Cubaseでボカロ作品作ったのでこれから始める初心者へ捧ぐ

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すでに認知された音楽カルチャーであるVOCALOID。SEKAI NO OWARIのVoであるFukaseがボーカロイド化されることが決まった。なんと言っても少年の瑞々しさを感じる彼の声は旬なメジャーバンドの中でも抜きに出た魅力があり、それを手に入れられるなんて今どきのクリエイターは大喜びに違いない。

筆者も今年に入って通称ボカキューと呼ばれる、Cubase上でエディットができるボカロソフトウェアを導入。久々に作り込んだ楽曲を仕上げた。特定のコミュニティで熱狂的に盛り上がったためにオタク的にみられがちなVOCALOIDだが、そのクオリティや音楽クリエイターに与える影響などをレポートしたい。

そもそもボーカロイド(ボカロ)とはなにか?

VOCALOID(ボーカロイド)とは、ヤマハ株式会社が開発した、メロディー(音階)と歌詞を入力するだけで、人間の声を元にした歌声を合成することができる技術およびその応用ソフトウェアのことです。歌声の合成には、実際の歌手の声から抽出した歌声のデータを使います。歌声データには「初音ミク」「がくっぽいど」等のさまざまな「VOCALOIDの歌声(ライブラリ)」があります。

※ニコニコのボーカロイド音楽ポータルより

80年代くらいから「打ち込み=コンピューターによる自動演奏」でドラムやベース、シンセなど様々な楽器をプログラミングして楽曲制作が可能になった。様々な楽器がデジタルでシュミレーションされたが、繊細で多様すぎる歌の楽器化は難しいとされてきた。実際の人間の声を合成する技術が進化しかなりリアルに歌わせることが可能になったということだ。

アマチュアクリエイターのクオリティを決定づける「ヴォーカル」

それがどうした?という方も多いはずなのですが、アマチュアのミュージシャンにとってのヴォーカルはどう考えても重要。リスナーに最もフォーカスを当てられる主役とともに、プロシンガーとの違いを本能的に誰でも判断ができる。カラオケでちょっと上手い人と、プロシンガーとして成功している人の差は計り知れない。

才能ある無名の作曲家がいても、歌ものの楽曲は歌唱レベルが低ければ曲をまともに聴いてもらえない。音程であるピッチはその中でも最低限のポイントだ。VOCALOIDは正確な音程とシンガーとしての魅力を兼ね備えた「歌」を同時に手に入れられる。現在は第4世代になり、自然に聴かせるための音声技術は洗練されてきており、職人的な編集を行う音楽クリエイターも増えてきた。

しかも歌手を選べるなんて

VOCALOIDの歌手は始めに登場した「初音ミク」がブレイクしたこともあり、このキャラクターが一人歩きしている。でも今では多くの「声」が選べるようになった。

YAMAHA公式サイトの一覧

人間の元となる音声を合成しているため、GACKTや坂本美雨などメジャーで活躍するアーティストの声を元とするライブラリも増加中。好みの声が豊富に選べる状態がクリエイターの表現の幅を広げている。開発が決定したSEKAI NO OWARIのFukaseは旬なアーティストであり、その特徴的な声質の発売に注目度も抜群ですね。筆者も試してみたい。ミスチルの桜井氏のライブラリが欲しい(笑)。

もちろん、成功できる才能あるシンガーの説得力には叶わないということは間違いありません。

初VOCALOID使用による制作楽曲は順調だったが。

曲自体は書き下ろしではなく、以前結成していた男女ユニットでのお蔵入り曲。基本アレンジは変わらずシーケンスフレーズの打ち込みやギターのダビングは至って順調で数日で完成。初めての調教と呼ばれるVOCALOIDの声のエディットはかなり手探りで進める。

本などでパラメーターを勉強しても今イチ理解できず、うp主による調教テクニック動画を参考にメモをとり、試行錯誤が始まる。音程はそもそもガイドメロディーの打ち込みがあるので、歌詞を入れたりするのは簡単だがなんといっても発音ごとの声のエディットは今までに触ったことのないパラメーターが満載。試行錯誤しながらAメロだけで数時間かけて行った。2〜3時間の作業を6〜7回に分けて実施したため、曲の後半にいくにつれエディットが洗練されてきたため、また前半をやり直すハメに。

この動画は再生回数がさほど多くないけれど、初心者に解りやすい説明でした。元々エフェクト等のエディットに精通していることもあるけれど、初めてにしてはかなり音色をコントロールできたと思う。

締め切りが存在しないアマチュア音楽クリエイターの迷宮

CUBASEに乗り換えてから日も浅く、細かなエフェクトやリアルタイムオートメーションなど、ミックス廻りの把握をしながらの試行錯誤が続く。ライブラリの豊富さエフェクトの選択しの多さなど、結局は録音が終わってからの作業が延々と続く。この頃から作業間隔が数週間間隔となってしまう。

おおよそのミックスが見えたものの、最終2ミックスにねじ込むDJ的なギミック効果のあるエフェクト構成を決めるまでにグダグダと期間を空けてしまった。最終ミックスまでは時間がかかったけども、タイムアウトという形でマスタリングを進めたら映像も作りたくなって、これは3〜4日で終わった。間は相当開いているけれど作業開始から5ヶ月が経過していた(笑)締め切りのないアマチュア音楽クリエイターが陥りがちなケースのひとつ。ニコ動では圧倒的なボカロのコミュニティが確率しており、作品をUPし反応などをもらうと、次回作への創作意欲も掻き立てられそう。ここではニコ動の仕組みには触れないが、クリエイターを触発する仕組みがあり、面白い作品を生み出すための強いプラットフォームだと感じます。

音声解析技術向上の恩恵とは

ボカロ自体の技術もさることながら、最近のDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)の進化も著しい。使い勝手や多様性という面ではおおよそソフト間の差はなくなってきたと感じるが、近年はアナログ機材のエシュミレーションのプラグインがとにかくすごい。

古くはギターアンプシミュレーター=(ギターアンプにつないでマイク録音しなくてもアンプで鳴らしたかのような音色が得られる)が代表でしたが、今ではレコーディングスタジオのミキサー卓(NeveやSSL)を始め、有名レコーディングスタジオに定番セッティングされていたリヴァーブやコンプレッサーなどの名器など。アマチュアの財力では手に入れられなかった機材もプラグインとして安価に販売され高い精度で再現が可能になり、アマチュアが手に入れられる音のグレードは飛躍的にアップ。

それらの名機を知っている世代のエンジニアは実機の特性を捉えた上で効果的な使用ができるが、そんなことを知らない世代のクリエイターが始めからそれらを手にして、自由な発想で音楽をクリエイトすることは次の面白い作品を生む可能性を秘めています。

まとめ

音楽業界は不況だというけれど少子化の中、次々と才能のあるクリエイターが誕生している。ネットで全世界に向けて個人の表現が発信できる時代。どこを起爆剤にブレイクするかは想像がつかない。インターネットにより完全にオープンとなった音楽の世界は自由となった。大手のレーベルが音楽という市場の利益を独占するのはもはや難しい。それこそ個々のインディペンデントアーティストが主役にとって変わる。

野心があろうがなかろうが誰でもチャンスの糸口がある。VOCALOIDにはその入り口を広める面白いツール。初音ミクを超える知名度のVOCALOID歌手が出てくることを期待したい。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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