されています。複雑な処理まで解説している動画は見当たりませんが、内容によってはワンタッチに近いオペレーションで劇的にノイズ処理ができたりすることもできます。

    導入するには以下の点をチェックが必須。

    1. ある程度のヘッドフォン、オーディオインターフェースの所有
    2. イコライザーを扱えるエフェクトの基礎知識
    3. 長期間に渡って試行錯誤する根気

    上記に懸念がないようなら、簡易版のElementや通常版から導入をオススメします。当方はRXを活用した多種多様な音質改善サービスを運営しております。プロアマ問わず誰もが利用でき、パソコンが苦手なシニア層の鉄道マニア(音鉄)さんの音源を処理することもございます。

    また、ZOOMなどでの遠隔オペレーション授業もお受けしますので、がっつり使い込みたいからからのご相談もお待ちしております。

    営業サイトからのお申し込みをお待ちしております。

  • 20分ウォーキングをさぼらずに続ける決定的方法

    20分ウォーキングをさぼらずに続ける決定的方法

    誰もが予想できなかった、新型コロナウイルス騒ぎ。緊急事態宣言が出される中、外出自粛期間に散歩(ウォーキング)を始めた方も多いのではないでしょうか。フリーランスの僕も仕事が激減していますが、自由な時間が増えた分、起床時間がまちまちになり生活リズムが乱れてきました。

    せっかくできた時間。この期間に良質なインプットを増やすため、朝のウォーキングを再開しようと思っています。ルーチン化に挫折した僕が反省を活かし、最強の方法を検討したので共有します。

     

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  • 動画に混入したシャッター音ノイズはプロに頼めばかなり除去できる

    動画に混入したシャッター音ノイズはプロに頼めばかなり除去できる

    スマートフォンで手軽にできることから、一般の方でも動画撮影の機会は増えています。単に撮りためておくのなら気にもなりませんが、人に見せたりYouTubeに投稿したりするなら音質にも気を払いたいもの。

    有益な講演会や子供のピアノ発表会の動画撮影時、近くで写真撮影しているケースが多く、後で見返したとき、カメラのシャッター音が思ったよりうるさく、折角の動画を残念に感じたことはありませんか?    
        
    15年前なら不可能とされていた「シャッター音の除去」は現在の音声編集技術ではかなりキレイに除去できるんです。そんなプロの音声編集技術を紹介します。

    (さらに…)