専門知識がない一般の方も録音や動画データの雑音が気になるときがありますよね。そんな時にどうするべきかの選択肢を紹介します。
1、機材マニュアルを確認し、「ノイズキャンセラー」や「ローカット(リンク)」の機能があればオンにします。
あらかじめ騒がしい場所などで録音しなければならない場合、これらを事前にオンにしておくことでいやな雑音をある程度軽減できます。
2、収録機器(レコーダーやビデオカメラ等)にイヤフォン、ヘッドフォンなどを接続し、収録音質を確認しながらうるさくない場所を選びます。
画像や映像はモニターで「いい絵」を探しますよね?音もきちんと確認すればいいポイントを見つけることは可能です。
(参考リンク)ICレコーダーをシーンに応じてセッティング
PCやスマートフォンの内臓スピーカーは「とりあえず」聞くための低解像度のチープなものが多いので、会話や講演会を録音して内容が聴き取りづらい場合は、まず初めに音楽用のヘッドフォン、イヤフォンを接続して聴きます。小売価格8,000円を超えると音の解像度も高く、これまで切り取れなかった音が聞き取れるケースも多数です。
(そもそも大丈夫?)音声・動画の大容量データ共有方法(iPhone)
動画編集アプリ各種にはイコライザーは標準搭載されていますが、音声データならiTunes等の音楽プレイヤーで再生することも多いでしょう。雑音状態にもよりますが、それらのアプリに搭載されるイコライザーを調整することで聞きやすさが改善できることもあります。
低域には人間の耳にはほとんど聞こえない振動(パワーが強くて聞こえずらい音)が多く含まれているため、それらを取り除くだけでも全体的な音抜け改善が期待できます。
環境音や人が喋る動画などは80~100Hz以下を思い切ってカットしてみましょう。音楽コンテンツでも30~85Hz付近までカットすることで音抜けが改善されます。
4kHzや8kHzの周波数をピンポイントで1~3dBくらいカットすると、高域の耳障りな部分を抑えることができます。カットしすぎると「音がこもり」ぬけの悪い音になるますので、極端なカットは避けましょう。
AudacityというフリーDAWソフトをノイズ除去に使用している人は少なくありません。多機能なのでオーディオ編集の基礎知識は必要。インスタントに使うには敷居が高いですが、パソコンで多種類のアプリケーションを扱いなれているスキルのある方はインストールして試してみる価値はあります。ノイズ成分解析してカットする機能など高精度で雑音軽減が可能です。
更に精度が高い処理を目指すならプロクリエイターが日常的に使用するアプリで本格的な修正を行いましょう。
・Audition( Adobe )
AdobeのCreative Cloudコンプリートプランで使用できるAuditionは映像周りの音声編集に特化されたアプリケーションです。YouTube等にも使用方法が多数掲載されていますので、ノイズ成分をキャプチャーしてざっと除去できる機能などは覚えていて損はありません。
・RX-6(iZotope)
現在、オーディオ修復やノイズ除去などで最も強力なのがiZotope社のRXというアプリケーション。少し前のバージョンになりますが、こちらのブログ(音声ノイズ除去アプリは難しいけど相当すごい)に大まかな機能を紹介しています。各種DAWとの連携もでき、音楽コンテンツの緻密な補正も可能です。
録音データのノイズ除去を依頼できるサイトもいくつか存在します。ご予算があるようならプロに頼むのも選択肢のひとつでしょう。裁判で使用するボイスレコーダーの音声を明瞭にする、音楽演奏を綺麗にするなど一般の方が手を出しにくい編集も対応できるようです。
ハイブリッド・サウンド・リフォーム (無料トライアル有り、比較的安価)
千葉音声研究所 (高額、一般人利用不可)
雑音除去.com (診断料有り、高額)
いかがだったでしょうか。スマートフォンなどで手軽になった録音。音声データの扱いはいがいと難しく、期待通りの結果が得られないことは多いです。使用するスピーカーやヘッドフォンにより体感値が大きく異なり、上記に紹介したほとんどのケースでは一定以上のモニター(音を聞き取れる)環境が必須。録音時にヘッドフォンを通して「収録する音」を確認しながら録音することが最も確実な手段です。
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