1946年から放送開始された。誰もが知る長寿番組。日曜日のランチタイムといえばNHKのど自慢。
実力を問わずアマチュア歌手がその歌声を全国レベルで披露できるなんて、考えてみれば凄い。好んで視聴することはなかったが最近目にする機会が多く、音楽H-TeQ(このブログ)的視点で気づいたポイントを幾つか紹介します。
1946年にラジオ番組で公開放送からスタート。当時は東京のスタジオで行われた。担当プロデューサーの軍隊時代の余興大会にヒントを得たという、歴史がありすぎる(笑)。テレビ放送に移行し多少の改称などを経て、現在のスタイルに落ち着いたのは1970年頃。現在は生バンドが演奏をするが、それ以前はピアノとアコーディオンが交互に演奏していたとのこと。
最新の放送では、ドラム&ベース、ギター、ピアノ、シンセ×2、審査用鐘(チューブラーベル)。ツインシンセが基本構成。全国行脚するため、メンバーはロケ地域により異なるようです。ミュージシャンが持ち込む楽器が使用されており、懐かしのYAMAHA DX-7を使用するキーボーディストも存在します。幅広い世代の歌謡曲対応のためか。
素人がプロのバックバンドの演奏で歌うことなんて、めったにありませんよね。それでも生放送で無難に歌いきらせるためのリハーサルは様々な配慮と工夫があるのだろうと想像します。直前に決定する多くの楽曲演奏と、尺を考慮したアレンジを考えるとフレキシブルに対応できる生バンドが必須なのかもしれません。
素人出演者による本編が終わるとバンドメンバーの紹介があり、その直後にプロ歌手ゲストが歌を披露します。プロ歌手はカラオケ音源を使用しており、ステージで待機しているバンドメンバーさんを見る時、微妙な気持ちになるのは僕だけか?
元々はプロ歌手もバンド演奏が使用されていたらしいが、2003年頃からカラオケに切り替わる。リハの効率化や、カラオケ音源の音質向上なども要因であると考えられる。
先日America’s Got Talentの動画を見て、海外の素人ポテンシャルに改めて驚いたのだが、のど自慢も長い歴史の中、プロになった人が多数存在します。
美空ひばり、森進一、北島三郎、五木ひろし、最近では玉城千春(kiroro),ジェロ、クマムシの人など。
実力派といわれるあの人も全員が合格点をもらえるほど甘くはないようです。上手い人は全国区で放送されることは大きなキャリアチャンスになる。出場選考がシンプルなコンテスト形式じゃなく、個々のエピソードも重視されていることが「のど自慢」の雰囲気を維持し続けている。下手な人でも出場できるっているコンセプトが庶民の心をつかむのか。
2015年、放送70周年のキャラクターにSMAPが選ばれ、香取慎吾が不定期に司会などで出演していましたが、解散騒動が起こった2016年1月の直前の12月、メンバー全員が出演したレアな放送がありました。都内から近い千葉県柏市だったから実現したのか?演歌系のゲストが多い中、若い出演者は喜んだことでしょう。まさか直後に解散騒動が起こるとは。
国民的アイドルを全員ゲスト生出演させたこの番組のブランドはやはり凄いとしか言いようがない。
音楽Hi-TeQ
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