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演奏の録音に所有したい「リニアPCMレコーダー」厳選6機種を聴き比べ

歌を歌ったり、楽器を演奏する人の最も手軽な録音といえばスマートフォン。メモ程度なら良いけれどYouTubeに投稿したり、後で聞いても楽しみたいならやはり高音質録音したいもの。

 リニアPCMレコーダーとよばれるポータブルな音楽用の録音機器が便利。価格はもちろん細かなスペックの違いによる選択肢に迷う人も多いはず。メーカーが手がけたプロモーション映像はどうしても「良い側面」にフォーカスしてしまいがち。結局はネットの口コミを参考にしてしまうもの。

ここでは割と探すのが面倒な「実際にどうなの?」という動画を紹介します。最新販売が1万後半〜3万円くらいのミドルライン5機種をピックアップ。バンド演奏を収録したYouTube動画を見つけ、聴き比べをしてみました。

リニアPCMレコーダーとは

リニアPCMレコーダーとは、リニアPCM形式で音声データを圧縮せずに記録するICレコーダー。リニアPCMは無圧縮で音声を記録するデータ形式で、Windows標準のWAV形式などにも採用されている。

従来のICレコーダーはMP3形式などで音声データを数分の一から数十分の一に圧縮して記録することで、限られた記憶容量で長時間記録を可能にしていたが、圧縮率に応じて音質が劣化する欠点があった。リニアPCMレコーダーは無圧縮でデータを記録するため、原理的には一切音質を損なわずに記録することができる。近年になり記憶装置に使われるフラッシュメモリの大容量化・低価格化が進んだため、各メーカーとも実用的な記録時間のリニアPCMレコーダーを手ごろな価格で供給できるようになった。 (IT用語辞典e-Wordsより転載)

単なるボイスメモなどを録音するICレコーダーとちがい、高感度なマイクや入力音圧レベルの耐性など、きれいな音声を収録するための技術が盛り込まれています。紹介するモデルはいずれもハイレゾ対応機種。YouTube動画に音声の収録機材として記載されているバンド演奏をピックアップしました。

SONY リニアPCMレコーダー PCM-D10

ソニーのリニアPCMレコーダー最新機種。最上位機種とのD-100に勝るとも劣らないクオリティ。特に楽器録音には高いレビュー評価を多く見かけます。XLRバランス端子もあるので高音質コンデンサーマイクなどを接続しての録音も可能。ピアニストがリハーサルスタジオでレンタルしてここにジョイントして録音する事例も多数。

ュアが収録したという映像ですが、低音もしっかり拾っていてそれなりに楽しめる音質です。ちょっとこもった音質に聴こえます。

ZOOM ズーム ハンディーレコーダー H5 リニアPCMレコーダー

 

Guy Marshallバンドによる演奏。

TASCAM リニアPCMレコーダー 24bit/96kHz対応 ブラック DR-100MK2

これもライブハウスの臨場感がしっかり伝わります。部屋鳴りの感じもいい感じで収録できています。そういえば、ドラムの透明のスクリーンは日本の小さなライブハウスではほとんど見られませんが、狭いハコほど意外と有効なんではないかと感じるのは私だけ?

OLYMPUS リニアPCMレコーダー 2GB LS-20M

バンドが上手いのもありますが、個々の楽器音が良く感じます。ドラムの皮の感じとか各楽器の繊細なニュアンスを捉えています。ハイレゾ高解像度で録音したと思われます。

TASCAM リニアPCMレコーダー ブラック DR-40

全く問題ないクオリティの音質ですね。映像も本格的なので収録時のセッティングもベストに近い。今回、Tascamのみ2機種とりあげていますが、ちょっと響きがデッド気味な独特な音質と感じます。ローエンドの音質が特徴的。の内蔵リミッターによるものか?

ZOOM H8

マルチトラック(複数の音を重ねることができる)機能、PC接続してオーディオインターフェースとしても利用できるハンディ版最上位機種のH8。標準搭載のXYステレオマイクに加え、オプションで用途に応じたマイクに付け替えができるというプロ仕様となっています。

まとめ

収録時のPAそのものの完成度にも左右されますが、微細な音色のちがいはセッティング場所による影響が最も強いです。どれを選ぶかは収録時の使い勝手やその後のデータ転送など、ユーザービリティを優先したほうが良さそうです。どんな機材もそうですが、使い込んでその癖をつかみ「かげん」を知ることが重要です。

こちらのブログで紹介した動画以外にもリニアPCMレコーダーをマスター音源に、他の映像機器を含めて編集するケースが多く見受けられました。マルチミックスしないなら高音質でAIR録音というライブ作品も増えてきています。チープなLINE音源の動画を見ることが減ってきたのは、これらの機材の進化による影響もあると思います。

高音質が手軽な時代になればなるほど、超アナログ的なマイクセッティングなどが最も重要になる。面白いものです。

ありがちなバンドマンの風景

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                サウンド・リフォーム

<最後までお読み頂きありがとうございました。>

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SoundRefomer@yamakaWA!!!

音楽・音声のリフォームサービス「HybridSoundReform」代表の山川です。 東京コンセルヴァトアール尚美 音響芸術課卒業。 高校卒業後、レコーディングエンジニアを志し同校に入学。在学中に作曲制作に目覚め卒業後は本格的に作編曲活動を開始。バンド活動をスタート。音楽プロデューサー久保田さちお氏の支援を受け、日本コロンビアよりミニアルバムを発表。 バンド解散。その後結成したユニットで数社のオーディションに通過、TBSの深夜番組「デジ屋台」出演などを果たすも大きな反響には至らず音楽活動をフェードアウト。100曲近くの楽曲を残しサラリーマンとして第二の人生を歩む。 インテリア業界でキャリアを重ね上場会社の営業本部長に就任。実家に帰省時、バンド時代の古いVHSテープを発見したことから音質改善の可能性に目覚める。 2015年 録音物の修復・改善・高音質化を手がける 「ハイブリッド・サウンド・リフォームドットコム」設立。

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