日々「ノイズが耳障りだ」「録音データの声が聴きづらい」「音割れを修復してほしい」など、プロアマ問わず問題のある音声を修復したり改善したり、音楽作品の制作サポートしたりしていますが、最近は自主製作系の映画の音声(整音や調音)をお手伝い機会が増えています。
カリスマ美容師を目指す主人公が静岡を離れ東京への転職が決まる。そんなタイミングで入退院を繰り返す破天荒な母に翻弄されながら、病院で出会った大道芸人を通し変化する「心」を静岡の風景とともにみずみずしく描いたショートムービー。
監督自らカメラを回す1カメ中心のドキュメンタリーに始まり、小規模なドラマの問題カット「お芝居中に混入したバイクのエンジン音除去など」の整音など、映画作品での整音をお手伝いすることが増えています。
僕はプロアマ問わず様々な音声編集や音質改善を生業としており、ほとんど聞き取れない、ノイズだらけの耳障りな音源を相談されることも少なくありません。多くの人に観覧してもらうことが前提の映画は音もハイレベルな品質が求められ、映画に使用するカットの音声には細かなノイズ処理が必要です。特に野外ロケが多い作品は周囲の騒音対策やカットごとの違和感のないミックスが求められます。
「効果」のクレジットは初めて。関根 俊夫 監督や編集担当の山本 彩加さんにサポートもいただきましたが、飲み屋でのガヤ音や港での船の汽笛・エンジン音など、あえて絵に必要な環境音を付加する作業は新鮮でした。
この作品は釣りバカ日誌シリーズなどを手掛ける関根俊夫氏が、監督・脚本を手掛けるもの。元々、人口流出の問題に関連した町おこしのための動画配信等を目的としていたようですが、話が膨らみショートムービー制作へ移行したそうです。クラウドファンディングも利用し、予算的には小規模ながら裏方スタッフは最低限のクオリティを確保しています。その映画制作のワークフロー、品質の着地点を体感できたことはとても貴重な経験です。
映画は収録した映像・音声素材( ピンマイクやアンビエンス音 )BGMや効果音、ナレーションなど複合的な要素があり、
様々なノイズ除去や音質調整により作品のグレードが左右します。音楽作品のミックスマスタリング、ナレーションの補正など、当方のスキルが総合的に扱え、多くの作業が伴うものの、音職人としてやりがい満載でした。
ノンリニア映像編集ソフト(Finalcut/premiere/ediusなど)内で使用しているオーディオトラックを情報を保ったままマルチトラックで書き出せるフォーマット方式。映像編集プロジェクト内のクリップ位置や音量、フェード情報も反映されており、MA・整音などの音響エンジニアに渡して作業するのに便利なメーカーを横断したファイル規格です。 映像編集のソフトから書きだし、MA・整音へ依頼するワークフローが小規模映画製作では一般的なようです。
ハイブリッド・サウンドリフォームはもともと素人コンテンツのノイズ除去やライブ音源のマスタリングからサービスをスタートしており、大規模なポストプロダクションスタジオを所有していませんし、プロツールズすら導入しておりません。NYのスタジオエンジニアもスキルを認める整音技術を持ち合わせております。今回は映画の音声マスターミックスも担当しました。ぜひ、コストパフォーマンスを追求するクリエイターからのご相談をお待ちしております。
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