【RX買ったのに結果が出ない…】宅録ナレーターが単価を上げられない本当の理由と、今日から変わる1つの視点

 

1. まずは、こんなナレーターさんだけ読んでください。

こんにちは。SoundReformer/ハイブリッドサウンドリフォームの山川です。
この先は、かなりターゲットを絞って書きます。

  • すでに宅録でナレーション案件を受けている、もしくは準備中

  • iZotope RX(Elements 含む)を「とりあえず買ってある」

  • ノイズ処理や整音は、自己流+YouTube頼みになっている

  • BGMを入れた途端に「声が奥に引っ込んだ」経験がある

  • 単価を上げたいけれど、「今の音で本当に大丈夫か」自信が持てない

どれか一つでも当てはまる方には、
この先の内容はかなり刺さると思います。

 

逆に、

  • 趣味の録音メインで、仕事にする予定はあまりない

  • 機材を集めるのは好きだけど、編集は外注するつもり

という方は、ここから先はあまり実用的ではないかもしれません。
ブラウザをそっと閉じていただいて大丈夫です。


2. 「RX買ったのに世界が変わらない」よくある3パターン

ここ数年で、宅録ナレーションの需要は一気に増えました。
それに合わせて、

  • セールのタイミングで RX Elements を購入

  • 「RX 使い方」で検索して、解説動画をいくつか見る

  • なんとなくノイズリダクションやEQをかけてみる

という流れの方もすごく多いです。

 

ただ、その結果としてよく耳にするのがこの3つです。

  1. ノイズは減ったけれど、声が細くなってしまう

  2. BGMを足した瞬間、声が後ろに下がってしまう

  3. 案件ごとに音のバラつきが大きく、リテイクやクレームが増える

一生懸命やっているのに、

「自分の宅録音声って、クライアントから見て“商品レベル”なんだろうか?」

というモヤモヤを抱えたままになっている方は、本当に多い印象です。


3. うまくいかない原因は「機能を知らないから」ではない

多くのナレーターさんは、こう考えがちです。

「自分はまだRXの機能をちゃんと理解していないから」
「もっと高いプラグインを足したほうがいいのでは?」

もちろん、機能を知ることも大事ですし、
プラグイン選びもゼロではありません。

ただ、ポスプロや広告案件の現場で実際のデータを扱っていると、
本質的なつまずきポイントは別のところにあると感じます。

一言でいうと、

どの順番で、何のために、どこまで処理するのか?
という “判断の軸” と “ワークフロー” がない

ここです。

 

同じRXを使っていても、

  • 下処理の順番

  • ノイズ処理とブレス処理のバランス

  • EQ/コンプに入るタイミング

  • BGMとの帯域のぶつかり方をどう整理するか

このあたりの“筋道”が決まっていないと、
毎回「勘」と「試行錯誤」に頼るしかなくなります。

その結果として、

  • クライアントごとに好みがバラバラに感じてしまう

  • 正解が見えないので、1本仕上げるのにやたら時間がかかる

  • 単価を上げる勇気が出ない

という、少ししんどいサイクルに入りやすいんですね。


4. 宅録ナレーターに今いちばん必要なのは“判断の軸”と“流れ”

宅録を仕事にしていく上で、

  • マイクやインターフェイスを揃える

  • 防音・吸音環境を整える

といった“ハード面”はもちろん重要です。

ただ、
すでに案件を受けている方が、もう一段ステージを上げたいときに効いてくるのは

「プロ現場で実際に使われている整音の流れを知っているかどうか」

ここがかなり大きいと感じています。

  • 毎回同じレベルで仕上げられる

  • BGMが乗っても、声が前にきちんと立つ

  • 「このクオリティなら、この単価を提示しても大丈夫だ」と自分で判断できる

この状態までいくと、
クライアント側から見た “安心感” がガラッと変わります。


5. プロの整音フローを一度“丸ごと覗く”という近道

とはいえ、

「自力で何年もかけてワークフローを試行錯誤する」

というのは、現実的にはかなり大変です。

  • 案件をこなしながら

  • 裏で検証用の音源を用意して

  • 処理前後を比較しながらベストを探していく

…となると、時間もエネルギーもかなり必要です。

個人的には、

一度、プロの作業工程を“丸ごと覗いてしまう”ほうが圧倒的に早い

と考えています。

たとえば、

  • どういうモニター環境で聴いているのか

  • どのモジュール/プラグインを、どんな順番で触っているのか

  • どのタイミングで「ここまででOK」と判断しているのか

  • 実際のナレーション素材を、どうBefore→Afterさせているのか

こういった部分を、
実案件レベルの生々しさで見られるかどうかで、
その後の伸び方はかなり変わってきます。


6. まとめ

もしあなたが今、

  • すでに宅録でナレーション案件を受けていて

  • RXを持っている、もしくは導入予定で

  • 「そろそろ単価を上げたい。でも今の音で本当にいいのか不安」

という状態なのであれば、
いま一番投資すべきなのは新しい機材ではなく、

「プロの整音フロー」と「判断の軸」を一度インストールすること

だと、私は思っています。

私は日常から映画作品や企業のWEB広告、デジタルサイネージなどの整音・ミックスを仕事にしていますが、そこで実際に使っている “ナレーション特化のRXワークフロー”

  • 画面キャプチャ+実音源(受講者が提供してくれた実際の宅録ナレーション素材)

  • 実際の処理の順番と考え方

  • 宅録ナレーターさんがつまずきやすいポイント

といった形でまとめた講座を、noteでアーカイブ販売しています。

このブログの最後に、
講座の詳しい内容を紹介しているnote記事へのリンクを置いておきますので、

  • RXを買ったけれど思ったほど世界が変わっていない

  • 自分の宅録音声を「現場目線でチェック」してみたい

  • 音質を武器にして、そろそろ単価を上げていきたい

という方は、一度目を通してみてください。

遠回りせずに“次のステージ”へ進むための、
かなり現実的なヒントになるはずです。

 

note記事のリンクはこちら

(無料部分でもワークフローの全容が理解できる動画を貼っています)

https://note.com/soundreformer/n/na7f42745f8d9?sub_rt=share_sb

 

SoundRefomer@yamakaWA!!!

音楽・音声のリフォームサービス「HybridSoundReform」代表の山川です。 東京コンセルヴァトアール尚美 音響芸術課卒業。 高校卒業後、レコーディングエンジニアを志し同校に入学。在学中に作曲制作に目覚め卒業後は本格的に作編曲活動を開始。バンド活動をスタート。音楽プロデューサー久保田さちお氏の支援を受け、日本コロンビアよりミニアルバムを発表。 バンド解散。その後結成したユニットで数社のオーディションに通過、TBSの深夜番組「デジ屋台」出演などを果たすも大きな反響には至らず音楽活動をフェードアウト。100曲近くの楽曲を残しサラリーマンとして第二の人生を歩む。 インテリア業界でキャリアを重ね上場会社の営業本部長に就任。実家に帰省時、バンド時代の古いVHSテープを発見したことから音質改善の可能性に目覚める。 2015年 録音物の修復・改善・高音質化を手がける 「ハイブリッド・サウンド・リフォームドットコム」設立。

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