ピンマイクの布擦れ音を除去できるiZotope RX7

ドラマやその他ナレーション録音などに用いられる小型ピンマイク。ハイクオリティな音声を必要とする動画コンテンツには必須アイテムといえますが、セッティング状態が悪いとガサガサという耳障りな布擦れ音が発生します。マイクにダイレクトに触れる音はその強度も強く、一律のノイズゲートやイコライザーによる修正ではこれまで修復不可能とされてきました。現在ではiZotope社のオーディオ修復ツールRX7(最新版)ではDe-rustleという耳障りな布擦れ音を除去できるプラグインモジュールが搭載されています。

ピンマイクの布擦れ音を除去できるiZotope RX7

様々な音声修復を可能にするiZotope社のRXに搭載されるプラグインモジュールのDe-rustleはピンマイクの布擦れ音をワンタッチで除去できる驚きのツールです。

布擦れ音除去に搭載されたマシーンラーニング布擦れ音除去モジュールの開発にあたり、我々は多種多様な布擦れ音を収集し、クリーンな声音に混ぜた上でマシーンラーニングのアルゴリズムを鍛え、元のクリーンな声音を取り戻す作業を繰り返し行いました。処理に際し、鍛錬されたマシーンラーニングアルゴリズムが声音とバックグラウンドの布擦れ音を分離して除去します。

※iZotope社からのマニュアルより転載

公式サイトが提示するビフォーアフターサンプルも完全除去とは言わないまでも、「何とか使える音」にはワンタッチで修復できるのは驚きです。プロアマ問わず音質改善サービスを提供するハイブリッド・サウンドリフォームでもたまに扱う「ガサガサ音」ですが、自然に仕上げるには別トラックの音声素材を混ぜたりと、修復に苦労します。こちらのDe-rustleも最近、使う機会が増えましたが、極端に削ってしまうと違和感のある仕上がりになりがちです。酷い布擦音の場合は初めに緩めにこのモジュールを使用し「強い部分の音声を除去」その後、残ったノイズをSpectral Repair等のモジュールで仕上げるのがベターといえるでしょう。”

SoundRefomer@yamakaWA!!!

音楽・音声のリフォームサービス「HybridSoundReform」代表の山川です。 東京コンセルヴァトアール尚美 音響芸術課卒業。 高校卒業後、レコーディングエンジニアを志し同校に入学。在学中に作曲制作に目覚め卒業後は本格的に作編曲活動を開始。バンド活動をスタート。音楽プロデューサー久保田さちお氏の支援を受け、日本コロンビアよりミニアルバムを発表。 バンド解散。その後結成したユニットで数社のオーディションに通過、TBSの深夜番組「デジ屋台」出演などを果たすも大きな反響には至らず音楽活動をフェードアウト。100曲近くの楽曲を残しサラリーマンとして第二の人生を歩む。 インテリア業界でキャリアを重ね上場会社の営業本部長に就任。実家に帰省時、バンド時代の古いVHSテープを発見したことから音質改善の可能性に目覚める。 2015年 録音物の修復・改善・高音質化を手がける 「ハイブリッド・サウンド・リフォームドットコム」設立。

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