ビデオに刻まれた舞台の新たな楽しみかた
学生時代に音楽や演劇などにのめり込んだ人なら、それぞれにとって幾つかの忘れられないステージがあります。
活動にピリオドを打ったミュージシャンや俳優にとって、そんな思い出は大切な瞬間。80年代にそんな活動していた人なら、当時の貴重な映像を収録したVHSを所有している人もいるだろう。近年は身近なデジタルメディアの活用が広がり、現役使用できるビデオデッキをお持ちの方は少ない。
アナログメディアであるVHSテープは磁気テープが使用され、保管状態が悪いと綺麗に再生するのが難しい。保存したい大切なビデオをお持ちの方は、それらの映像をDVDにダビングしたり、パソコンに取り込み、YouTubeにアップしたりする。そんな映像を個人的に振り返ってみたり、当時の仲間と楽しむこともできます。
もう、デッキが壊れてしまった人でも大手DPEショップなどが運営するダビングサービスが存在します。
古い音源から「あの頃」の感情が蘇る
僕は映像をダビングするだけではなく、音楽や音声をリフォームするサービスを運営しています。現役世代のミュージシャンはもちろん、各種コンサルタントのセミナー動画などの雑音除去や音質改善を行なっています。
古い専門学校時代の友人から、古い音源を修復する依頼をいただきました。90年代前半に収録された学生によるミュージカル作品です。オリジナルはVHSやHi8、カセットやDATなど、様々なソースに収録されたもの。裏方として参加していた友人はそれらの代表的な劇中歌をダイジェストCDとしてまとめていました。
デジタル化はされているものの、作品による音質差は様々でステージから客席を挟んでのオフマイク収録がほとんど。その多くがちょっと歌が聞こえづらかったり、客席のクシャミが入っていたり、第三者が音楽として楽しむには難しい音声データです。
そんな音源のリフォーム依頼してくれたきっかけ
友人にはサービス開始を伝えていたのですが、内容の理解はできても、現実的に依頼するイメージは持っていなかったようです。しかし下記のYouTube動画を観たらすぐにCD を送ってくれました。
商品レビュー専門の「動画解放軍」というYouTubeチャンネルに取り上げていただきました。
第三者によるビフォーアフター動画はやはり説得力があります。自サイトで用意したバンド向けサンプルに比べ、一般の方がビデオカメラで収録した時との違いが解りやすいです。話している間に入る携帯着信音の雑音除去にも挑戦しています。
忘れられない青春時代の香りが蘇る?
学生によるミュージカル作品はとても初々しく、瑞々しいものでした。学生ならではのどっちに転がるか解らない、あやふやな才能が見え隠れする世代。チープな表現かもしれませんが、正に青春のど真ん中という言葉がぴったりでした。作品を発表するまでの稽古風景などが、実際に見たわけでもないのに浮かんでくるのです。
細かな音声補正作業をしながら、どうしても同時代の自分を重ねてしまいました。みなさんにはそんな青春時代の何物にも代え難い、大切なビデオはありませんか?
時には懐かしい香りを目一杯楽しむこと、なかなか良いものです。
「音のリフォーム」というサービスを通して、楽しんで貰えたら最高です。
音楽Hi-TeQ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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