カテゴリー: HOW TO

  • 咳やくしゃみを除去したい音鉄さんのお手伝い

    咳やくしゃみを除去したい音鉄さんのお手伝い

    音声修復やノイズ除去等、音質改善サービスを運営している山川です。最近お手伝いする機会が増加中なのが音鉄さんの音源や動画です。

    電車内

     

    当方は映画作品の整音作業を手がける機会もありますが、使用される音声の下処理で多く用いられるのがiZotope社のRXというアプリケーション。ハリウッド映画を手がける超一流のポストプロダクションやプロミュージシャンのレコーディングでは定番であるPROTOOLSに連携し、オーディオ修復の分野では圧倒的シェアで活用されています。

    世界最先端ツールでも万能ではありません

    すでに録音済みの音声データから特定音を軽減したり除去するにはある程度の制約があります。ここではディティールにこだわる音鉄さんからのリクエストに「バッチリ対応できた処理」と「改善が難しかった処理」事例を紹介します。RX購入検討している音鉄さんにも参考になればと思います。

    一口に音鉄といっても鉄道関連の録音物は多種多様。ただし、電車や駅が録音(録画)対象になるので大きく分けると電車の外(駅)か電車内。いづれのケースも広義ではフィールドレコーディングに属するため、目的の鉄道車両やモーター音以外の様々な音が混入します。

    除去希望があった音の事例とその改善難易度について

    ここから先はクライアントから除去希望があった音の事例とその改善難易度について紹介します。

    くしゃみ・咳の除去(難易度B+)

    電車内での録音では居合わせた乗客の発する音が情緒を崩してしまうため、クライアントからよくある依頼は「くしゃみ」「咳」の除去。

    RXではSpectral Repairというモジュールでこれらの音を除去します。このモジュールは除去したい音の前後の音声成分を解析し、リシンセサイズ(再合成)します。そのため、前後部分の素材状態や除去したい音の長さによって改善精度が違ってきます。前後素材を判断するため収録時の非圧縮データ利用が鉄則です。既にMP4やMp3に変換されたものでは大きく精度が落ちます。

    残響が多い場所だと消し込むのが難しくなる

    くしゃみの場合は平均して0.8秒前後なので綺麗に処理するにはギリギリの長さ(これ以上長いと違和感が残りやすい)、残響のある場所(例えば地下ホームなど)だとワーンと長くなった分、消し込むのが困難になります。

    その場合はSpectral Repairだけではなく、ノイズが混在していない似たようなロケーションの素材をコピペしたり削れて欠落した部分の穴埋めにAmbience Match(バックグラウンドノイズを合成できるモジュール)を組み合わせての複雑な処理が必要となり、消し込み難易度が高くなります。

    「咳」が連続するとさらに困難に

    咳はくしゃみよりもリリースは短く、単発の場合はくしゃみより消しこみ処理が楽です。しかし、「コンコン」と連続する場合は前後素材の解析が不完全になり、別の時間帯から似た素材を切り貼りしないと不自然さを回避できません。

    人間の話し声(難易度A〜C)

    混ざり具合によって最も難しいのが人間の話し声

    駅のプラットフォームや電車内での収録に付き物なのは人間。公共交通機関の電車は過疎地にでも行かない限り、無人状態で録音するチャンスは少ないはず。音鉄マニアさんにとって必ず大敵になるのは他の乗客の話し声です。

    JK(女子高生)の集団などに出くわした音鉄さんは一目散に収録場所を変更すると想像します(笑)。鉄道音コンテンツにおける人間の声は限定された周波数域に混入するので軽減は比較的容易です。

    しかし、駅のアナウンスに消しこみたい乗客の声が被った場合や、会話のセンテンスが長かったりすると難易度が飛躍的に上がります。絡み具合によって軽減できない場合も多数。そういう状況下での会話除去はプロの私でも明確なメソッドがなく、常に試行錯誤の上で行なっています。

    RXのスペクトラムグラフを何倍にも拡大しながら除去すべく帯域を判断します。まるで内視鏡施術をするような繊細な編集が必要です。全体データのどこに「消しこみたい会話」が混入しているかで難度が大きく変化します。反対に「あっ」とか「いたっ」とか短いものは驚くほど簡単に除去できます。

     

    まとめ(RX導入判断について)

    上記はほんの一例ですが、iZotopeのRXは多種多様な音質補正が行えます。ただ、これまでDAWなどの音声編集経験のない方には敷居が高いアプリケーションであることは確か。

    最近では日本語によるチュートリアル動画もYouTubeに多く掲載されています。複雑な処理まで解説している動画は見当たりませんが、内容によってはワンタッチに近いオペレーションで劇的にノイズ処理ができたりすることもできます。

    導入するには以下の点をチェックが必須。

    1. ある程度のヘッドフォン、オーディオインターフェースの所有
    2. イコライザーを扱えるエフェクトの基礎知識
    3. 長期間に渡って試行錯誤する根気

    上記に懸念がないようなら、簡易版のElementや通常版から導入をオススメします。当方はRXを活用した多種多様な音質改善サービスを運営しております。プロアマ問わず誰もが利用でき、パソコンが苦手なシニア層の鉄道マニア(音鉄)さんの音源を処理することもございます。

    また、ZOOMなどでの遠隔オペレーション授業もお受けしますので、がっつり使い込みたいからからのご相談もお待ちしております。

    営業サイトからのお申し込みをお待ちしております。

  • 20分ウォーキングをさぼらずに続ける決定的方法

    20分ウォーキングをさぼらずに続ける決定的方法

    誰もが予想できなかった、新型コロナウイルス騒ぎ。緊急事態宣言が出される中、外出自粛期間に散歩(ウォーキング)を始めた方も多いのではないでしょうか。フリーランスの僕も仕事が激減していますが、自由な時間が増えた分、起床時間がまちまちになり生活リズムが乱れてきました。

    せっかくできた時間。この期間に良質なインプットを増やすため、朝のウォーキングを再開しようと思っています。ルーチン化に挫折した僕が反省を活かし、最強の方法を検討したので共有します。

     

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  • 動画に混入したシャッター音ノイズはプロに頼めばかなり除去できる

    動画に混入したシャッター音ノイズはプロに頼めばかなり除去できる

    スマートフォンで手軽にできることから、一般の方でも動画撮影の機会は増えています。単に撮りためておくのなら気にもなりませんが、人に見せたりYouTubeに投稿したりするなら音質にも気を払いたいもの。

    有益な講演会や子供のピアノ発表会の動画撮影時、近くで写真撮影しているケースが多く、後で見返したとき、カメラのシャッター音が思ったよりうるさく、折角の動画を残念に感じたことはありませんか?    
        
    15年前なら不可能とされていた「シャッター音の除去」は現在の音声編集技術ではかなりキレイに除去できるんです。そんなプロの音声編集技術を紹介します。

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  • Amazon(アマゾン)の置き配とは?田舎民はシンプルに使うべし

    Amazon(アマゾン)の置き配とは?田舎民はシンプルに使うべし

    Amazonの置き配とは?田舎民はシンプルに使うべし
    Photo by Christopher Harris on Unsplash

    アマゾンの置き配とは?田舎民はシンプルに使うべし

    フリーランスで音声・動画データの修復や改善を手掛けるサウンドリフォーマー山川です。アマゾンの12月のサイバーマンデーは色んな商品に目がくらみ、来年度に向けた機材投資でいつも散財。先日も高音質スマートスピーカーecho studioを購入しちゃいました。

    一度に多くの商品を購入すると全部が同じ場所から出荷されず受取りが面倒です。
    出荷の多くはAmazon配送センターやクロネコヤマトですが、商品によってはその他の配送業者や海外発送の場合もあり時間帯指定ができない商品もあります。

    配送方法にいつのまにか「置き配」が加わった

    先日、プリンター用のコピー用紙が切れ、アマゾンでポチりました。

    外出スケジュールも入っていて、受け取りタイミングを迷っていると
    見慣れていない「置き配」という選択肢があることに気づきました。

    「置き配ってなんだろう?」とクリックしてみると、下記の画面が。

    具体的なリクエストが選択できます

    要は家の前に放置して置いていくということね。配送業界での人手不足が深刻化するなか苦肉の策?でも考えてみれば利用側としても使い勝手がよくシンプルにアリだと思いました。

    流石に高額の家電などは人に手渡ししてほしいですが、安価なものや消耗品はこれでいいかも。 我が家は閑静な住宅地にある一軒家。庭に止めた自転車にカギをかけない。
    ご近所はほぼ顔見知りだし比較的に治安が良い場所だし。

    置き配で「玄関」という項目を選択してみました。

    外出先から帰宅すると玄関のすみに、数メートル先にある門から目立ちにくい場所に
    段ボールが置いてありました。べつに受け取れれば問題なし。再配達の電話やメールも必要なく便利です。

    ええ?盗まれないの?

    なんと、Amazonが保証してくれるそうです。

    置き配概要

    なんてすばらしいのでしょう。でも、お隣の顔を知っていても流石にマンションやアパートだと使う気は起きないかもですね。コンビニ受け取りなどのほうが安心かも。

    クロネコヤマトの場合は受け取りサインは必須ですが、最近Amazonから直で届いた便は受け取りサインがない配送も増えました。おそらく置き配に関連するルール変更なのかな?

    置き配を利用してみて、良かった点、悪かった点などあったら、お気軽にコメント欄でエピソードを紹介してください。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

  • Echo studio(エコースタジオ)スマートスピーカー導入の感想

    Echo studio(エコースタジオ)スマートスピーカー導入の感想

    amazon echo studio レビュー

    Amazonのブラックフライデーからサイバーマンデー。

    お得なものに目が留まりまくり、ついつい無駄遣いしてしまう年末。

    その中でも興味を引いたのが音にこだわったという「Echo studio」を予約購入。

    セッティングして3日目。マジで最高。

    僕はプロの音声エンジニアですが、音フェチを満足させる音質もさながら、新感覚の便利デバイスを手に入れたと感じました。

    Echo studio(エコースタジオ)スマートスピーカー導入の感想

    • 生活スタイルを変化させる「ながら聴き」
    • Fire Stick TVや色々なアプリとつながる(Bluetoothスピーカーとしても機能)
    • 音質バッチリ

    生活スタイルを変化させる「ながら聴き」

    リビングに置くスピーカーして導入。朝は迷わずテレビをつけていたルーティンにいきなり変化が。

    一人暮らしの朝は着替えたり、コーヒーを入れたり、お弁当を仕込んだりと慌ただしい。テンションの高いBGMを流すのもいいけど、「アレクサ、ニュース聴きたい」って話しかければNHKを流してくれる。「アレクサCNN」と話しかければアメリカのニューストピックもすぐに確認できます。

    ラジオ代わりにもなる

    リビングにはラジオがなかったから、「アレクサ、J-WAVEかけて!!」っと話しかけてみた。そのままスムーズには再生できない。でも、すぐにアレクサが「Radico(ラジコ)と接続してもよろしいでしょうか?」と訪ねてきます。自分で解決できない場合は連携するリソースを自ら提案してくれる。普通にラジコで受信できるFMも問題なし。

    手を使わずにググる

    そんなのスマホでやればいいじゃん。と、言いたくなりますがこれがechoシリーズの肝。スマホは濡れた手だと入力しづらいし、Siriに話しかけるにもやはりボタンは押さなくちゃならない。

    キッチンで洗い物している最中とか、授乳中のママとかでも声さえ出せればアレクサ(echoのこと)が反応してくれます。料理レシピとかもタイミングよく話してくれれば、滅茶苦茶使えそう。この手の音声対応の次世代アプリを開発している賢いIT企業がいるにちがいない。(もうあるのかな?教えてください)

    もちろん、掃除をしたりプラモを作ったりしている間にググりたいことも話しかければ指を使うことなく検索し、答えてくれます。こちらが話しかけた言葉がアレクサに理解できないこともありますが、繰り返し使う言葉はどんどん反応が良くなります。

    はじめてスマホをゲットした時のような、道具としての新感覚を覚えます。

    書籍を読み上げてもらうこともできる

    Daigoやホリエモンなど話題の本やビジネス書などが音声で聞けるAudibleというサービスも気になります。プロの声優やナレーターが話題の本を読み上げてくれるサービスとのこと。これもながら聴きできる方には大きなメリットです。

    そもそも導入した理由( Fire Stick TV と繋ぐため)

    昨年末にAmazonのFire TV Stickを導入。無料視聴できるアマゾンプライムの映画やアニメなど、これまでパソコンの前で張り付いてみていたコンテンツをリビングで楽しむ機会が増えました。仕事柄、パソコンにはハイスペックのオーディオインターフェースからスタジオモニターへ出力。仕事部屋では高音質で楽しんでいたのですが、リビングにはその環境が ない。

    リビングでは古いスタジオモニターをプリメインアンプ経由でつないでいましたが、テレビボードの扉を開き、頻繁にアンプの電源を入れたりするのはいがいと面倒です。

    Fire TV Stickで楽しむコンテンツのテレビ増設スピーカーで適当なものがないかと思っていたところにレコメンドされたのが「Echo studio」でした。

    音質バッチリ!!

    肝心の音質はどうなのか?

    シンプルに良いです。個人的な感覚では高級カーステレオのような音像。少し低域がどっしりしてゴージャス目の音です。Studioと名付けるだけあって、そこらのBluetoothスピーカーよりも全然クリア。

    特にボーカル帯域のリヴァーブ(残響成分)がテレビスピーカーと違いとてもハッキリ聞こえます。若いころ初めてソニーのスタジオ定番ヘッドフォン(MDR-CD900ST)を使った時の感覚に近い。Fire TV StickはYouTubeとも連動できるのですが、いつもTVやスマホで何気に聴いているユーチューバーの声がこんなエコーがあったのかと気づくほど。

    Echo studioはセッティング時に部屋に合わせて適応、置かれた部屋の音響特性を自動的に検出し、適した音が再生されるとのこと。スマホ+ヘッドフォンでしか音楽を聴かない方はこのスピーカーで体験すると好きな音楽ジャンルが変化するかも。

    これからの予定は不明確ですが、3Dミュージックコンテンツも充実していくとのこと。AmazonMusicの3Dプレイリストから数曲プレビュー(ビートルズもあった)してみましたがイマイチ通常楽曲との差がわかりませんでした。試聴位置や楽曲を変更し、追って試してみたいと思います。

    複数スピーカーを組み合わせての使用法もあるとのことなので、3Dミュージックについてはもう少しこれからの情報を仕入れたい。

    壁の薄い賃貸の部屋には不向き

    ちなみに結構な低音が出ます。木造建築の賃貸物件にお住まいの方にはお勧めしません。鉄筋コンクリートでとなりの住人の声が一切漏れない部屋ならありだと思います。音量もかなり出ます。ホームパーティーでダンスミュージックをプレイすればアゲアゲになること間違いなし。

    音楽コンテンツの再生

    「アレクサ、マイルスデイビスかけて」と、アーティスト名やジャンルを呼びかけると、基本的にはamazon musicのベスト盤 プレイリストの楽曲がシャッフル再生されます。

    僕はSpotifyユーザーなのでお気に入りのアーティストやプレイリストはそちらのほうが使い勝手が良いです。その場合は「アレクサSpotify」といえば接続してくれます。

    ※19/12/12追記 「アレクサ、スーパーグラス(UKのロックバンド)かけて」と言ったら、「Spotifyから再生します」と答えてスタートしました。Amazon Musicにないカタログは別のアプリに接続して再生してくれました。

    iPhoneで自分が聞いていた場所から再生されます。曲を選ぶにはスマホでやらなきゃいけない感じなのでBluetoothスピーカーみたいな使い方になります。Apple Musicとも繋がるそうですがおおよそ使い勝手は同じくらいと想像。

    何気にむずかしい声によるボリュームコントロールの指示

    流すコンテンツや曲によりボリュームコントロールはまめに行いたいもの。

    音楽を聴いていたバランスでニュースを再生すると少し大きすぎます。この場合も音声で「アレクサ、ボリューム下げて」っていう指示には対応してくれます。

    声の指示でボリュームコントロールはなかなか気持ちいいバランスに落ち着かせるのは難しいけど、色々試行錯誤していたらアレクサが「ボリューム設定は10段階です」と、教えてくれました。なので「アレクサ、ボリューム3」と指示したらきっちりそこに合わせてくれました。

    まとめ

    僕もスマートスピーカーなんていらないと思っていましたが、思ったより楽しい。何よりも洗い物とか、コーヒー淹れているときに声で操作できるのが快適。未来の生活スタイルにちょっと近づいた感覚。音にうるさい自分にとっても期待値を超える音質だったし、いい買い物でした。

    アレクサの声って秘書みたいで良いのですが、声を選べるサービスがあったらいいんですけどね。J-WAVEで番組を持っているクリス智子さんの声が大好きなのでそういうオプション選択肢があったら買ってしまいそうです(笑)

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    音楽Hi-TeQ

  • 動画や音声データの雑音を消したいときに自身で試すこと

    動画や音声データの雑音を消したいときに自身で試すこと

    専門知識がない一般の方も録音や動画データの雑音が気になるときがありますよね。そんな時にどうするべきかの選択肢を紹介します。


    <これから収録する場合>

    1、機材マニュアルを確認し、「ノイズキャンセラー」や「ローカット(リンク)」の機能があればオンにします。

    あらかじめ騒がしい場所などで録音しなければならない場合、これらを事前にオンにしておくことでいやな雑音をある程度軽減できます。


    2、収録機器(レコーダーやビデオカメラ等)にイヤフォン、ヘッドフォンなどを接続し、収録音質を確認しながらうるさくない場所を選びます。

    画像や映像はモニターで「いい絵」を探しますよね?音もきちんと確認すればいいポイントを見つけることは可能です。

    (参考リンク)ICレコーダーをシーンに応じてセッティング


    <すでに録音済の場合>

    レベル0|音楽用のイヤフォン、ヘッドフォンで聞いてみる

    PCやスマートフォンの内臓スピーカーは「とりあえず」聞くための低解像度のチープなものが多いので、会話や講演会を録音して内容が聴き取りづらい場合は、まず初めに音楽用のヘッドフォン、イヤフォンを接続して聴きます。小売価格8,000円を超えると音の解像度も高く、これまで切り取れなかった音が聞き取れるケースも多数です。

    (そもそも大丈夫?)音声・動画の大容量データ共有方法(iPhone)


    レベル1|再生アプリのイコライザーを調整してみる

    動画編集アプリ各種にはイコライザーは標準搭載されていますが、音声データならiTunes等の音楽プレイヤーで再生することも多いでしょう。雑音状態にもよりますが、それらのアプリに搭載されるイコライザーを調整することで聞きやすさが改善できることもあります。


    ①低音部分をバッサリとカット。

    低域には人間の耳にはほとんど聞こえない振動(パワーが強くて聞こえずらい音)が多く含まれているため、それらを取り除くだけでも全体的な音抜け改善が期待できます。
    環境音や人が喋る動画などは80~100Hz以下を思い切ってカットしてみましょう。音楽コンテンツでも30~85Hz付近までカットすることで音抜けが改善されます。

    ②ザワザワガヤガヤと耳うるさい成分の軽減

    4kHzや8kHzの周波数をピンポイントで1~3dBくらいカットすると、高域の耳障りな部分を抑えることができます。カットしすぎると「音がこもり」ぬけの悪い音になるますので、極端なカットは避けましょう。

    レベル2|フリーのアプリで自主修復

    AudacityというフリーDAWソフトをノイズ除去に使用している人は少なくありません。多機能なのでオーディオ編集の基礎知識は必要。インスタントに使うには敷居が高いですが、パソコンで多種類のアプリケーションを扱いなれているスキルのある方はインストールして試してみる価値はあります。ノイズ成分解析してカットする機能など高精度で雑音軽減が可能です。

    レベル3|クリエイター向け音質補正アプリで本格修復

    更に精度が高い処理を目指すならプロクリエイターが日常的に使用するアプリで本格的な修正を行いましょう。

    ・Audition( Adobe )

    AdobeのCreative Cloudコンプリートプランで使用できるAuditionは映像周りの音声編集に特化されたアプリケーションです。YouTube等にも使用方法が多数掲載されていますので、ノイズ成分をキャプチャーしてざっと除去できる機能などは覚えていて損はありません。

    エアコンの音など環境ノイズが簡単にカットできます

    ・RX-6(iZotope)

    現在、オーディオ修復やノイズ除去などで最も強力なのがiZotope社のRXというアプリケーション。少し前のバージョンになりますが、こちらのブログ(音声ノイズ除去アプリは難しいけど相当すごい)に大まかな機能を紹介しています。各種DAWとの連携もでき、音楽コンテンツの緻密な補正も可能です。

    ノイズ除去だけではなくあらゆる音声修復を可能にするRX(リンク先は音楽バランスを一発変換するプラグイン)

    レベル4|プロに改善依頼する

    録音データのノイズ除去を依頼できるサイトもいくつか存在します。ご予算があるようならプロに頼むのも選択肢のひとつでしょう。裁判で使用するボイスレコーダーの音声を明瞭にする、音楽演奏を綺麗にするなど一般の方が手を出しにくい編集も対応できるようです。

    ハイブリッド・サウンド・リフォーム (無料トライアル有り、比較的安価)

    千葉音声研究所 (高額、一般人利用不可)

    雑音除去.com (診断料有り、高額)

    まとめ

    いかがだったでしょうか。スマートフォンなどで手軽になった録音。音声データの扱いはいがいと難しく、期待通りの結果が得られないことは多いです。使用するスピーカーやヘッドフォンにより体感値が大きく異なり、上記に紹介したほとんどのケースでは一定以上のモニター(音を聞き取れる)環境が必須。録音時にヘッドフォンを通して「収録する音」を確認しながら録音することが最も確実な手段です。

    私が運営している音質改善サービスは音声データをネット送信できる場合、無料診断できます。お気軽にオフィシャルサイトからお申込みください。

  • 話声とノイズ成分を分離する先端ツールで「聴きとれない会話」をクリアに改善

    話声とノイズ成分を分離する先端ツールで「聴きとれない会話」をクリアに改善

    騒がしいカフェやファミレスでミーティングや大事な話し合いをすることはありませんか。忘れないようにボイスメモとしてICレコーダーやスマートフォンに録音すると、周囲のノイズが大きく内容が聴き取れないというお悩みは多いようです。そんな聴きづらい会話を改善するのに適したプラグインがDialogue Isolate(ダイアローグアイソレート)です。

    Dialogue Isolate は先端の音質改善ツールiZotope /RX7 Advancedに搭載されたプラグインモジュールです。騒がしい音声素材の会話を人ごみ、通行音、足音などのザワザワとしたバックグラウンド・ノイズから分離する機能に特化しています。


    ダイアログアイソレートは、ディープラーニングを使用しており、多大な話声とノイズを教え込むことにより、スペクトログラムにおける時間/周波数のビン毎の話声の割合を自動的に認識することが可能となりました。ラーニングを終えると、入力信号を処理し、それぞれ個別にレベル調整ができる形で話声とノイズ成分に分離します。

    iZotope RXオフィシャルガイドより

    例はかなり極端に除去しているので少し違和感があり、ドラマや映画作品には厳しいかも

    聴きづらいボイスメモの音質改善にフル活用しています

    僕が手掛ける音質改善サービスではファミレスなどのうるさい場所で録音された「もめ事」の記録が全然聴き取れず、何とかしてほしいという相談を多く頂きます。そんなときに大活躍します。酷い場合は複合的に他の処理も当然加えますが、野外ロケの映画作品や展示会場での現地インタビューなど用途は多岐にわたり、映像作品を手掛ける動画クリエイターは押さえておきたいプラグインです。

    筆者はRX7Advanced(2019.1時点最新版)を使用していますが、バージョン前の6と比べても精度が増したような気がしています。RXは専門に使い倒すプロ以外の人にとって、やや高価に感じるソフトウェアですが、バージョンアップするたびにこれまで苦労していた作業が自動化されるツールが必ず一つは追加されています。まさにAI時代の先端と感じます。

    モチロン万能ではありません

    当サービスには騒がしい居酒屋での会話など、かなり酷い状態の音源も多くご相談いただきます。そんな場合、様々なプラグインエフェクトを複合的にブレンドしても「騒がしい場所での音声を少しでも明瞭」にするのは難しい場合があり、ギブアップすることあります。(ボイスメモの採用率は60%前後)

    一定のクオリティを意識して収録した、映画作品やプロカメラマンが手掛けた記録映像における音質改善(整音)は高精度な修復クオリティで納品させていただいております。ぜひお気軽にご相談ください。

  • リヴァーブ(残響)が除去ができるオーディオプラグインの実用性

    リヴァーブ(残響)が除去ができるオーディオプラグインの実用性

    ロケ先での撮影や音楽演奏の記録などでは稀に現場の反響音が気になる場合があります。既に録音された音源での残響(リバーブ)成分の除去は、これまで意図的に後調整するのは難しいとされてきました。

    しかし、iZotope社のオーディオ修復ツールRXではDe-reverbというリバーブを除去できるプラグインモジュールが搭載されています。スタジアム級の巨大な響きを小さなホールのような音に変化させることや、空間的なボーカル成分から空気感を除去することが可能です。また最新版の上位モデルRX7Advancedには会話に特化されたDialogue De-reverbも新たに追加されました。

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  • ピンマイクの布擦れ音を除去できるiZotope RX7

    ピンマイクの布擦れ音を除去できるiZotope RX7

    ドラマやその他ナレーション録音などに用いられる小型ピンマイク。ハイクオリティな音声を必要とする動画コンテンツには必須アイテムといえますが、セッティング状態が悪いとガサガサという耳障りな布擦れ音が発生します。マイクにダイレクトに触れる音はその強度も強く、一律のノイズゲートやイコライザーによる修正ではこれまで修復不可能とされてきました。現在ではiZotope社のオーディオ修復ツールRX7(最新版)ではDe-rustleという耳障りな布擦れ音を除去できるプラグインモジュールが搭載されています。
    (さらに…)

  • バイノーラルマイク録音のエロボイスの整音|声優のクオリティを引き出す

    バイノーラルマイク録音のエロボイスの整音|声優のクオリティを引き出す

    先日アダルト系の同人コンテンツを手掛けるクリエイターからいわゆる「エロボイス」の音質改善依頼がありました。よく知りませんでしたが音声のみのアダルトコンテンツって存在するのですね(笑)。中年世代である筆者が10代だった頃、そういえば電話かけると喘ぎ声が聞けるやつとかありました(笑)が、そういう感覚なんでしょうか。

    (さらに…)