話声とノイズ成分を分離する先端ツールで「聴きとれない会話」をクリアに改善
騒がしいカフェやファミレスでミーティングや大事な話し合いをすることはありませんか。忘れないようにボイスメモとしてICレコーダーやスマートフォンに録音すると、周囲のノイズが大きく内容が聴き取れないというお悩みは多いようです。そんな聴きづらい会話を改善するのに適したプラグインがDialogue Isolate(ダイアローグアイソレート)です。
Dialogue Isolate は先端の音質改善ツールiZotope /RX7 Advancedに搭載されたプラグインモジュールです。騒がしい音声素材の会話を人ごみ、通行音、足音などのザワザワとしたバックグラウンド・ノイズから分離する機能に特化しています。
iZotope RXオフィシャルガイドより
ダイアログアイソレートは、ディープラーニングを使用しており、多大な話声とノイズを教え込むことにより、スペクトログラムにおける時間/周波数のビン毎の話声の割合を自動的に認識することが可能となりました。ラーニングを終えると、入力信号を処理し、それぞれ個別にレベル調整ができる形で話声とノイズ成分に分離します。
例はかなり極端に除去しているので少し違和感があり、ドラマや映画作品には厳しいかも
聴きづらいボイスメモの音質改善にフル活用しています
僕が手掛ける音質改善サービスではファミレスなどのうるさい場所で録音された「もめ事」の記録が全然聴き取れず、何とかしてほしいという相談を多く頂きます。そんなときに大活躍します。酷い場合は複合的に他の処理も当然加えますが、野外ロケの映画作品や展示会場での現地インタビューなど用途は多岐にわたり、映像作品を手掛ける動画クリエイターは押さえておきたいプラグインです。
筆者はRX7Advanced(2019.1時点最新版)を使用していますが、バージョン前の6と比べても精度が増したような気がしています。RXは専門に使い倒すプロ以外の人にとって、やや高価に感じるソフトウェアですが、バージョンアップするたびにこれまで苦労していた作業が自動化されるツールが必ず一つは追加されています。まさにAI時代の先端と感じます。
モチロン万能ではありません
当サービスには騒がしい居酒屋での会話など、かなり酷い状態の音源も多くご相談いただきます。そんな場合、様々なプラグインエフェクトを複合的にブレンドしても「騒がしい場所での音声を少しでも明瞭」にするのは難しい場合があり、ギブアップすることあります。(ボイスメモの採用率は60%前後)
一定のクオリティを意識して収録した、映画作品やプロカメラマンが手掛けた記録映像における音質改善(整音)は高精度な修復クオリティで納品させていただいております。ぜひお気軽にご相談ください。